*[長崎日記]蜂や蝶、鳥、小動物で賑わう夏の庭

*[長崎日記]蜂や蝶、鳥、小動物で賑わう夏の庭

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タチアオイの蜜を吸う蝶



 庭に雑草が茂っても除草剤を撒かない方針で、自分で草刈り機で刈り取りそのまま放置して緑肥と化すのを待っている。おかげで年々地味豊になっているようで、作物はよく育ち、昆虫や蝶、野鳥などの訪問者も多い。しかし、何も植えていない場所は雑草や勝手に生えてくるミントなどが伸び放題だ。

 とくに夏は、放っておくと半月で20~30cmの高さに雑草が伸びてしまう。そこで、毎年、6~9月の期間はシルバー人材センターにお願いして15日ごとに草刈りをしてもらうのだが、今年は6月上旬に雨が続いたため6月の22日と23日に集中して草刈りをお願いすることになった。その間も草は伸び続けるので、できる範囲で自分で電動草刈り機を使って処理しておいた。

 ご近所の多くが、庭もしくは耕作放棄された畑を借りて家庭菜園を楽しんでいるのだが、わが家同様に“シルバーさん”にお願いしている人も少なくない。

 裏山も含めどれぐらいの“家庭菜園”があるのか歩いて探索したことがあるが、500坪以上の菜園や作業小屋を設けた家庭菜園などが多数見つかった。まるで、オーストリアのウィーン近郊で見かけたクラインガルテン(Kleingarten)やモスクワ郊外に散在するダーチャのようだ。

 コロナ禍の影響でわが家同様“ステイ・ホームガーデン”で家庭菜園にチャレンジする人が増えているようで、ホームセンターに行っても、菜園用の資材や苗、肥料、培養土などの売り切れが目立った。 お互いの収穫物を交換しあうことも増えているようだ。家庭菜園が盛んになれば、わが家の周辺で目立つ空き家や耕作放棄地対策にも役立つだろう。

 クラインガルテンについては東京に住んでいた頃に書いた当欄の「ヴェランダ栽培からクラインガルテン耕作へ」https://europedia.hatenablog.com/entry/20050107/p1をご覧いただきたい。また、“健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイル”に興味のある方は,当欄の「『ロハス』ならぬ『ロハデス』の暮らしを」https://europedia.hatenablog.com/entry/20060104/p1 もご参照を。


 前回、早い梅雨入りのせいで、タチアオイなどの庭の花の開花も例年より半月ほど早かったと書いたが、タチアオイはさらに増えて50カ所以上で立ち上がってきているが、自然に散った種から伸びてきたものと、自分で採種して、年が明けてから播いたものとで開花時期が異なる。そのため、花が咲き終わって種が飛び始めたものとこれから開花するものとが混在している。おかげで5月末から7月いっぱいまで鮮やかな赤紫色の花が楽しめそうだ。

 夏は、虫による被害が激しく、葉ものは壊滅状態だが、なぜかサニーレタスだけは虫の被害に遭っていない。そこで、バジルやサニーレタス、コリアンダーが生き残っているハーブガーデンの空いた場所を耕して新たにサニーレタスとバジル、そしてダメモトでレタス・サラダミックスを種蒔きした。

 前回、虫による被害を少しでも避けるために大型のプランターを砂利やコンクリートの上に移動したと書いたが、計6つのプランターにベビーリーフやバジル、ディルを種蒔きしたが、葉ものは既に虫の被害で壊滅状態。今から思えば虫が嫌うバジルを先に育て、後から葉ものを種蒔きすれば、少しはバジルに守ってもらえたのではと反省している。

 虫は、葉ものなどに害を与えるばかりでなく、害虫を駆除してくれる益虫の側面もある。わが家の葉ものが大好物なテントウムシも害虫の代表格アブラムシを駆除してくれる有り難い天敵でもある。それに、抜いた雑草や茎などの分解を手伝い、豊かな土壌を作る協力者でもある。

 

 以前、当欄の「春のガーデニングコロナウイルスhttps://europedia.hatenablog.com/entry/2020/03/31/151250で書いたが、国連環境計画UNEP日本語情報サイトの「食料を作るには虫や動物がいなくちゃ!」https://ourplanet.jp/bugs-and-beasts には、国連食糧農業機関(FAO)の調査によると、「世界のほとんどの国の食料の90%をまかなっている100種類以上の作物種のうち、70%以上が蜜蜂を経由して受粉している」と書かれている。

 一時期、庭で蜂や蝶を見かけることが少なくなったが、なぜか今年になって目立って増えてきた。蜂や蝶には、わが家のアーモンド、パッションフルーツ、桃、キュウリ、レモン、柚子、甘夏、シークァーサー、枇杷などがお世話になっている。

 蛾、ハエ、スズメバチ、甲虫、チョウなどの昆虫や鳥類、哺乳類も、花が咲く植物のほとんどの繁殖プロセスに貢献しているそうだ。昆虫や鳥類の減少の原因は、農薬や除草剤の散布のほか、大気汚染(ミツバチの植物探知能力を損なう恐れがある)、気候変動によって変化した生育期と降雨パターンなど、近現代になって発生したさまざまな事象によるもののようだ。

 わが家の庭には、朝、近くの山から野鳥が飛んできて、収穫しそびれた木の実や落とし種を突っついている。昼には、カラスや鳩が花や木の実を狙ってくることがあるが、鷲やトンビに追われて逃げ惑う姿がよく見かけられる。
 鳥は、貴重な防風林の育成にも役立っている。植えた覚えのない木が4本ほど育っており、そのうち高さ2メートル半ほどになった木はクスノキであることが植木屋さんに聞いて分かった。植木屋さんによれば、いずれも鳥が種を運んできたのだろうということだった。


 家庭菜園の報告を続けよう。楕円畝と呼んでいる、長軸が2メートル半、短軸が1メートル半ほどの枠囲いをした畝には、その1/3弱に二十日大根が植えてあり、収穫が続いているが、残りの2/3強は虫に食われた葉ものが残っていた。それをすべて抜いて、耕し直してから、つるありいんげんと平さやいんげんの種蒔きをすませた。芽が出てきたら、絡ませるためのネットを張ることになる。

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ロシア・ヒマワリと長崎港

 5月8日に、種蒔きを済ませたロシア・ヒマワリは、すでに90cm~120cmほどの高さに育っている。これだけ育てば少々の風でも昨年のように倒れることはないはずだ。昨年、一昨年と強風や虫の被害で不揃いなヒマワリ並木となったが、今年は7月末には高さ2メートルの並木が公道沿いのフェンスの内側に200本ほど並ぶと期待している。
 ヒマワリの内側には、コスモスが庭一面に育ち上がってきていたが、シルバーさんの雑草取り作業が熱心なあまりコスモスの一部も雑草に引き摺られるように抜かれてしまった。根の残っているものは支柱を立てて植え直したのでおそらく大丈夫だろう。高さが80cm以上に育って、早くも花を咲かせ始めたものもある。

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蘇鉄の雌花から飛び出してきた若い葉

 昨年12月の当欄で、この土地に昔からある、高さ2メートル、幅3メートルほどに広がった蘇鉄の木に雌花が開花し、その陰に淡いピンク色の実が隠れていたと書き、写真も掲載したがhttps://europedia.hatenablog.com/entry/2020/12/30/170314、その雌花の中心から新しい葉が伸びてきた。ほかにも3カ所に咲いていた雄花からも新しい葉が伸びてきている。蘇鉄は10~15年に一度しか花を咲かせないというが、開花の年は、急成長する時期でもあるようだ。この蘇鉄も防風林として充分役立つはずだ。

 港側の庭では、わが家のシンボルツリーでもある15本のオリーヴの手入れも、夏の大切な仕事だ。剪定は植木屋さんに済ませてもらったが、以前被害に遭って半分の木が枯れて植え替えることになった天敵オリーブアナアキゾウムシを防除するためのスミチオン乳剤という薬を希釈して噴霧した。作業中に気づいたのだがオリーブアナアキゾウムシこそ見かけなかったが、カミキリムシのようなものを木の根元で発見した。
 虫の害のせいではないと思いたいが、わが家のオリーブは花を咲かせるものの、実がなかなかつかない。それでも、1本だけ、多くの実をつけた若木があった。ピクルス作りには使えそうだ。

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オリーヴの若木の実

 港側の庭と裏庭の2カ所では、毎年、キュウリを育てている。今週から日産10本ベースになっており、友人たちに引き取ってもらっている。大きな葉の影に隠れて、私の腕よりも大きく育ったものがときどき見つかるが、これはこれで、豚の薄切り肉などとチャンプルーにすると美味しい。

 毎年、この時期は、石垣島シュノーケリングを楽しんでいたhttps://europedia.hatenablog.com/entry/2019/07/26/112641が、コロナの蔓延状況を考えれば、昨年に続き今年も諦めざるを得ない。その代わり、7~8月には、何回かに分けて県内のビーチや温泉で短い夏休みを楽しむ予定だ。長崎県民向けに「第2弾 ふるさとで“心呼吸”の旅キャンペーン」https://www.nagasaki-tabinet.com/feature/furusato-sinkokyuという、県内の対象宿泊施設への宿泊及び旅行商品に対し、一人1泊あたり代金の50%(最大5,000円 同一施設につき、毎月3泊まで)を助成する制度も再開されている。

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「日本、ワクチン証明書を7月中にも発行開始へ、隔離免除に道」
https://trvlwire.jp/?p=16839

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https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000797973.pdf

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