昨日、Amazonで買った「UNIDEN地震津波警報機EWR200」http://www.uniden.jp/products/ewr/ewr200.html(4,909円配送無料)が長崎から一時帰京中の渋谷の自宅に届いた。
「緊急地震速報」と「緊急警報放送」の双方を自動受信するFMラジオだ。就寝中などに「監視」モードしておけば、いずれかの警報音を検知すると、直ちに電源をオンにしてラジオ音声(最大1.2W 85dBSPL)とLED ライトの点滅で知らせてくれる。「監視」モードの消費電力は1.0Wだ。
大容量ニッケル水素充電池を内蔵しており、停電時でもLED ライトが点灯し、約24 時間警報の監視を続けることができる。
「緊急地震速報」は、地震波が2点以上の地震観測点で観測され、最大震度が5弱以上と予測された場合に気象庁が発表する予報および警報だ。地震の大きな揺れが始まる数秒から数十秒前に、その到達時刻と震度を推定し、事前に通知することを目的としている。
ただし、緊急地震速報には、情報を発表してから主要動が到達するまでの時間は、長くても十数秒から数十秒と極めて短く、震源に近いところでは速報が間に合わないことがあり、直下型地震には実際上対応できない。また、ごく短時間のデータだけを使った速報であることから、予測された震度に誤差を伴うなどの限界もあるようだ。
この警報機利用者のクチコミを見ると「3月11日の大地震(東日本大震災)の最には実際に揺れが来る30〜40秒前に警報チャイム音およびアナウンスが始まりました」という記事があった。
緊急地震速報の詳細は、気象庁「緊急地震速報について」http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/index.htmlを見るとよいだろう。
「緊急警報放送」はよく「緊急地震速報」と混同されるが、「住民の生命・財産の保護のため、放送局が緊急警報信号と呼ばれる特別な信号を前置したうえで臨時に行う放送である。1985年9月から実施しており、以下の条件のいずれかに該当する場合に行われることが、放送法施行規則によって定められている」そうだ。
1)東海地震の警戒宣言が発令された場合、2)津波警報が発表された場合、3)災害対策基本法第57条に基づく都道府県知事や市町村長からの要請があった場合。
詳細は、Wikipedia「緊急警報放送」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E8%AD%A6%E5%A0%B1%E6%94%BE%E9%80%81を参照のこと。
昨晩、このラジオを「監視」モードにしてベッドサイトに置いて寝たところ、早速、午前 2時25分に茨城県北部深さ約10kmを震源とするマグニチュード5.5の地震が発生した。茨城県北部の高萩市で震度5弱を観測。買ったばかりの「地震津波警報ラジオ」が即座に起動し、思いのほか大きな音量で警報を発した。すぐに目覚めて身構えていると、数秒後に軽い揺れが伝わってきた。後で調べると私の住む渋谷区では、震度2だった。
この警報ラジオが、実際に作動するかどうかは、NHK-FMで毎月1日の正午前に行われる試験放送を待たなければならないと思っていたが、その存在価値を時を置かずにアッピールしてくれた。
当欄関連過去記事:
「手持ちのラジオを点検してみると」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20110524
「地震・津波などの天災に関する情報を集めるには」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041227
「世界中の自然災害・人災をウォッチするAlert Map」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070607
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