ヨーロッパ28日間鉄道旅行 その3

アムステルダムのホテルは鉄道旅行に便利な中央駅の端のホームを覆うようにそびえるibis Amsterdam Centreを予約していた。
シャワーを浴びてから近くの飾り窓地区を散策。学生時代に泊まったことのあるユースホステルを探したが見つからなかった。後で調べると5年ほど前にクローズしたようだ。
Tripadvisor http://www.tripadvisor.com/ で目星を付けていたレストランを何軒か覗いて、アジアとオランダのフュージョン料理を出すカフェ・レストランSTOUT! http://www.restaurantstout.nl/に入ってみた。Plateau STOUT!という8種類のメイン料理を懐石弁当風に出すお試しメニュー29.5Euroをオーダー。グラスワインにはちょうどいい、つまみだ。おかげで3杯も重ねてしまった。シェフにそっくりだろうとJALの和食小鉢膳の写真を見せたら驚いていた。

翌5月6日は、まず海事博物館http://www.hetscheepvaartmuseum.nlを見学。残念ながら長崎の出島や第一次世界大戦に関する展示はなかったが、海洋国家の華やかな時代を偲ばせる帆船模型や絵画が素晴らしかった。
 その後、国立美術館https://www.rijksmuseum.nl/へ。フェルメールレンブラント、アンティーク・グラスなどを鑑賞。
 夜は、インドネシアとオランダのフュージョン料理が評判のMAX http://www.maxrestaurant.nl/へ。予約をしていかなかったがなんとか席を作ってもらえた。アラカルト・メニューから2皿を選ぶコース29Euroで、フレッシュ・サーモン・マリネにマンゴとパイナップルを添えたサラダを前菜にし、スズキのグリルをバナナの皮にのせスパイシーなレモングラスで味付けしたものをメインにし、スペインのボトル白ワイン20Euroとともに美味しくいただいた。

今回の旅で気がついたのは、スマートフォンがないと旅がし辛くなってきていることだ。美術館の事前予約や市内交通の運航状況、タクシーの予約、フライトのチェックイン、ホテル予約サイトの直前予約などなど。モバイル・パソコンを持っていても、スマートフォン・アプリでないと使えなかったり、PCではプリンターがなければバーコードなどをプリントアウトできないが、スマートフォンならそれ自体で完結する。ほかに、天気予報や両替、旅の小遣い帳管理、レストラン案内、クチコミサイトなどPCでも利用できるものの、旅先ではスマートフォンの方がいつでも利用できてより便利というケースも多い。スマートフォン利用者なら各種割引やポイント獲得もできるという場合も少なくない。
 これからも海外旅行を続けるのなら、そろそろスマートフォン購入を考えなければならない時期が来ているようだ。国内旅行やサイクリングにも役立つことだし。

 日本に戻ってから「スマートフォン アプリ 海外旅行」と検索してみると、「旅比較ねっと」のスマートフォンアプリ http://tabihikaku.net/smartphone-apps/ やECOM「海外旅行出張準備は十分?スマホに入れておきたい海外旅行アプリ12選まとめ」http://wifi.ecom-s.jp/smartphone_app_12/Naverまとめ「絶対に入れておきたい海外旅行に役立つ無料アプリ特選まとめ」 http://matome.naver.jp/odai/2134485295296717301DIME「達人たちのおすすめアプリ−旅の達人おすすめの海外旅行で役立つ旅アプリ10」http://dime.jp/genre/113016/などのページが見つかった。

アムステルダムで2泊した後、列車でベルリンへ向かう。ベルリンで一泊したのは、プラハまで一気に移動するのはきつかったためだ。ベルリンの壁崩壊直後の1989年12月に見たベルリンがどう変わっているかも見ておきたかった。
5月7日09:01発のIC143号でアムステルダム中央駅を出発しベルリンへ向かった。ベルリン中央駅到着予定は15:15だったが、途中で気が変わってハノーヴァーでドイツ新幹線ICE547に乗り換えた。10分ほど早くベルリンに着くだけだが250km近くの高速で走る新幹線を体験してみたかった。オランダ、ドイツではユーレイルパスがあればIC、ICEともに原則として予約なしで乗ることができるのも便利だ。

ベルリンの宿は中央駅近くのInterCityHotel Berlin Hauptbahnhof。夕方、ホテルからユーレイルパスで乗れるSバーン鉄道でZoo駅に行き、繁華街クーアフュルステンダム周辺を散策。昔の重厚な風格は失われ、通りにはZaraH&Mスターバックスマクドナルドなど世界中のどこの都市でも見られる店構えが並び、味気ない姿に変わり果てていた。
 味気ないと言えば、鉄道沿線のドイツ風の民家の多くが太陽光パネルをのせており、風情があった家並みも姿を変えていた。背に腹は代えられないのだろうが。

 クーアフュルステンダムのデパートで親切なソムリエが薦めてくれた寝酒のワイン(Alsaceの辛口白Muskatt 12.99ユーロ)や果物を買い込み中央駅に戻る。中央駅でレストランを物色していたがブダペストやウィーンでもお世話になった世界的生パスタチェーン店Vapiano http://www.vapiano.com/en/home/が目に入った。ワインも買ったことだし、持ち帰りできればと思って聞いてみると、「店のメニューにあるものはすべて持ち帰りOK」とのこと。Vapiano でいつも頼む牛フィレ肉とルッコラを使ったタリアテッレ(9.5ユーロ)とシーザーサラダ(7ユーロ)を持ち帰りホテルでノンビリと晩餐。レシートを見てみるとワインもVapianoの持ち帰りも消費税に相当する付加価値税が19%内税で含まれていた。デパートで買った全粒粉のパンは7%だった。



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