台風7号と豪雨に見舞われた夏の家庭菜園

わが家も強風域に入った7月3日の台風7号は、庭にもかなりの被害をもたらした。近所の人から話には聞いていたが台風が過ぎ去った後の吹き戻しが凄まじく、4日の朝まで強風による被害が続いた。
 建物自体は、木造ながら沖縄並みの耐風性で造ってもらったので、びくともしなかった。ただ、ご近所からは、雨戸がなく大きなガラス窓が風にさらされる構造を心配された。個人的には、防風林代わりのオリーヴやレモン、甘夏、枇杷などの木々が高く育ち上がれば、風での飛来物もある程度防げると楽観しているのだが。

問題は、防風林代わりと期待しているその木々の被害が大きかったことだ。まず、3メートル近くに育っていた砂地グミが1本完全に倒れた。2メートル弱の高さの甘夏も1本が倒れかかって傾いていた。 最大の被害は、大きいものでは2メートル近くに育っていた200本余りのロシア・ヒマワリの並木だ。3/4が倒れるなどの被害に遭った。そのうちの半分は支柱を立てたりしたものの、真っ直ぐに立って花が開くまでに至ったものは1/3に満たない。可哀想なことをしたのは、花が開きそうになっていた花冠の下部を風で倒れないようフェンスなどに結索しておいたため、その花冠が強風に飛ばされて茎だけが残ってしまったことだ。おかげで、ヒマワリ並木は歯が欠けたような無残な有様だ。

砂地グミは、自分では起こせない大きさだったので、植木屋さんにお願いして起こしてもらい、頑丈な副え木を立ててもらった。ついでに、傾いていた甘夏も起こしてもらった。甘夏は根が大きく広がるものの浅い根となるため倒れやすいのだそうだ。オリーヴの大きな枝も折れかかっていたがこれも副え木をしてもらった。

ほかにも、網棚に育ち上がっていたインゲンが棚ごと倒れたり、コリアンダーやディルなど背の高いハーブ類が倒れたりといった被害があった。

台風の後は、7月11日〜12日にかけての西日本豪雨に襲われた。幸いわが家は丘の上にあり、頑丈な石垣で囲まれているので豪雨には強い。長崎市内も大きな崖崩れや人的被害はなかったようだ。

西日本豪雨の後は、雨らしい雨が降らず、わが家の1.5トンの雨水タンクも7月17日には空となり、貴重な水道水を家庭菜園や芝生の水撒きに使う羽目になった。風呂の余り水や台所から出る生活排水など使える水は地下タンクに流れ込むようになっているが、焼け石に水だ。

昔の夏は夕立が渇水期の救いだったが、近年は夕立がほとんどない。不思議に思って「夕立がない」と検索してみると様々な説が出てきた。地球温暖化の影響もあるようだが、個人的にはアスファルト舗装やコンクリート建築などで大地が呼吸できなくなっていることが大きい気がする。

 日本全国で高温が続いているのも地球温暖化の影響が大だろうが、これも大地が呼吸できなくなっていることや、冷房の排熱による悪循環も一因だろう。
 長崎は海洋性の気候のためか、この時期の最高気温はおおむね東京より3〜5度低いが、南国だけあって紫外線の強さが凄まじい。また、40〜50年前に比べて湿度が高くなった気がする。

わが家の庭は丘の上にあるおかげで太陽を遮るものが少なく、芝刈りや雑草刈りをしたり、水撒きをしていると熱中症になりそうと感じることがある。この夏は、頻繁に休みを取り、水を凍らせたペットボトルを常に持ち歩くようにしている。よくしたもので、バッテリー方式の草刈り機は、私が音を上げる前に30分ほどでオーバーヒートして使用不能になり、再起動まで30分以上やすませる必要がある。

 家庭菜園のルッコラ、サニーレタス、レタス・サラダミックス、からし菜などの葉ものは、風にやられる前に虫や鳥の被害で壊滅状態だ。
今は、虫に強いバジル、パセリ、ディル、ミントなどのハーブくらいしか収獲が期待できない。野菜では3カ所に植えた胡瓜が収穫期で、1日に10本以上の収獲となることもある。

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