*[長崎日記]雪の長崎とホームガーデンの作業

*[長崎日記]雪の長崎とホームガーデンの作業

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わが家の庭から眺める長崎港の雪景色

 12月30日から大晦日にかけて雪が降ったが、そのときは3cmほどの積雪で済み、亜熱帯性植物の根元に水をかけて雪を流す程度で事なきを得た。

 しかし、1月7日から9日にかけての降雪では、9日の昼の段階で平地では15cmの積雪とのことだったが標高86メートルの丘の上にあるわが家では21cmほど降り積もり、珍しくツララまで出現した。毎朝、ブーゲンビリヤやパッションフルーツ、薔薇、蘇鉄などの根元に降り積もった雪を風呂の余り湯をバケツで運んで溶かす必要があった。最初は、散水用のホースで撒こうかと思ったが、ホースの中に残っていた水が凍っていて諦めた。門の前の道路に積もった雪も手摺りに沿ってスコップで除雪作業を行った。

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屋根から下がるツララ

 ハーブガーデンや絹さやえんどう、パセリ、ディル、ルッコラ、サラダ菜などを植えた楕円形の畝は完全に雪に覆われてしまった。収穫も末期に近かったので一番長持ちしそうなディルだけ雪を払っておいたが、翌日、雪が自然に溶けた後は逞しくもほとんどが自力再生してきていた。

 3週間近く経った現在、ブーゲンビリヤの少し咲き残っていた花や葉が完全に落ちてしまったままで、2016年の大雪でブーゲンビリヤやハイビスカスが枯れてしまったときと同じような結果になりそうで怖い。グリーン・カーテンとしても重宝しているパッションフルーツの方も4分の1ほどの葉が枯れてしまったので、枯れた枝とともに剪定しておいた。

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雪を被った“クリスマスツリー”



 剪定と言えば、東京からの移植に成功した笹が四畳半ほどに広がってきた。雑草を寄せ付けないグランドカバーとしても有効なのと台風の時の飛来物よけにもなるので、さらに広げたいと思っているのだが、高さが不揃いで見苦しくなったので、パッションフルーツのついでに剪定しておいた。

 現在のホームガーデンの状況は、3つの畝のジャガイモの収獲を終え、甘夏も150個ほどの収獲を終えたところだ。甘夏は当初500個ほどの“不作”と考えていたが、実際には300個ほどに留まりそうだ。塩害のせいと裏作年に当たるせいで6本の甘夏の木のうち3本は実が付かなかったので致し方ない。豊作の年は800個も採れたのだが。

 ホースラディッシュは、鍬やスコップでも掘り起こせないほど土深く育ってしまったので、土中保存と称して、収獲を怠っていたが、友人の助言で頑丈で大きめなツルハシを購入し、友人に手伝ってもらって掘り始めたところ、面白いように収獲できた。
 ウィーンで買ってきたホースラディッシュ専用のおろし金でおろしてみると辛みが効いて実に美味。長崎では海の幸が豊富なせいもあって、魚介料理中心の夕食を白ワインといっしょに味わうことが常だったが、久しぶりに牛肉の野菜巻きやソーセージ、ハムなどにホースラディッシュをのせ、赤ワインを飲み始めている。
 摺り下ろすだけではもったいないので、これからは、生クリームやサワークリーム、ヨーグルト、マヨネーズなどを使ってホースラディッシュ・ソースを作り、瓶詰めにして保存しておこうと思う。こうすれば、肉だけではなく魚に合わせることもできる。
 ホースラディッシュは細い脇根を4センチほどに切り、3センチほどを土に埋めておけば勝手に育ってくれるので、掘り出す度に、新たに用意した畝に植え付けしていっている。来年は、さらなる豊作が見込めそうだ。

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ホースラディッシュの掘り出し

 これからの家庭菜園作業としては、3月に新たに植え付けるジャガイモの畝を3本ほど準備する必要がある。ジャガイモは連作を嫌うので、新たな場所に畝を作ることになり、雑草取りや施肥など下準備作業が結構大変だ。
 ほかには、サニーレタスや水菜など葉ものの収獲がほぼ終わっているハーブガーデンやルッコラ、赤カブ、バジルなどを育てていた3本ほどの畝の掘り起こしと客土、施肥、新たな種播きといった作業が待っている。

 15本のオリーヴの樹が並んでいる港側に面した庭は、種を落とすために枯れたままにしていたコスモスを2週間前に手で引き抜き、緑肥として土に帰りやすくするために草刈り機で裁断した。その下に、裏庭に自生している立葵から採種しておいた種を播いたところだ。昨年の立葵の花https://europedia.hatenablog.com/entry/2020/05/31/161356が見事だったので、今年は通りから見える庭にも咲かせたいと思ってのことだ。

 

 さて、ヨーロッパ旅行につてだが、コロナの第3波と変異ウイルスの蔓延で観光旅行の再開はさらに困難な状況になってきているようだ。
 EUは1月28日、日本からの渡航を原則禁止すると発表した。実際の入国管理については各加盟国に権限があるが、日本からの渡航は厳しく制限され、ヨーロッパ便を中心に航空会社が運航計画のさらなる見直しなどを行う可能性があるようだ。

 新型コロナウイルスの世界の拡散状況や回復者数を確認できるサイトとしてはアメリカの高校生が開発した「ncov2019.live」https://ncov2019.live/dataのサイトが便利だ。ヨーロッパの新規陽性者数はCONFIRMED欄の下段の+の項に1日の陽性者数が表示されており。ヨーロッパ各国の陽性者数はおもに日本時間の午前中に見ることができるようだ。

 また、2020年11月の当欄で取り上げた、最新旅行メディア情報をクリッピングするメールサービス「Curated News for Tourism Professionals」で紹介されたSkyscanner maps Covid-19 (新型コロナに関する各国の規制を表示するインタラクティブマップ。自国を設定すると他国の状況を色分け表示)https://www.skyscanner.jp/travel-restrictions?previousCultureSource=GEO_LOCATION&redirectedFrom=www.skyscanner.comも情報取得に役立つ。
 なお、上記メールサービスのバックナンバーは「過去のメール文面アーカイブhttps://us17.campaign-archive.com/home/?u=dd1a211a601f57acfc6108c4b&id=b06fd210edで読むことができる。


 私がもっとも関心を持っているオーストリアの新規感染者状況は、オーストリアの公共放送ORFの“Covid-19 Neu gemeldete Fälle für Österreich” https://orf.at/corona/daten/oesterreichで見ることができる。

 オーストリアの状況については、以前紹介した、はっぱさんがウイーンから発信している「たまにはオーストリアちっく パート3」http://happawien.jugem.jp/や「オーストリアこぼれ話“オペレッタにはまっている男 Feriの体験記」http://wien.cocolog-nifty.com/operette/などで最新情報を得ている。

 「オーストリアこぼれ話」の1月26日付けには「ウィーンに投下された核爆弾ビデオに騒然」というショッキングな記事があった。1月22日発効した核兵器禁止条約を受けて、オーストリア連邦政府外務省が核兵器使用の悲惨さを訴えるビデオを制作し、YouTubeにアップしたことをリンクとともに紹介している。このビデオは、仮にウィーン中心部に100キロトン級の核爆弾が落とされた場合の結果をシュミレートしたもので、攻撃により230380名が死亡、504460名が負傷すると紹介されてる。
 長崎に落とされた原爆はTNT火薬換算で22キロトンなので、長崎での被曝状況を子供の頃から被爆者に直接教えられた者としては、ビデオに映る被害シミュレーションは想定被害が少なすぎる気もするが、オーストリアの人々には相当ショックだったようだ。

 

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