年の暮れの音楽鑑賞と庭仕事

*[長崎日記]年の暮れの音楽鑑賞と庭仕事

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季節外れに咲く“ザ・マッカートニー・ローズ”

  例年ならこの時期にはウィーンを中心とする音楽鑑賞旅行のレポートを書いている時期だが、今年はコロナのおかげで、それも叶わなかった。当欄「2008年以降の海外旅行履歴」https://europedia.hatenablog.com/entry/20121209/p1を振り返ってみると鑑賞旅行は12年続いていた。
 来年の秋には、音楽鑑賞旅行を再開したいと思うが、コロナ・ウィルスの変異やワクチンの効力・副作用などが不明瞭なことを考えると難しいのかもしれない。
 心配なのは古巣でもある海外旅行業界とその雇用の先行きである。国内旅行にシフトしたり、異業種に参入したり、会社を休眠状態にしたりとさまざまな努力がなされているようだが、来年の夏のシーズンまでにある程度の回復が見込めないと、その努力も限界に達するのではないだろうか。

 前回、コロナに関する各国の最新旅行情報を知るのに便利な「Curated News for Tourism Professionals」というクリッピング・サービスを紹介したが、CNNのBusiness Traveller https://edition.cnn.com/travel/specials/business-travellerという番組も要注目だ。先日も「旅は大事な人権なんです」、「1970年代にパスポートを取得した方はご存じだろうが、デジタル版のイェローカードが必要となるだろう」と言った共感できるコメントを耳にした。

 「音楽鑑賞旅行」ができなくなった代わりというわけではないが、最近は、インターネットでヨーロッパのデジタル・コンサートや音楽専門FM局の放送を聴くことが多くなった。デジタル・コンサートは、クラシック音楽情報誌 「ぶらあぼ」の「随時更新中:コンサート無料ライブ配信スケジュール」 https://ebravo.jp/archives/63048が詳しい。同誌の「海外音楽祭」https://ebravo.jp/overseafestival 、「海外情報」https://ebravo.jp/oversea からも調べることが出来る。

 音楽専門のFM局は世界のFM局をリンクしているRadio FM http://appradiofm.com/のクラシック・ジャンルのページ http://appradiofm.com/genre/Classic-bynl7から簡単に見つけることができる。Radio FM は、Google Playでアプリ https://play.google.com/store/apps/details?id=com.radio.fmradio を入手し、スマートフォンで聴くこともできる。最近は、入浴しながらRadio FM からもリンクしているオーストリアの公共放送Ö1 https://oe1.orf.at/やスペインのBravo! Opera http://bravoradio.com.es/opera.htmlなどを大音量で聴くのがマイ・ブームだ。

 Ö1でも生中継されるウィーンフィルの新年コンサートhttps://www.wienerphilharmoniker.at/ja/newyearsconcert/newyearsconcert2021も今回は無観客のようだ。リッカルド・ムーティの指揮は通算6回目で、曲目は以下のページで見られるhttps://live.wienerphilharmoniker.at/ja/konzerte/new-years-concert-without-audience/9893/



 年に一度のヨーロッパ旅行では、現地のワインショップで別送品扱いでオーストリアなどのワインをまとめ買いしていたhttps://europedia.hatenablog.com/entry/2020/02/17/130527 。日本からインターネット経由で現地のワインショップから購入は可能なのだが、コロナ禍で気づいたのは、日本の輸入業者やワイン通販会社が行っているネット販売の価格が安くなっており、個人輸入にかかる送料や税金などを考えると日本で買っても良いのではと思えるようになったことだ。通販会社から「世界的にレストラン営業が縮小され、ワインが余っており、在庫を抱え、翌年のヴィンテージの買い付けができません。助けて下さい」と言った悲鳴のようなDMが届いたこともある。 

 最近は、以下の3種のワインをまとめ買いした。ひとつは、ベートーヴェンが「第9」を作曲した「ベートーヴェンハウス」がワイナリーの敷地内にあるという“伝説”のあるワイナリー兼ホイリゲWeingut Mayer am Pfarrplatz https://pfarrplatz.at/en/のグリューナー・フェルトリーナー種のワイン「ベートーヴェン第9ラベル」 https://www.budouya.jp/products/detail/1527 だ。

 もうひとつもグリューナー・フェルトリーナー種のワインで“ツェービング グリューナー フェルトリナー DAC カンプタル 2019 ペーター・シュヴァイゲル”https://item.rakuten.co.jp/wine-naotaka/427912/これは、販売時間限定だったが1本税込み1,342円という安さだった。

 3番目は、ハンガリーを訪れるたびに現地のレストランで飲んでいたイルシャイ・オリヴェール種のワインだ。マスカットやゲヴュルツトラミネールのようなアロマティックな香りが広がるスッキリとした中辛口のワインだ。日本では手に入らないものと思っていたら「葡萄屋」のサイトで売られているのを見つけた。Taschner Irsai Oliver https://www.budouya.jp/products/detail/4096

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 さて、年の暮れの庭仕事としてはメイ・クィーン種のジャガイモの収穫が始まった。甘夏ミカンも試しに30個ほどを収穫。酸味を弱めるために少なくとも1ヶ月ほどは寝かせておく必要がある。
 やらなければと思って遅れているのは大豊作のホースラディッシュの収獲だ。根が深いため相当の力仕事となるので、土中保存と称して作業を先延ばしにしている。

 ルッコラやサラダ菜、ディル、イタリアン・パセリ、京水菜などの収穫も続いているが、ルッコラは葉が固くなってきたのでそろそろ限界だ。

 友人に指摘されるまで気づかなかったが高さ2メートル、幅3メートルほどに広がった蘇鉄の木に雌花が開花し、その陰に淡いピンク色の実が隠れていた。蘇鉄は10~15年に一度しか花を咲かせないようなので、貴重な実とその中の種は大切に扱わなければならない。調べてみると、12月から実の収穫は出来るようだが平均気温が20度以上にならないと発芽しないとのことなので、収穫と種の植え付けは春を待った方が良いようだ。

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蘇鉄の雌花と実

 花では、フランス生まれの新種のバラ“ザ・マッカートニー・ローズ”が季節外れだが咲き誇っている。ほかにも、コスモスやブーゲンビリヤも残っている。庭のあちこちで自生している水仙も早くも開花したものがある。

 

 今日は、午後から小雪が舞っており、予報でも夜の間に10センチ前後積もる可能性があるようだ。2016年1月の大雪https://europedia.hatenablog.com/entry/20160125/p1では、標高86mにあるわが家の庭は22cmほど雪が積もり、吹きだまりでは40cmに達したところもあった。そのときは、ブーゲンビリヤやハイビスカスなどの亜熱帯性の花やパッションフルーツが枯れてしまった。明日の朝、積もっているようだったら、散水ホースで雪を溶かすなどの作業が必要になりそうだ。

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わが家から眺める女神大橋に沈む夕日



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