秋のウィーン・プラハ18日間の旅 その2

ウィーンとプラハのホテル手配は、価格比較サイトなどで値段を調べたが、結局、いつものように、アップルワールド(ホテリスタ)https://hotelista.jp/とエクスペディアhttps://www.expedia.co.jp/を併用することになった。
ウィーンでの滞在は、このところ満室でない限り使っている街の中心シュテファン寺院のお膝元にあるHotel Royal http://www.kremslehnerhotels.at/en/hotel-royal-vienna/。手配は、アップルで行った。アップルは毎年利用しているおかげで10%ほどのリピーター割引も効いた。

 アップルの場合、バスタブ付きをリクエストできるので有り難い(必ずしもギャランティーされるわけではないが、今回は20時という遅いチェックインでもバスタブ付きが確保されていた)。ここは、最初に3泊、プラハ旅行から帰ってから8泊した。プラハに行っている間はいつものように不要な荷物は預かっておいてもらった。

プラハは、ウィーンからの列車も到着するプラハ中央駅の目の前にあり、ヴァツラフ広場へも歩いて10分ほどの定宿987 Design Prague Hotel http://www.987praguehotel.com/en/にした。ここは、エクスペディアの8月時点でのキャンペーン対象で11%引きの上、常用しているクレジット・カード会社のメンバー割引9%も併用された。

いずれのホテルの支払いも日本での予約時からキャンセル料全額がかかるクレジット・カード事前払い。JALマイレージも100円で1ポイントが加算された。JALのホテル予約ページhttps://www.jal.co.jp/inter/option/から予約すれば、アップルやエクスペディア他の会社のホテルの料金も一度に比較でき、“マイル3倍”となるホテルを選べるが、今回のホテルはJAL経由でアップル、エクスペディアの同じホテルを選んでも3倍対象ではあったが結果的に安くはなかった。おそらく、JALの予約システム経由では“予約即キャンセルチャージ全額”の一番安いプランが選べないからだろう。


音楽会の手配は、日本から、それぞれの演奏団体もしくは演奏会場のホームページ経由で8月に入ってからの一般売り出し開始日に時差を計算して行った。

10月15日のウィーン・フィルhttp://www.wienerphilharmoniker.at/jpの定期公演は、一般売り開始日には好みの席がなかったので、念のために€5の立ち見席を確保しておいて、出発直前の10月12日に再度チェックすると、キャンセル分が回ってきたようで平土間を見下ろすParterre-Logeの席が € 90で取れた。立ち見席券の方は当日会場前で地元の若者に買い取ってもらった。
 終身会員に年間席が完売のはずのウィーン・フィル定期も、会員の高齢化とその子供たちのクラシック離れのおかげで、プレミアム無しで日本に居ながらキャンセル・チケットが確保できるようになったのは有り難い限りだ。

 10月16日のWiener Symphonikerのチケットは、当初行く予定がなかったが、会場であるKonzerthaus https://konzerthaus.at/の近くのArnold Schönberg Center http://www.schoenberg.at/index.php/en/で“ARNOLD SCHÖNBERG IN FOCUS. PHOTOGRAPHS 1880 – 1950”http://www.schoenberg.at/index.php/en/ausstellungen-2という興味深い写真展が行われていて、その見学後、たまたまKonzerthausに立ち寄ると、その日の演目に大好きなMozart の“Symphonie No.40”が入っていたので当日残席のGalerie Links1列目の席を€ 55で購入した。

10月23日のVolksoper https://www.volksoper.at/ „Die lustige Witwe“は、インターネット予約を試みた8月25日時点ですでに完売だったが、サイト上で“空席待ち”が出来たので、希望価格を 下限€ 3、上限€ 44でスタンバイしていたら、9月1日には上限の€ 44でGallerie Loge のボックス席が取れたと連絡が入った。どうやらスタンバイでは高めの席が取れてくるという商売上手な設定になっているようだ。


 今回の音楽鑑賞記録を、下に記しておく。

なお、今回、ウィーンの音楽関係のサイトをチェックして気がついたのだが、ウィーン滞在中の「1976年9月〜1979年10月ウィーン音楽会鑑賞記録」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040201を書いたときには、ホームページ上に掲載されていなかったウィーン国立オペラhttps://www.wiener-staatsoper.at/の過去の公演記録がARCHIV https://archiv.wiener-staatsoper.at/に掲載されていた。また、1869年から1955 年の記録も“Spielplan der Wiener Oper 1869 bis 1955” https://www.mdw.ac.at/imi/operapolitics/spielplan-wiener-oper/web/というページで見ることができるようになっていた。

私の「ウィーン音楽会鑑賞記録」にはオペラ、オペレッタの記録が抜けていたが、3年間に渡るウィーン滞在期間中に鑑賞したオペラ、オペレッタの鑑賞メモと入場券や公演プログラムは残っているので時間があるときに国立オペラでの鑑賞履歴も追加しておきたい。

残念ながらVOLKSOPERの方はArchiv https://www.volksoper.at/archiv/saison-1999-2000.de.htmlに過去の公演記録を掲載し始めたものの未だ私が住んでいた1977年代はカバーしていない。


 「ウィーン音楽会鑑賞記録」を見直してみてもうひとつ気づいたことがある。今から41年前の1976年10月22日にウィーン・フィル第3回定期演奏会で、Leonard Bernstein指揮のウィーン・フィルで、マーラー交響曲第6番“悲劇的"を聴いていたのだ。
 当時、ウィーン・フィルの前日のプローベを音楽アカデミーの指揮科の学生に紛れて客席で聴かせてもらっていたとき、巨匠バーンスタインが、指揮科の学生たちを振り向いて、「ここはこういう理由で敢えてこういう指示をしているんだよ」と優しく語りかけていたことを思い出した。
 奇しくも41年後の同月同日、同じ会場で同じ曲をThe Cleveland Orchestraの演奏で聴くことになった。嗚呼、あれから41年とは!


○10月15日11:00 Wienerphilharmoniker 第1回定期演奏会【Musikverein Großer Saal】
Beethoven Symphonie Nr. 8, Symphonie Nr. 7 Dirigent:Andris Nelsons
Parterre-Loge 9 Links,Reihe 1, Platz 4 € 90=12,239円


○10月16日 19:30 Wiener Symphoniker【Konzerthaus Großer Saal】
Prokofjew Symphonie Nr. 1, Sibelius Konzert für Violine und Orchester d-moll op. 47, Bach Partita Nr. 3,
 Mozart Symphonie No.40 g-moll K 550 Dirigent:Lahav Shani, Violine:Joshua Bell  
 Galerie Links Reihe 1 Platz 8  € 55=7,444円



○10月20日 19:30 Czech Philharmonic Opening Concert of 122nd season【Praha-Rudolfinum Dvorak Hall】
Shostakovich Violin Concerto No. 1 in A Minor, Op. 77, Mahler Symphony No. 4 in G Major
conductor:Jakub Hrůša violin:Leonidas Kavakos soprano:Marta Reichelová
Parterre Side: right Row: 5 Seat: 31 900 Kč=4,599円


○10月21日 19:30 The Cleveland Orchestra 【Musikverein Großer Saal】
Beethoven Streichquartett a-Moll, op. 132, Strawinsky „Sacre du Printemps”
Zugabe(アンコール)Wagner aus dem Bühnenweihfestspiel „Parsifal”
 Dirigent:Franz Welser-Möst   Galerie Rechts 6 Platz 3 €55=7,423円


○10月22日 19:30 The Cleveland Orchestra【Musikverein Großer Saal】
Mahler Symphonie No.6 a-Moll, „Tragische“ Dirigent:Franz Welser Möst
Parterre Rechts Reihe 22 Platz 11 €67=9,042円


○10月23日19:00 Volksoper 【Volksoper】
Franz Lehár „Die lustige Witwe“
Dirigent:Alfred Eschwé Hanna:Ursula Pfitzner Danilo:Carsten Süss Valencienne:Rebecca Nelsen
Gallerie Loge Rechts 3 Reihe 1 Platz 3 €44=5,912円


○10月24日19:30 Tonkünstler-Orchester Niederösterreich【Musikverein Großer Saal】
Mahler Symphonie No.7 e-Moll Dirigent:Robert Trevino  Balkon-Mitte Rechts Reihe 3 Platz 10 €35=4,712円



 長崎に戻ってからも、2つの質の高い客演コンサートを聴くことができたので、最後にそれもリストに加えておこう。


○11月8日 ウィーン弦楽四重奏団 長崎大学医学部創立160周年記念コンサート 【長崎大学中部講堂】http://www.congre.co.jp/jsre40/main/concert_0926.pdf
 モーツァルト弦楽四重奏曲 第17番 変ロ長調「狩」
 ドヴォルザーク弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調アメリカ」
 シューベルト 弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調「死と乙女」
  アンコール 弦楽四重奏版「マダム・バタフライより ある晴れた日に」
 ヴァイオリン:ウェルナー・ヒンク、フーベルト・クロイザマー
 ヴィオラ:ペーター・オクセンホファー チェロ:エディソン・パシュコ
   無料


○11月23日 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団  出島表門橋 完成記念公演 http://rco-nagasaki.jp/長崎ブリックホール
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品 61
 ブラームス交響曲第一番ハ短調
  アンコール バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番
 指揮=ダニエレ・ガッティ ヴァイオリン独奏=ペーター・ツィンマーマン B席/10,000円


当欄関連過去記事:

「2008年以降の海外旅行履歴」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20121209
2014年「10月 ブダペスト・ウィーン16日間の旅 その1」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20141229
2015年「3週間の“中欧音楽鑑賞旅行”から帰国」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20151213
2016年「初秋のウィーン・ブダペスト16日間の旅 その1」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20161020 



■今日のブックマーク&記事■

チェコモラヴィアワインの店 https://www.chekosake.com/

□観光産業ニュース−「トラベルボイス」 11月21日記事
 “旅行比較サイト「スカイスキャナー」、国内ホテルの直販システムと連携、公式サイトの料金と比較しやすく” https://www.travelvoice.jp/20171121-100974

□「スカイスキャナー」 https://www.skyscanner.jp/



ベートーヴェン:交響曲第7番/第8番

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マーラー:交響曲第4番

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レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」(全曲)

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  • アーティスト: ウィーン国立フォルクスオーパ管弦楽団,コラー(ダグマール),プリコーパ(ヘルベルト),ミニッヒ(ペーター),グランツァー(ロベルト),イーロッシュ(ミルヤーナ),ウィーン国立フォルクスオーパー合唱団,カルチコフスキー(リシャード),ヒューメル(クルト),カンドゥッシュ(ヴォルフガング),ビーブル(ルドルフ)
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