*[長崎日記]初雪とジャガイモ、甘夏などの収穫

*[長崎日記]初雪とジャガイモ、甘夏などの収穫

       

雪が積もった庭と樅の木

                                              
 昨年8月の大雨で壊れた擁壁の改修工事の残土処理で誕生した150平米ほどの裏庭の“更地”に、昨年末から年始にかけて植木屋さんに甘夏みかん3本、アンズ1本、ジューンベリー1本、ブルーベリー2本、檸檬1本、南高梅1本を植えてもらった。
   追加で、ホームセンターで買ってきた、しだれ桜、しだれ梅、シャクヤク、白梅、薔薇などを自力で植えた。

 1年経った現在、木々や果樹は順調に育ち、脇枝なども伸びてきている。60センチほどの1本の棒に過ぎなかったしだれ桜は、6本ほどの枝が広がり、葉も付いてきたので、再来年あたりには花見も楽しめそうだ。

 今年の9月の台風で3本の木が吹き飛び、4本が傾くなどの被害に遭った港に面した庭の北側部分のオリーヴは、春にならなければ再生の見通しは立たないが、6本は生き残りそうだ。
 南側の5メートルほどの高さのオリーヴ6本は、幸か不幸か台風の来襲以前に天敵のアナアキゾウムシの被害に遭って葉のほとんどが落ちていたため台風の風圧を受けず、吹き飛ばされたり傾くことはなかったが、植木屋さんからは虫の害からの回復は微妙と言われたが、幸い、樹木の根元から“ひこばえ”と呼ばれる新枝が伸びてきているので、最悪の場合でも、そこから再生することが可能だと言われた。5メートルほどの高さの幹や枝は再生できなければ薪として利用する積もりだ。

 年の暮れの庭仕事としては、港側の庭のオリーヴまわりのロシアヒマワリやコスモスなどの枯れ枝や茎は引き抜いて、備え付けの粉砕機にかけて、更地にまき、造成地の土中環境をよくし、虫や菌糸の動きを活発化させる作業があり、年内に何とか終えることが出来た。
   年が明ければ、種が飛び終わるのを待っていた、数百本のバジルの幹や枝を同様に粉砕機にかけて、更地にまく予定だ。


 年内に収獲する計画だったのは、甘夏とジャガイモ、柚子、遅く植えたバジルなどだったが、12月に降った2度の雪で収獲が遅れ気味だ。
   17日午後から降り始めた雪で、翌日の朝には、住宅の屋根や木々など長崎市内は一面、銀世界となっていた。気象台の発表では、長崎市では1センチの積雪とのことだったが、18日の朝に標高86mにあるわが家の芝生の上に積もった雪を測ってみると6センチ以上あった。

   早起きして、ブーゲンビリヤやハイビスカス、ジャガイモ、ニンジン、イタリアン・パセリ、サラダ菜類、バジルなどに積もった雪を払って、ホースで水をかけたりの応急処置をしたが、バジルは葉が黒くなって諦めた。ニンジン、イタリアン・パセリ、サラダ菜類は毎朝収獲を続けている。

 22日の深夜から23日朝にかけても雪が降り、前回同様、高速道路や長崎バイパス女神大橋も通行止めとなっていたが、わが家の積雪は2センチほどで昼頃には溶けてなくなっていた。

  

庭から女神大橋を望む雪景色

 デジマとメイ・クィーンの2種のジャガイモは、寒さのほか、秋の虫の害もあって成長が遅れ気味だったこともあり、予定より2週間遅れ、土が乾いたころを見計らって少しずつ収獲を始めていた。茎も成長しきらず花もほとんど咲かなかったが、意外にも地下で大きく成長していて、1つ360gほどのものもあり、味も良好だった。
 12月28日には、5つの畝すべての収獲を終えたが、今年の5月の春作の収獲約50kgに比べ、秋作は40kg弱の収穫量に留まった。

  

秋作ジャガイモの収獲

   甘夏は、昨年の崖崩れの余波で2本の木を失ったが、残った4本からは600個前後の収穫を見込んでいるが、雪害などで落果したものも40個ほどあるのでどうなるだろうか。試しに、食べてみたが、酸っぱい物好きの私でも胃が痛くなるほどの酸味。やはり、例年のように収穫後1ヶ月ほど寝かせて、酸味が和らぐのを待たなければならないようだ。本格的な収獲は、昨年より2週間ほど遅らせて1月10日頃からとする予定だ。来年になれば、新たに更地に植えた3本の甘夏からの収穫も見込める。

大きく実った甘夏ミカン



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「海外旅行のデジタルトランスフォーメーション」

 

   例年ならこの時期にはウィーンを中心とする音楽鑑賞旅行のレポートを書いている時期だが2020年から3年続いて、コロナのおかげで、出かけることができなかった。
 来年の秋こそはと、ウィーン・プラハブダペスト3都市周遊の旅を計画準備中だが、コロナやウクライナの情勢次第では変更を余儀なくされるだろう。

 気になるのは、海外の旅行環境が急変していることに、追いつけるかどうかだ。「海外旅行 デジタルトランスフォーメーション」、「観光dx 海外事例」などと検索してみると、旅行業界や観光局、交通機関、ホテル業者などの視点での変貌ぶりは分かるが、旅行者の目線での旅行環境の変化は感じ取ることが出来ない。

   たとえば、観光産業ニュース“トラベルボイス”の記事「観光DXとは何か? 日本と世界の最新動向と、スタートアップ5分野での成功事例を整理した ―トラベルボイス調査レポート」https://www.travelvoice.jp/20220113-150419にある「スマートツーリズム推進する欧州の動向とは?」などという、旅行業者視点の記事は多数ヒットするのだが。

   今後は、「旅行リンク」https://www.ryokolink.com/や「Tripadvisor」https://www.tripadvisor.jp/、「地球の歩き方https://www.arukikata.co.jp/、「4Travel」https://4travel.jp/、「TRAICY(トライシー)」https://www.traicy.com/など、旅行者側が必要とする情報をリンクするポータルサイトなどで、旅行者目線の情報が発信されることを期待したい。                    
   個人的には、海外在住邦人のブログなどを網羅した「人気ブログランキングhttps://blog.with2.net/の「海外旅行(ヨーロッパ)ブログ ランキング(135件)」https://blog.with2.net/ranking/2193なども定期的に覗いてみたいと思っている。

   久しぶりに「旅行リンク」を覗いてみると「[2022-2023]日本から国際線が就航している海外の国・都市とエアライン一覧」https://www.ryokolink.com/travel/air_from_japan.htmという記事があり、“成田・羽田・関西など日本の空港から海外の都市に就航している国際線の路線と航空会社一覧です。各国入国についての制限事項や必要事項の確認にも航空会社公式サイトは役に立ちます。航空会社や政府観光局とのタイアップで、海外旅行復活に向けたキャンペーンや割引を行っています”と解説があった。
  「新型コロナウイルス感染症 各国渡航制限情報・PCR検査と診断書ほか海外渡航手続」https://www.ryokolink.com/travel/tr_ciq.htmという項目には、“新型コロナウイルス感染症 各国渡航制限情報・PCR検査と診断書ほか海外渡航手続 - 旅券(パスポート)・予防接種・感染症・国際学生証、出入国管理・税関・検疫・空港内の病院リスト”という記事が並んでいた。


   海外旅行中の支払いは、クレジット・カードなど多様なキャッシュレス決済方法が普及したので、「両替」の必要度は減ってきた。せいぜいチップなど少額の支払いにキャッシュを必要とする程度だろう。
 キャッシュレス決済方法などデジタル化の流れは、海外旅行を便利にする反面、各国独自のキャッシュレス決済や交通機関の決済アプリ、アプリ化された市内交通パスや各種入場券などがあるようで、いちいち対応するのが面倒でもある。北欧には公衆トイレが独自の決済アプリを使わなければ利用不可という国もあると聞いたこともある。空港の自動チェックインや入国審査、検疫などもアプリや事前オンライン申請を必要とするケースも出てきた。これらのデジタルトランスフォーメーション情報もどこかでポータルを作ってもらえると有り難いのだが。
 
   キャッシュレス決済と言えば、当ブログの「初秋のウィーン・ブダペスト16日間の旅 その5」https://europedia.hatenablog.com/entries/2016/12/25で、“「ソニー銀行のキャッシュカード」と「Visaデビット」がひとつになったSony Bank WALLET http://moneykit.net/visitor/sbw/”を紹介した。このSony Bank WALLET もしばらく海外で使用していなかった間に進化したようで、ヨーロッパで普及している“タッチ決済”(Visaデビットカードとしてのタッチ決済)にも対応するようになっていた。また、ワンタッチで Sony Bank WALLET の利用状況照会や各種設定ができる専用アプリhttps://moneykit.net/lp/app/sbw/も導入されていた。
   “タッチ決済”については、当ブログの「晩秋のウィーン22日間の旅 その6」  https://europedia.hatenablog.com/entry/2020/02/29/144245でもふれている。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「2008年以降の海外旅行履歴」


 当欄「2008年以降の海外旅行履歴」https://europedia.hatenablog.com/entry/20121209/p1を振り返ってみると秋の欧州音楽鑑賞旅行は12年連続、アジアへの旅行も含めると21回の旅に出ていたことになる。

 欧州旅行のほとんどは3週間から1ヶ月超と比較的長期のものが多い。リンクを張っているのは各旅行レポートの「第一回目」だが、記事右側の「月別アーカイブ」から記事の日付を追って続編を開くことが出来る。また、記事中にも旅行に関連するサイトのリンクが張ってあるので、同じようなテーマの個人旅行を計画中の方には役立つかも知れない。

    21本のレポートの中には、「1974年の欧州鉄道旅行を再現する旅29日間」、「ルーマニアブルガリアオーストリア33日間の旅」、「スイス一周の旅+フィレンツェ33日間」、「ローマ、フィレンツェシチリア周遊26日間」、「ポルトガル、アンダルシア、パリ24日間の旅」、「3週間の“中欧音楽鑑賞旅行”」などがある。
   コロナ前の最後の旅は2019年秋の「晩秋のウィーン22日間の旅」https://europedia.hatenablog.com/entry/2019/12/16/115225だ。

 番外で「10年以内に周り終えたい“行きそびれた8つの旅”」などという未完の旅行計画も紹介している。

    もっとも、「マーラーの足跡をたどる旅25日間」、2008年9月の「ホロコースト慰霊の旅26日間」、などレポートが未完のものもある。これは、パソコンのハードディスクが壊れて写真や旅程表を失ったからでもある。

 幸い、「マーラー」の方は、写真のバックアップが残っており、詳細な旅行記録もシステム手帳の“旅日記リフィル”https://europedia.hatenablog.com/entry/20050210/p1に残っているので、なんとか完成させたいと思ってはいるのだが......。

 過去の記事を振り返っていて気づいたのだが、当欄のバックナンバーを見ようとしても思うように行かないことがある。バックナンバーは、右フレームにある「月別アーカイブ」で 2004 年の2月から見ることができる。たとえば、2004をクリックすると各記事の日付とタイトルとサムネイル写真の一覧が出てくる。タイトルをクリックして本文全体が開くこともあるが、そうならないときもある。その場合、日付けの2004-02-29をクリックしてから、再度タイトルの“海外個人旅行・特別講座”~をクリックすると開く場合がある。ときには、サムネイル写真をクリックすると開くこともある。しかし、オリジナル記事に添えていた複数の写真は開かないことが多い。

ウィーン市内 Freyung広場のクリスマス市にて(2019年)




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「ヨーロッパへのフライト運航状況」

 

 最後に、少しヨーロッパへのフライトについてもふれておこう。ロシアのウクライナ侵攻の影響により、ヨーロッパへの空路はロシアを迂回する遠回りルートをとっている。当ブログの5月、6月、8月、10月の記事の末尾でもそのことについてふれた。

 
  「ヨーロッパへの航空路」と検索すればヨーロッパへの航空路の現状が分かるが、同じキーワードで画像検索してみると、航空会社によってたどるルートがさまざまなことが分かる。最近、JALを利用してヨーロッパから帰ってきた友人の話ではグリーンランド経由だったそうだ。
  
 民間旅客機の航路追跡サイトflightradars24 https://www.radarbox.com/(日本語のフライトレーダー24 https://flightradars24.info/ja/ というページもある)でフライトナンバーや地図から検索すると各航空会社のルートがリアルタイムでわかる。

 旅行会社 日本橋夢屋の「渡航国別 ウクライナ情勢に伴うヨーロッパ行きフライト運行状況について」https://www.tokutenryoko.com/news/passage/16385というページも国別のフライトが一覧でき便利だ。最新版は12月8日現在の運航状況が掲載されている。

 ほかにも、「JAL 欧州線路線計画変更内容(2022年10月1日~2023年3月25日)」https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2022/inter/europe-russia/、「ANAの飛行ルートマップ(国際線)」https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/plan/airinfo/int-routemap/といったページが見つかった。

   日欧間のフライトの減便や迂回のおかげで、思わぬ影響にも遭遇した。チェコオーストリアの友人にささやかなクリスマスプレゼントを送ろうとしたら、航空小包やEMS便は受付中止で、かろうじて受け付けてもらえるのは船便だけ。しかも、「6ヶ月近くかかる可能性もある」と言われ、送るのを諦めた。
   郵便局の国際郵便物の差出可否早見表(2022年12月9日現在)https://www.post.japanpost.jp/int/information/overview.htmlをみるとウクライナに近い国ほど制限が厳しいことが分かる。
 道理で、最近まで長崎で買えたオーストリア産の蜂蜜やワインなどが入手しづらくなっているはずだ。
      
 

カタール航空機上より眺めるドーハの高層ビル群(2019年)


■今日のブックマーク&記事■

□トラベルボイス11月30日記事「欧州、来春に新しい入国システム導入か、指紋採取と生体認証、審査時間が長くなる懸念も」https://www.travelvoice.jp/20221130-152478?media=tvm

□ 米・観光専門ニュースメディア「スキフト(skift)」11月28日記事
“New EU ID Checks Could See Much Longer Wait Times in 2023”  https://skift.com/blog/new-eu-id-checks-at-external-borders-could-see-much-longer-wait-times-next-year/