サイクリングや散歩ルートも割り出せるGoogle Maps活用ツール

 東京ガス・エンジニアリングは、同社が提供する地理情報 Web サービス「GeOAP」(ジオープ)http://www.geoap.jp/で、出発地から目的地までの2点間の最短経路情報を座標列で提供する機能を追加した。
 GeOAPは、GIS(地理情報システム)のソフト部品を各種メソッドとして公開し、地図だけではなく、距離情報など付加価値の高い地理情報をユーザに提供するWebサービスだ。
 「GeOAP」のトップページの「GeOAP体験」コーナーにある「距離検索」は、住所A、住所Bのそれぞれの空欄に「住所」または「郵便番号(7桁)」を入力してクリックすると、最寄り駅までの距離と住所A、B間の経路距離と直線距離を算出してくれる。「Google Maps上に表示」を押すと、住所A、B間の経路地図を表示してくれる。住所A、B間の距離は25km以内に制限されている。この「距離検索」は趣味のサイクリングの経路を割り出してくれるのに実に便利だ。通い慣れたルートを、これで再確認してみるとさらに最短距離で結ぶルートがあることが分かった。今までは、遠回りしていたことになる。
 「目標物経路」の機能は「GeOAP体験」では小学校、郵便局、公園・墓園に限られているが、「住所」を入力、抽出範囲と分類を選んで、最寄りの目標物までの地図を取得することができる。
「住所処理」の機能では、GeOAPで緯度経度変換を行ってくれる。「住所」を入力してクリックすると、アドレスマッチングまたはジオコーディングと呼ばれている、デジタルマッピングに不可欠な作業を行ってくれる。
なお、トップページにある「体験コーナー」http://www.geoap.jp/service/trial/trial1.htmをクリックするとさらに詳しい機能を案内するページへ飛ぶことができる。
 この機能は、タクシーに関するポータルサイト「タクシーサイト」http://www.taxisite.com/の料金検索サービス の「タクシー料金を調べる」http://www.taxisite.com/far/pref.aspxの経路表示等にも利用されている。
 同サービスは、乗車地と降車地までの距離から想定される料金を計算し、衛星写真・地図上に経路を表示するもの。GeOAP を利用して経路距離および経路の座標列を取得し、衛星写真・地図には Google が提供している「Google Maps 」を利用している。出張旅費の確認などにも利用できそうだ。
☆右上の写真は オーストリア ザルツブルク市内のザルツァッハ川に沿ったサイクリングコース