大雨で壊れた擁壁の改修が完了。庭は冬支度へ。

*[長崎日記]大雨で壊れた擁壁の改修が完了。庭は冬支度へ。

                

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庭から眺める 東シナ海に沈む夕日。前景は女神大橋伊王島

 裏庭の壊れた石垣を幅14メートル、高さ3メートルにわたり撤去し、新たにコンクリートブロックを積み上げる工事が11月末でほぼ終わり、4台の小型ユンボ油圧ショベル)等の機械も引き上げた。  天候に恵まれたおかげで雨による工事の中止は一日だけで済み、工期は予定より2週間ほど短縮されることになった。なお、ユンボという名称はもともとフランスのSICAM社が1954年に販売開始したときの製品名Yumboから来ているそうだ。

 残っている工事作業は、コンクリート擁壁の上にフェンスを建てる作業ぐらいだ。ユンボや運搬車が動き回ったために、玄関口から芝生にかけての前庭に敷き詰められていた砂利が粉砕されて無残な姿になっていたが、すでに新たな砂利を敷き詰めてもらった。

   例年なら11月中旬に点灯する樅の木のクリスマス・イルミネーションも、砂利の敷き詰め作業が終わるのを待って、11月26日に無事点灯することができた。秋の剪定作業で、樅の木をツリーらしい円錐形に剪定してもらったので、昼間でもクリスマス・ツリーらしい姿を見せている。写真は、日没直後にソーラーLEDイルミネーションが自動点灯したところ。左側にオリーヴの樹の影が浮かぶ。

                    

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日没直後のクリスマス・イルミネーション

   工事が終わると、あと処理の庭仕事が山のように控えている。前回書いたように、工事で掘った石垣と土が3メートルほど積み上げられてロックガーデン状態になっていた。埋め戻しに使われたこの土の残りは、石垣を2段に組んで囲みを作り、その中に40センチほどの高さに残土を入れ150平米ほどの新たな“更地”となった。工事で掘り上げた土に石やガラス片が含まれていたため、これを拾い集める作業が一番骨が折れそうだ。
 この“更地”には新たに甘夏や梅、アンズなどの木を7本ほど植える予定だ。残った部分は、春を待って畝を作り、順次、ジャガイモやタマネギ、人参などを植え付けるつもり。それに先だって、すでに生命力の強いホースラディッシュの脇根を40本ほど植え付けてある。

   次に取りかからねばならない庭仕事は、港側の庭の北半分や工事の影響がなかった裏庭の北側の雑草や種を散らし終えたコスモスなどの処理だ。草刈り機で刈り込む予定だが、コスモスのほかタチアオイやヒマワリの種を傷つけないように注意し、昆虫が越冬しやすくするために深く刈り込まず、落ち葉も残さなければならない。

 驚いたことに、秋には枯れるはずのタチアオイは今でも15カ所以上に青々と葉を広げている。また、新たにヒマワリも10カ所ほどから茎が伸び出しており、時季外れなのにすでにいくつかは花が開いている。大工事で住みかを奪われた植物が種族保存の本能で健気に新たな生息地を見つけようとしているのだろう。

   港側の庭の南半分は、前回書いたように残土置き場となり石垣を2段重ねにして土留めとし、その内側に60センチほどの高さまで残土を積み上げてある。5本のオリーヴや2本の柚子、レモン、ミモザの木は残土のあいまに生き残っており、残土とともに運ばれてきて新芽を出してきたホースラディッシュも元気だ。ここにも40平米ほどの“更地”が出現しているが、この“更地”は畑にせず、木々の足元にコスモスなど花の種を播く予定だ。

                      

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150平米ほどの新たな“更地”

 生き残ったホームガーデンで収穫が続いているのは、バジル、パセリ、コリアンダー、サラダミックス、紅白はつか大根、ホースラディッシュ、イチジクだ。秋キュウリはそろそろ葉が枯れ始めており、来週あたりで収穫を終えそうだ。柚子は、30個ほど収穫が出来た。お正月用に数個だけ残してある。
   6本のうち2本を工事のために失った甘夏蜜柑は、残った4本の実が黄色く色づいてきており、12月中旬には、試しにいくつか収穫してみるつもりだ。本格的な収穫は例年通り年が明けてからになる。豊作の年には800個ほどの収獲があったが、今年は300個弱となりそうだ。

                        

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色づいてきた甘夏蜜柑

   さて、以前から「ヨーロッパへの個人旅行も団体パックも来夏以降からの本格スタートとなりそうだ」と書いていたが、オーストリアで再度ロックダウンが始まるなど、11月中旬になってヨーロッパ各国の観光客受け入れに対する制限が強化されてきた。

 さらに、11月26日以降、南アフリカで検出された新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」が世界中に広がり始めており、制限はさらに厳しくなる可能性がある。
  11月29日には、とうとう日本政府が「緊急避難的な予防措置として、まずは外国人の入国については、11月30日午前0時より、全世界を対象に禁止をいたします」と宣言した。
 もっとも、感染した患者は「極めて症状が軽い」との説もあるので、オミクロン株がどれほど深刻なものなのか、もう少し時間をかけて見極めなければ、海外旅行の再開にどこまで影響するかはわからないだろう。

 手元には、4月からのヨーロッパ・クルーズなどの募集パンフレットが届き始め、明るい兆しが出てきたと喜んでいたのだが。もし、来夏以降も海外旅行の再開が難しいということになれば、今まで、公的支援や国内旅行市場の開拓で生き延びていた、海外旅行中心の旅行会社は今度こそ存続の危機に立たされるだろう。
 メディアでは飲食業界の優秀な働き手が異業種に転職し、人手不足と報道されているが、海外旅行の業界ではすでに、異業種転職組が多く、いざ、旅行再開でリヴェンジ消費急増となっても肝心の担い手が不在ということになるのではと危惧する。

                   
                        

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ウィーン市庁舎前のクリスマス市(2019年)

■今日のブックマーク&記事■

□トラベルボイス11月26日記事
 「世界の余剰貯蓄の行き先は? 消費者が求めるニューノーマル、旅行予約の変化など、復興への見通しを考察」     https://www.travelvoice.jp/20211126-150122

□トラベルボイス11月29日記事
  「世界の旅行イノベーション大賞2021、最優秀はチップ払いのキャッシュレス化事業、ホテルの収益機会拡大ソリューションが高評価」   https://www.travelvoice.jp/20211129-150115

□TEEBLATT TOKYO五反田店    https://teeblatt-tokyo.com/
  オーストリアの食品を扱う店が11月にオープン。インターネット販売も行っているようだ。商品はウィーンの高級スーパーJulius Meinl am Graben https://www.meinlamgraben.eu/ のものが中心。 



 

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