ヨーロッパ28日間鉄道旅行 その4

この春の「鉄道旅行」レポートが半ばにもなっていないうちに次の旅行が近づいてきた。そこで、駆け足になるが残りの報告を4〜5回で済ませたい。

 次の旅は、福岡空港発のKLMを利用することにした。往復4万5千円(燃油費税等は別)という価格に引かれたせいでもあるが、東京まで出かけて乗り換えるのが億劫になってきたためでもある。
「ウィーン・ブダペスト15日間の旅 その1」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20131021でもふれたが、追加料金で足が伸ばせる席を確保。クレジット・カード会社提携のビジネスクラス・ラウンジを無料で利用、帰りの預託手荷物を事前割引予約で1個追加などのオプションで“ビジネスクラスもどき”の“マイ・プレミア・クラス”にグレードアップさせた。エコノミーとビジネスの差額 約35万円は、いつものように、現地のホテルの格上げや食事代、ワインなどのおみやげに充てるつもりだ。

さて、春の「鉄道旅行」の続きだが、旅行8日目の5月8日(木)、ホテル近くのベルリン中央駅地下ホームを10:36に発つEC175特急に乗車し、2泊する予定のプラハに向かった。列車予約はしていなかったが、ガラ空きで荷物を床に置くことができた。車両はハンガリーのレトロなデザインで、1980年代まで定期運行していたオリエント・エクスプレス(パリ−ブカレスト)を思い出させた。
 プラハ本駅には定刻の15:27着。Expediaで予約していた駅前の987 Design Prague Hotel http://www.987praguehotel.com/en/に歩いてチェックイン。いわゆるデザイナー・ホテルだが、この手のホテル特有のデザイン優先の使い心地の悪さがなく、快適だった。市電の停留所や地下鉄駅、観光案内所も近いので、鉄道旅行にはおすすめのホテルだ。

ひと休みした後、駅で24時間交通パスhttp://www.dpp.cz/en/fares-in-prague/ 110コルナ(1コルナ=約5円)を買って市電でプラハ城の麓のマラー・ストラナ地区へ出て、散策。
18:30にチェコの友人 http://d.hatena.ne.jp/Picmoch/と待ち合わせていたレストランLuka Lu http://www.lukalu.cz/en/に到着。ここは、クロアチア料理が名物のレストラン。いつもここで注文するクロアチア風ハンバーグ“Pljeskavice”(235コルナ)を赤ワインでいただく。

翌朝は、今回の旅のテーマである「第一次世界大戦の足跡を訪ねる」に即して、プラハ軍事史博物館http://www.vhu.cz/english-summary/http://d.hatena.ne.jp/Picmoch/20130127/1359270544)へ出かけてみた。とくに、第一次大戦の特別展は開かれていなかったが、常設の第一次大戦のコーナーが充実していた。当欄の「オーストリア海軍の歴史 その4」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060721でもふれた「サウンド・オブ・ミュージック」で有名な“トラップ海軍大佐”の活躍ぶりが写真と共に大きく紹介されていたのが興味深かった。

18:00に友人とプラハ城の丘にあるロレッタ教会http://loreta.cz/en/index.htmで待ち合わせ。この教会のカリヨンの鐘を聴くのが好きで、早めに出かけた。昔、教会の売店で買った鐘の音と教会音楽のCDは今でもときおり聴いている。興味のある方は、上記教会のホームページのCarillon http://loreta.cz/en/zvonkohra.htmのページの鐘をクリックしてみるか、YoutubeでLoreta Monastery Carillonと検索してみるとよいだろう。

ロレタ教会から散策しながらレストランをあたってみた。第1候補のLví dvur http://www.lvidvur.cz/en/が貸し切りで入れなかったので、ヴルダヴァ川を見下ろすレトナー公園まで足を伸ばし、Hanavský pavilon http://hanavsky-pavilon.cz/index.php?jazyk=enプラハ旧市街の眺めを楽しみながら食事。子豚のロースト・ザウアークラウト添え(384コルナ)を、辛口の黒生ビールで味わった。
 このパヴィリオンは1891年に隣接した万博会場に建てられ、1898年に現在地に移築されたものという。鋳鉄とガラスで作られたオランダ・ネオ・バロック様式の建物は、間もなく始まるアール・ヌーヴォー様式の先駆けのようにも見える。ここからのパノラマ画像は http://stovezata.praha.eu/en-pavilion-of-hanau.htmlで眺められる。

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