ユーロの行く末を見定めるために

ただ今、引っ越しの準備作業で東京滞在中。段ボール詰めの作業を始めたのだが、懐かしいものが次々に現れて作業中断が頻発。中でも、ヨーロッパ取材で集めたレストランのメニューやワインリストは数百枚に及び、美味しい料理やワインの味が甦って捨てがたい。

ユーロ導入後にヨーロッパを訪れた折、フランス料理やイタリア料理がユーロでの値段表示になっているのに大変な違和感を覚えた。やはり、スパゲッティは10,000リラといったように、桁数の大盤振る舞いがなければ美味しく感じられない。

 そう思っていると、5年ほど前からフランスやイタリアで旧通貨とユーロをメニューに併記したレストランが目立ってきた。フィレンツェの知り合いのレストランで聞いてみると、年配客を中心に旧通貨建ての値段でメニュー選びをしたいというリクエストが増えてきたためという。
決して、ユーロ崩壊を予測しての下準備ではないようだ。

 当ブログでも、旧通貨とユーロの“永久固定レート”を紹介したことがあるが、そのホームページ・アドレスが変わっていたので改めて紹介しておこう。

 駐日欧州連合代表部http://www.euinjapan.jp/のホームページの「換算レート」 http://www.euinjapan.jp/union/emu/faq/#03に1ユーロに対するユーロ圏各国通貨の換算レートが掲載されている。
 ドイツが1.95583マルク、フランスが6.55957フラン、イタリアが1936.27リラ、スペインが166.386ペセタ、オーストリアが13.7603シリング、ギリシャが340.750ドラクマなどだ。

 対日本円のレートを知りたければ、OANDA HISTORICAL CURRENCY CONVERTERS http://www.oanda.com/lang/ja/currency/historical-rates/  で1990年1月までの任意の日の通貨換算レートを調べることができる。


当欄関連過去記事:
欧州連合、現金携帯に対する新たな申告義務導入」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070618
中欧クーデンホーフ・カレルギーに関するホームページ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041007
「欧州共通通貨ユーロの両替に関して」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040601
「5月1日のEU拡大を機にEU関係のサイトを紹介」 http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040506


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