7年半ぶりにデスクトップ・パソコンを買い換え

 当欄の「デスクトップ&モバイル・パソコン、オーディオについて」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20170331でふれたように、2010年2月に買ったSONYVAIO Lシリーズ VPCL129FJ/S (Windows 7)が様々な不具合を来すようになってきた。そこで、買い換えの準備を進めていたのだが、ちょうど日本HP(旧ヒューレット・パッカード)がタワー型デスクトップの新製品HP Pavilion Power 580 http://jp.ext.hp.com/desktops/personal/pavilion_power580/を発売するという案内メールが届いたので、ネット直販サイトから購入した。今、この機種のページを開いてみると「大変ご好評につき現在品薄となっております。お届けの目安は10月下旬以降を予定しております」とあるから結構人気なのだろう。

 HP Pavilion Power 580は、最新のインテル Core™ i7 クアッドコアプロセッサーと、NVIDIA® GTXシリーズのグラフィックカード(3GB)を搭載し、さらに高速の256GBのSSDと2TBのHDDのデュアルディスク構成になっており、OS起動やアプリの動作が高速化されている。メモリは16GB (8GB × 2 )、OSはWindows 10 Pro だ。

9月1日にパソコンとオプションのディスプレイなど一式が届いたが、VAIOなどと違ってセットアップのための説明書などが一切付いていなかった。HPが“写真の加工や動画の編集、ゲーム制作等、クリエイターの多様なニーズに応えるハイパフォーマンスデスクトップPC”と標榜しているので、購入者に余計な説明は不要と考えているのだろう。

 翌、2日からセットアップ作業を始めたが、まず初っぱなに、ディスプレイから画像も音声も出ないというところで躓いた。「使い方サポート」に相談したが、最初は原因がさっぱり分からず、HDMI端子をつなぎ直したり、HDMIコードを手持ちのものと取り替えたりと悪戦苦闘したが、最後に中国人とおぼしきサポートの女性が、「この機種はHDMIと表示された2つの端子ではディスプレイは作動しません」と言い出した。グラフィックカードを搭載している場合、背面の何の表示もない隠れたようなHDMI端子に繋がなければいけないのだそうだ。このほか、オプションで購入した「引っ越しソフト」がうまく動かなかったり、特定の文字がキーボードから入力できなかったり、セキュリティーソフトに原因不明の不具合があったりと、ストレスの溜まることが続いたが、「使い方サポート」とは別に有料の「なんでも相談サービス」に入っていたために、すぐに繋がる日本語サポートを受けることができたので、なんとか乗り越えることが出来、9月5日には、旧VAIOを使わなくて済むようになった。もっとも、パソコンのセッティングにかけられる時間は1日2〜3時間ほど、自家菜園と芝生の手入れの方が時間を取られた。
 
 ワープロソフトは20年以上「一太郎」を使っていてWindowsのワードなど使ったこともなかったので、「一太郎」を2008年版から最新版にヴァージョンアップしてHPに入れ直した。WindowsブラウザーEdgeでは一太郎ATOK日本語入力がデフォルトでは機能しないなど、「一太郎」いじめとしか思えないハードルもあったがこれも「一太郎」のサポートのおかげでクリアすることが出来た。
 なにより助かったのは数千語に及ぶ(どこかの画面で登録語数は2万語と表示されたこともあった)「ユーザー辞書」がうまく移行できたことだ。独自の短縮登録をしているのでこれが出来なければ日本語入力の効率が大幅に悪くなるところだった。

もうひとつうまく行って助かったのが、「お気に入り」の移行だ。これも、万単位のBookmarkをこれまた独自の工夫でしているので、ひと仕事だった。しかも、今回はWindows7の Internet ExplorerからGoogle Chromeへの移行だったので試行錯誤に時間を取られた。

 このBookmarkの工夫については、大昔にあるパソコン雑誌でも取り上げられたが、興味のある方は当欄の「ブックマークのフォルダをツールバー上で自分流にひと工夫 Part 3 」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20100304をご覧いただきたい。そこには、「この“一文字フォルダ”は、インターネットの開発者である欧米人にはやりたくてもできない、象形文字民族の特権だ。なんとなくビル・ゲイツ君に一矢報いたような爽快感がある」と書いておいた。

 さて、新しいパソコンの使い心地だが、よくまあ不具合だらけのVAIOを8年近くも使い続けていたものだと我ながら感心するほどの快適さだ。実は旧VAIOでは、スイッチオンしてからスタートアップに入れて自動的に立ち上がるようにしていたメールソフトが開くまでなんと5分かかっていたのだが、新機種では認証に必要な操作を入れても10秒とかからない。
 インターネットのスピードも実感として5倍以上早くなった。わが家は、5年前の転居時から光回線の「ギガ・コース」に加入していたのだが、回線スピードを測定してみると「本当にギガ・コースに加入していたのだ」と感動してしまう始末だ。



 自分の備忘録代わりに、今までのパソコン買い換え履歴とその仕様を列挙させてもらう。なぜか、今まではリンピック・イヤーに買い換えていたのだが、今回でそのジンクスともおさらばだ。

■1996年アトランタ・オリンピックの年に買ったのは富士通のFMV-T20で、32MB、2.5GB、Pentium 200MHz、Windows 95

■2000年のシドニー・オリンピックの年には、SONY VAIO R73K(メモリー128MB、ハードディスク40GB、Pentium? 866MHz、Windows2000)

■2004年のアテネ・オリンピックの年には、SONY VAIO VGC-RA71PL9 1GB、500GB、Pentium?3.6GHz、Windows XP Professional

■2010年のヴァンクーバー冬季オリンピックの年には、SONYVAIO Lシリーズ VPCL129FJ/S
 CPUは、インテル Core2 Duo プロセッサー E7500(2.93 GHz)、ディスプレイは、タッチパネル機能搭載24型ワイド(Full HD 1080)、メモリー 4GB、ハードディスク 約1TB 、ドライブはブルーレイディスクドライブ(DVDスーパーマルチ機能搭載)、テレビ放送 地上・BS・110度CSデジタルチューナー×2、OSはWindows 7

■2017年の9月には、HP Pavilion Power 580
 CPUは、インテル Core i7 クアッドコアプロセッサー(3.60〜4.20GHz)、NVIDIA GTXシリーズのグラフィックカード(3GB)、256GBのSSDと2TBのHDDのデュアルディスク構成。メモリー16GB (8GB × 2 )、OSはWindows 10 Pro 。ディスプレイは、27型ワイド(Full HD 1920×1080)。

 

■当欄関連過去記事:

「デスクトップ・パソコンの買い換え」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20100302 

「久しぶりのコンピューター・トラブル」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050302

「新規購入したパソコンを旅にカスタマイズ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041011

「旅にカスタマイズしたパソコン“旅パソ”を作ろう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040921

HP 27erモニター (27インチワイド/フルHD/IPS/非光沢)

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