再生途上の庭で、枝垂れ桜や桃の開花

*[長崎日記]再生途上の庭で、枝垂れ桜や桃の開花


   

雨上がりの枝垂れ桃

   2021年夏の大雨による擁壁の大修復工事で、裏庭の4メートルほどの高さに育っていた桜の木や花桃、ボケ、フタツバタゴ、ジュンベリーを伐採せざるを得ず、庭が寂しくなっていたが、昨年の9月の2度の台風では港側(西側)の庭の方が大被害を被った。
 
  3メートルほどの高さのオリーヴの樹4本が吹き飛ばされ、2本が大きく傾き、1本の太い枝が吹き飛んでいた、そのうち2本は文字通り根こそぎ数メートル吹き飛ばされひっくり返っていた。
 被害に遭ったオリーヴ6本のうち、完全に吹き飛んで根から反転していた2本は諦め、飛ばされた残りの2本と、傾いていた2本は、植木屋さんに“丸太3本支柱”など、強風対策の手法で、支柱を組み直してもらった。
 現在、港側の北半分の庭には、ほとんど被害に遭わなかった2本と、なんとか残った4本の計6本が並んでいる。

    南半分の庭の4~5メートルの高さのオリーヴ6本は、昨年の初夏、天敵のゾウムシの被害に遭い、実のほとんどと葉の多くを落としていたせいもあって、風圧を受けず、樹齢も10年で根が深く張っていたので台風に持ちこたえていた。ゾウムシの被害で3本は、葉のほとんどが枯れたままだが、植木屋さんの話では根元のひこばえ(木の切り株や根元から生えてくる若芽)が50センチほどに伸びているので、いざとなったら枯れた本体を除去して、ひこばえを大きく育てればよいとのことだった。うまく樹勢が回復できれば、南北合わせて12本のオリーヴ並木が揃うことになるはずだ。

   この台風では、元々根が浅い3メートルの高さのミモザも吹き飛ばされ、再起不能の状態となった。毎年、3月に友人知人にプレゼントしていた鮮やかな黄色い花も、今年は配って回ることが出来なかった。ミモザを新たに植え直すことも考えたが、年々凶暴化する台風と根が浅いという木の性格を考え、諦めざるを得なかった。

 修復工事でできた裏庭の更地では、1年前に苗木を植えた枝垂れ梅、花白梅、南高梅の3種の梅が2月に開花していたが、3月に入って、華やかな紅白の花を咲かせる枝垂れ桃やアーモンド、アンズ、ブルーベリー、モクレン、バラ、小手毬、レンギョウも開花した。
   アーモンドの実は、8月頃に果肉が割れて中の殻が見えてくると収穫時期だが、中の殻が固く、オーストリアで買ってきたアーモンド割り器を使っても至難の業だ。
 アンズの方もすでに小さな実を結び始めている。6月下旬から7月上旬頃には初収穫が楽しめそうだ。

 

七年前に植えたアーモンドの樹の花


   

   

一年前に苗木を植えたアンズの木

   1年前に植えたときは60センチのただの棒だった枝垂れ桜は、枝が大きく広がり、可憐な花を開いている。昨年、「花見が出来るようになるには5~6年はかかりそうだ」と書いたが、どうやら再来年あたりには花見の宴が催せそうだ。

   

苗木を植えて一年目の枝垂れ桜も開花

   

   心配なのは、1月の異常寒波と雪のせいでダメージを受けた亜熱帯性のブーゲンビリヤやハイビスカスなど花だ。ブーゲンビリヤは、今まで元気がなかった隣りに植えていたモッコウバラに覆われてしまっているが、幹や枝が生きているようなので再生しそうなのだが。ハイビスカスは難しいようだ。
   長崎名産の露地枇杷も零下5度の寒波で大被害を被り県内の収穫量は7割減の見込みだという。わが家の4本の枇杷は、日当たりの良いところに植えていたせいか、根元の雪を放水で溶かしたためか被害はほとんど見られなかった。
 本来ならこの時期に枇杷の実の摘果(間引き)作業を済ませてなければいけないのだが諸般の事情で遅れている。近々、枇杷の引き取り手でもある小学校の同級生たちに招集をかけて作業を済ませる予定だ。

 例年5月に見事な赤い花を咲かせた裏庭のタチアオイも工事により半減していたが、30カ所ほどで元気に立ち上がり始めており、2メートルほどの高さに育つ見込みだ。
   タチアオイは、昨年移植した港側のオリーヴの樹が並ぶ庭でも2本が大きく育っている。このまま花開いて種を結べば、来年はさらに多くのタチアオイが立ち上がり、道行く人の目を楽しませてくれることを期待している。

   昨年の3月にも書いたが、庭では、この季節、自生している花々も賑わってきている。キイロハナカタバミホトケノザカラスノエンドウタンポポ、ヤナギタンポポシロバナタンポポムラサキカタバミハナニラキツネノボタンなどだ。
   カラスノエンドウは放っておくと、種が飛んで、さらに庭を埋め尽くす怖れがあるので、早めに草刈り機で刈り取ったり、芝生の上に出てきたものは苦労しながら手で抜いている。
   刈り取った花や草は緑肥の格好の材料となるので、野外バーベキュー用に買っていた古い木炭を粉砕して混ぜて、工事で出来た更地の土壌改良に役立てている。

   その更地に昨年新たに作った2カ所のハーブガーデンや従来からあるハーブガーデン、7本ほどの2~5メートルの長さの畝には、ふるいにかけた更地の土や培養土、堆肥、有機石灰、骨粉入り油粕などを入れ、今月、種蒔きや植え付けを済ませた。

   2月下旬に植え付けた、デジマ種の種ジャガイモ22個、メークイン種17個は例年より発芽が遅れ3週間してから芽を出し始めた。気候のせいもあるが、芽があまり出ていなかった種芋を選んでしまったためかも知れない。

   3月に入って、収穫時期をずらすために、日を開けながら、野菜やハーブ類の種蒔きを始めた。
 3日には、 新ハーブガーデンのひとつの畝と旧ハーブガーデンの50センチほどの畝ににガーデンレタスミックスを種蒔き。7日には、裏庭北側の畝に二十日大根を種播き。
 12日には、旧ハーブガーデンのひとつの畝にルッコラの種播き、もうひとつの畝にサニーレタスの種播きをした。

    更地には6つの大型プランターも用意している。あえて、プランターを使うのは、猫などの被害軽減と雑草に悩まされないためだ。14日にそのプランターの4つにべビーリーフ類のカラフルミックスの種を播き、2つのプランタールッコラの種を播いた。
 19日には、昨年ジャガイモを育てた更地南側の長さ5メートルの2本の畝に、レタス、東側畝にサニーレタス、カラフルミックスの種を播いた。この畝には、コリアンダー(シャンツァイ)が数カ所自生していたので、そこをよけながらの種蒔きだ。3月末現在、これらすべての種が芽吹き始めている。

   2メートル四方の新ハーブガーデンのひとつには、昨秋、枯れ枝から取っておいたバジルやディル、イタリアンパセリコリアンダーなどの種を播いておいた。それらが芽を出してきているが、その隙間には追加でハーブ類の種を播く予定だ。

 さて、現在庭で収獲できているものはと言うと、イタリアンパセリやディルなどのハーブ類と奇跡的に寒い冬を生き残っている、サラダミックスやサニーレタスなどの葉ものだ。

   

雪に埋もれながらも寒い冬を乗り切ったサラダ菜類

   ホースラディッシュ(西洋ワサビ)は庭の3カ所ほどに群生しているが、これも先週から若葉が元気に伸びてきている。若葉の下のホースラディッシュ自体は3年物もあるのだが、掘り出して摺り下ろしてみると充分な辛さがあった。毎朝のサラダやローストビーフ、ソーセージなどに添えて美味しく食べている。
 ホースラディッシュは若い芽を育てる必要もあるので、掘り出した本体の脇根を空き地に植え付ける予定だ。強力な生命力があるので培養土や肥料の心配をする必要がまったくない。

   

ホースラディッシュの若葉

   心配があるのは、植え付けたばかりの畝を荒らし、プランターを倒し、芝生や砂利の上に落とし物をばらまく猫などの小動物による被害だ。種芋が掘り起こされた畝もあったので、鉄条網で囲んだが被害は減らない。よく観察してみると通り道に丸めた鉄条網のトゲを気にすることなくすり抜けている。猫よけの団子のような薬剤を庭に撒いても、その上に猫があぐらをかいている始末で、無駄骨だった。

   猫に比べ、近くの山から飛んでくる種類豊富な野鳥たちは歓迎だ。もう少し暖かくなると、開け放しておいた窓から聞こえる芝生の昆虫を突き取りに来る鳥たちの鳴き声で目を覚ますことができる。

  

枝垂れ桃の枝に止まる野鳥


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国際クルーズ船来航の再開

 

   観光都市長崎にとって喜ばしい話題としては、国際クルーズ船の来航が2020年2月以来3年ぶりに再開されたことがあげられる。3月16日には、ドイツのオイローパ 2(Europa 2 42,830トン)https://www.hl-cruises.com/ships/ms-europa-2が長崎港に寄港し、その日から3日連続で寄港があった。18日には、私も昔乗ったことがある三菱長崎造船所で建造された初代「飛鳥」がAmadea(29,000トン)と改名されて里帰りしてきた。いずれも乗客はドイツ人を中心とした欧米人がほとんどで、コロナ禍以前、圧倒的多数を占めていた中国からの来航は未だ皆無だ。

   3月22日にはSEVEN SEAS EXPLORER(55,254トン)https://jp.rssc.com/ships/seven_seas_explorerに乗って、友人夫妻が来航され、わが家で半日過ごして帰られた。久しぶりに、長崎の名物料理“皿うどん”を作り、オーストリアのワインとともにおもてなししたが、コロナ禍で友人の来訪も絶えていたので、皿うどん作りも3年ぶり。作り方を忘れかけていたのに唖然。3年も“鎖国”が続いていたのだから無理もない。

   長崎の港湾管理当局によれば、3月7日に国際クルーズ船の入港予約を開始してから、3月15日時点で4月末までに20隻の寄港打診があるという。
 5月には、過去何度も長崎を訪れている優美な姿の「クイーン・エリザベスⅡ」(9万900トン、乗客定員2081名)が2度ほど寄港するようだ。  

      

わが家の庭から撮った「オイローパ 2号」の朝の入港


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■今日のブックマーク&記事■

□TRVLWIRE 3月1日記事“EU、ETIASの導入を再延期、2024年予定に”
     https://trvlwire.jp/?p=33010      TRVLWIRE https://trvlwire.jp/ 

長崎新聞3月3日記事“富裕層向けに『長崎の夜ツアー』 出島で食事、検番の唄や舞… 長崎バスホテルズ、旅行会社と連携し来月から”
  https://nordot.app/1004225643208769536?c=174761113988793844

□トラベルボイス3月29日記事“日本旅行業協会、海外旅行の需要回復へ通年プロジェクト、海外旅行を「当たり前に楽しめる環境を」”

   https://www.travelvoice.jp/20230329-153206

□Johnny Jet.com March 29記事“Rick Steves’ Advice For Finding the Best Places to Eat in Europe and Not Getting Ripped Off”  

   https://johnnyjet.com/rick-steves-advice-for-finding-the-best-places-to-eat-in-europe-and-not-get-ripped-off/