「忘れられた天才画家、いま甦る 岡山聖虚の聖母子画展」

「忘れられた天才画家、いま甦る 岡山聖虚の聖母子画展」


 当ブログでも既にふれたが、戦前よりわが家に伝わる「聖母マリアと幼子キリスト」を描いた掛け軸が、岡山聖虚画伯(1895~1977年)の貴重な作品であることが判明した。岡山画伯の代表作、26聖人の1人ひとりの肖像を描いた26枚の「26聖人図」は、1931年に教皇ピオ11世に贈られ、ヴァティカン美術館に収蔵されている。

 その「聖母マリアと幼子キリスト」を中心に「26聖人図」の複製を展示する「忘れられた天才画家、いま甦る 岡山聖虚の聖母子画展」と題する展示会が長崎市浦上のキリシタン資料館https://twitter.com/urakami1119で1月19日~4月7日まで開催されることとなった。

 掛け軸のついでに、わが家に伝わるブロンズ製の聖母マリアとキリストの2枚の“踏み絵”も専門家に調べてもらったら、てっきり複製と思っていたものが1600年頃スペインから伝来した本物らしいことが分かった。

 岡山聖虚画伯は、1895年広島生まれ、竹内栖鳳に師事しキリスト教信仰を題材に聖画、仏画、人物画を多く描いている。1930年京都のカトリック河原町教会で受洗。彼は昨品に対する執着心がすくないのか、生涯百点以上の作品を残していると云われながら、現在知られているのは十点ほどしかない。その中の大作といわれるのが二十六聖人の一人ひとりの肖像をかいた「二十六聖人図」である。彼は、この作品を15年ががりで1930年に発表して、翌年当時の教皇ピオ11世に贈っている。

 

■今日のブックマーク&記事■
カトリック京都司教区「日本二十六聖人画像 岡山聖虚 画」(ヴァチカン美術館 蔵)http://www.kyoto.catholic.jp/christan/26seijin/26seijina.html#top

f:id:Europedia:20181229165029j:plain

f:id:Europedia:20180828145838j:plain