秋のウィーン・ブダペスト22日間の旅 その3 「4年ぶりのウィーンは?」

*[海外旅行] 秋のウィーン・ブダペスト22日間の旅 その3 

  「4年ぶりのウィーンは?」

 

  「その3」からは、日にちを追って、ウィーンでの街歩きや音楽鑑賞、食事、ショッピングなどを細かく書いていきたいと思う。そのような内容に興味を持たれる方は少ないとは思うが、自分の「旅日記」としても忘れないうちに書き留めておきたいと思う次第だ。
    なお、音楽鑑賞については、別途、まとめて出演者や曲目、座った席と料金などの詳細をリストアップする予定だ。

 

10月6日(金) 旅行開始から3日目

 

   空港の目の前にあるホテルNH Vienna Airport Conference Centerでは9時間近く熟睡していたが、5時半に、私が旅行中であることを知っているはずの日本の知人からスマートフォンに国際電話がかかってきた。まあ、旅行中はありがちなことだし、よいウェイクアップ・コールになったので許してあげよう。

   このホテルの朝食は、4つ星にしては生野菜や果物も豊富でグルテンフリーのパンも美味だった。
   朝食後は散歩がてら空港に向かい、帰りの便の空港到着からチェックインまでの流れを予習しておいた。帰りは荷物が増えているはずなので、空港タクシーで到着後からチェックインまでの動線の予習がおろそかにできない。
 空港からの帰りには、ホテルとの間の地下にある鉄道駅のホームに降りて、自動券売機で月間フリーパス(Monatskarte €51)をSony Bank WALLET(VISA Debit付きキャッシュカード) https://moneykit.net/visitor/sbw/で購入。第1回目に詳しく書いたが、Sony Bankのユーロ預金から引き出せるので、6~7年前に1ユーロ120円ほど購入した外貨預金が使えた。以降、ハンガリー滞在時を除きほぼすべての支払いはこのカードで行った。

 10月も6日目となっているが、€17.1の週間パスを3回買うよりもわずかに安いし、一々買うのも面倒だ。地下鉄や市電、バス、市内の鉄道などに乗り放題のパス類の詳細についてはウィーン市交通局のTravel cards  https://www.wienerlinien.at/web/wl-en/travel-cardsに詳しく書かれている。

   9時にホテルへ戻ってから12時のホテルのチェックアウト時間までは、再度入浴し、前回書いたdocomoの「日本で契約しているプランのデータ量を海外でも使えるデータ定額サービス」で「世界そのままギガ」https://www.docomo.ne.jp/service/world/roaming/sonomama-giga/を有効にするためにローミングを「オン」に利用開始作業をするなどをしてノンビリと過ごした。

 ホテルを11時50分にチェックアウト。当初は€40前後でホテルまで運んでくれる、エアポート・タクシーを利用しようと考えていたが、体調が良好なのと、今日以降泊まる予定のHotel Indigoまでの公共交通機関での移動に自信があったので、ホテルの目の前にある地下駅からWien Mitte 駅までを16分で結ぶCity Airport Train https://www.cityairporttrain.com/en/home(€14.9)を利用し、Mitte 駅から地下鉄でホテルの最寄り駅Pilgramgasseまで向かうことにした。Mitte 駅で地下鉄のホームまで降りるエレヴェーターは以前に何度か利用したことがあった。
  12時24分にMitte 駅へ到着し、無事地下鉄に乗り換えたのだが、Pilgramgasse駅に着く前に車内アナウンスが有り、「次の駅にはエレヴェーターがありません」と告げられた。4年前にこの駅の周辺区間は改良工事をしていたので、てっきりバリアフリー工事が完了していたものと思い込んでいたが甘かった。幸いホテルの反対側の駅の出口はゆるやかなスロープとなっていたので、そちらに進んだが、地上に出ると辺り一面道路工事中で、迂回をし、荷物を引き摺りながら仮設のデコボコの歩道を歩いて15分ほどでホテルにたどり着いた。それでも、13時にはホテルのフロントでスムーズにチェックイン手続きをすることができたので良しとすべきだろう。
 チェックイン時には、ユーロ預金から払いができるSony Bank WALLET(Visaデビット付きキャッシュカード)https://moneykit.net/visitor/sbw/が支払いに利用できることを再度確認。これで、現行レートの170円弱(当時)より30%ほど安い料金で支払いを済ませることができる。

    

地下鉄で見かけたワンチャン


   なお、2019年11月の旅行で「晩秋のウィーン22日間の旅 その4-自炊と新酒を楽しむ居酒屋、レストランなど」https://europedia.hatenablog.com/entry/2020/01/27/125534に書いたように、前回は、120軒あまりの店舗が並ぶ生鮮食品市場“ナッシュマルクト”に近い自炊のできる部屋があるホテルMercure Secession Wien(現在はHOTEL SECESSION AN DER OPER https://www.hotelsecession.com/en/)に宿泊したが、今回自炊のできるホテルにしなかったのは、前回の経験で、自炊の準備や皿洗いなどで疲れたこともあるが、そのときアレルギーやグルテンフリーに対応するレストランやテイクアウトの店、食料品店、スーパーなどが増えていることを知り、次回からは敢えて自炊のできるホテルを選ぶ必要もないなと思っていたからだ。


 部屋は、2階の角部屋で中層住宅に4方が囲まれた静かな公園に面していた。料金は「会員専用朝食付ベストフレックス料金 クイーンスイート バスタブ付 42 平方メートル」の料金が1泊平均€286であった。このホテルには10月6日から3泊とブダペストへの3泊旅行からウィーンに戻った後の、10月12日からの12泊を予約していた。
   部屋には、ベッドの足元の位置に55インチほどのテレビが据えられ、ベッドから2メートルほど離れてバスタブが有り、別にシャワールームもあるというユニークな造りの部屋だ。
           

        

ベッドの足元に55インチほどのテレビが据えられ、奥にはバスタブが


   Hotel Indigoについては、1回目https://europedia.hatenablog.com/entry/2023/11/17/143226に詳しく書いたが、その時にはふれなかったが5月31日のブログ    https://europedia.hatenablog.com/entry/2023/05/31/154750の後半で書いたように、長崎のわが家の近くにある1898年にフランスの修道会が建てた赤煉瓦造り3階建ての「マリア園」と呼ばれる建物が来年「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」として開業の予定だhttps://www.mori-trust.co.jp/news/2023/20230523/。ここは昔、私が通った幼稚園が1階に設けられていたという縁のある建物でもあった。  

   日本では昼食はとらない習慣で、その代わりに15時前後に、3種類ほどの果物にヨーグルトと蜂蜜をトッピングして済ませるのが常だった。ウィーンでもそのようにしたいのだが、この日は買い物に出る時間がなかったので、朝食時に空港のホテルで失敬したグルテンフリーのパン一切れと、Indigoからの無料提供でミネラルウォーターと一緒に冷蔵庫に置かれていたオレンジジュース、非常食用に日本から持参していたチョコバーで済ませた。

   15時から、ホテル周辺を1時間ほど散歩。1回目に書いたように、このホテルの周辺は取材で歩いたことがあり、街の様子もあまり変わっていなかったので迷うことはなかった。スーパーで買い物をと思ったがホテルの近くにあるチェーン・スーパーBilla https://www.billa.at/は品揃えが少なく、ミルクとミネラルウォーター、みかんなどの購入にとどめた。EU圏でもオーストリアは物価の値上がり率が高かったと聞いていたが、4年前と比べ、それほど上がっているとは感じられなかった。興味のある方は上記サイトの Flugblatt(チラシ)のページをご覧いただきたい。

   16時頃に部屋へ戻り、入浴と昼寝。いざ、バスタブに浸かってみるとシャワールームと離れていることが結構不便だと分かった。この手のデザイン優先の部屋は何度か使ったことがあるが、なるべくなら敬遠したい。ウェブ上で客室をアッピールするには、この方がセールス効果はあるのだろうが。

   夜は、ホテルから歩いて5分ほどにある、緑あふれる広い中庭を持つ老舗レストランWaldviertlerhof  https://www.waldviertlerhof.at/speisenkarteで18時からウィーンに住む友人夫妻と会食。このレストランは25年ほど前に取材で訪れ、伝統的ウィーン料理が美味しかった記憶がある。
 ノヂシャ(野萵苣)とベーコン・ゆで卵のサラダ(Vogerlsalat € 9.8)を前菜に、日本出発前から必ず食べようと思っていた子牛肉のピカタ(Kalbspariserschnitzel € 22.8 )をメイン、デザートには老舗アイスサロンTichy https://www.tichy-eissalon.at/ 謹製のあんずジャム入りバニラアイスのお団子(Eismarillenknödel € 5.8)をいただいた。
  ワインは、友人夫妻の1人がまったくアルコールがだめなので、2人でオーストリア南部シュタイヤーマルク州のGelber Muskateller „Steirische Klassik“ 2020(€ 32)とウィーンのNussbergのGrüner Veltliner(€ 34)の2本の白ワインとBlaufränkischのグラスワイン1/8リットル(€ 5.4)を飲み干した。
   この店では、料理の値段が値上がりしているとは感じられなかったが、友人の話ではコロナ前の2019年頃に比べ2割ほど高くなっているようだ。円安の日本円で計算すると7割ほどの値上がりだろうか。
       

 22時にはホテルに帰還。就寝前に、ドアノブに“Green-Day”のカードを下げておいた。こうすると翌日の室内清掃やシーツ、タオルの交換は省略され、その代わりにホテルチェーンのメンバーは500円相当のポイントが付くシステムだ。無料のミネラルウォーターなどの補充はおこなわれていたようだ。

           

ノヂシャとベーコン・ゆで卵のサラダ


                 

10月7日(土) 旅行開始から4日目

 

   6時半に起床し、8時より半地下の広々としたレストランで中庭を眺めながら朝食。テーブルの間には植栽も置かれているので、プライベート感のある空間でゆっくりと食事が取れた。ベーコンやソーセージ、スクランブルエッグなどの温かい料理やサーモン、ハム、チーズなどのコールドミールも種類が豊富。グルテンフリーや全粒粉も含めパンの種類もバラエティーに富んでいた。唯一残念なのは生野菜がパプリカや人参、胡瓜などに限られ、サラダ菜の類がほとんどなかった点だ。

  朝食後、入浴・休息の後、お昼前に、地下鉄で2駅のKarlsplatzに出て、旧市街の散策を始めた。今日は、拙著「ウィーン旅の雑学ノート」で取り上げた旧市街の散歩道の中でもケルントナー通りとその西側のグラーベン、コールマルクト、ナーグラー小路、アム・ホフ、クレント小路などを散策。
 最後に、ホーアーマルクト広場にある前述のチェーン・スーパーBillaの高級ヴァージョン大型店舗BILLA Corso https://www.billa.at/unsere-maerkte/corsoで、ミックスサラダやGelber Muskateller種のワイン、寿司パック(小)€ 2.99などの買い物をして、14時半にはホテルに帰着。Corsoで買ってきた、寿司やサラダで昼食を済ませた。

               

   この日の午後遅くからハマスイスラエルの戦闘の模様がテレビなどで報道されるようになったが、BBCなどヨーロッパの放送局は初めはイスラエル側から取材したものが多く、公平さに欠ける印象を持った。そのため、もっぱら、両方の側から取材をしているカタールのドーハにある衛星テレビ局アルジャジーラhttps://www.aljazeera.com/ の英語放送で情報を得ていた。後日、アルジャジーラのカメラマンがイスラエル軍の攻撃によって死亡したことを知った。

   夜は、今回の旅で初めてのコンサートへ。会場のWiener Konzerthausはホテルから地下鉄で3駅目と交通至便。演目はGustav Mahler の“Das Lied von der Erde「大地の歌」”。指揮は、Robin Ticciati、演奏はWiener Symphoniker、メゾソプラノ Karen Cargill、テノール Michael Spyres。席は、2階のBalkon Rechts, Reihe 6, Platz 1という好みの席で料金は€ 57。プログラムはかなり値上がりしていて€ 4.1だったが、こちらの習慣でチップ0.4を加えた4.5を渡そうとしたが細かいコインがなく€ 5の大盤振る舞い(私としては)。
 音響も悪くはない中央部の席だが。なぜか、オーケストラの音に奥行きが感じられず、テノールの声もオケに埋もれているように聞こえたが、メゾソプラノが登場するあたりから立体感が戻ってきた。多分、本格的なオーケストラ演奏を4年ぶりに聴いたため、聴覚が立ち上がるのに時間を要したせいだろう。今回聴いた8つの音楽会については、私のような素人が感想を書くよりも、当欄でも何度か紹介したウィーン在住で大学で音楽学を勉強しておられる はっぱさんが発信している「たまにはオーストリアちっく パート3」http://happawien.jugem.jp/を見ていただく方が適格でエスプリの効いた味わい深い音楽評が書かれているのでおすすめしたい。ときどき、オンラインで試聴できる動画や音声サイトへのリンクも張ってある。今回、私が聴いた音楽会の8回のうち7回は、演奏会の日にちの違いこそあれ、はっぱさんが「印象記」を書いておられる。
 ちなみにこの翌日の同演目の「印象記」はこちらhttp://happawien.jugem.jp/?day=20231008

   演奏会の後は、ワインと軽めの食事で、演奏会を振り返りながら1杯やるのが楽しみなのだが、4年間のコロナ禍で、行きつけの店が何軒か潰れたり、人手不足で営業時間を短縮していて戸惑った。この日は中華などのテイクアウトのできる店を当たろうかとも思ったが、時間も遅く疲れてもいたので、Karlsplatz駅の地下コンコースにあるマクドナルド https://www.mcdonalds.at/eatグルテンフリーのMcF1rst Beef € 4.9とBacon Hamburger Royal mit Käse € 5.2をタッチパネルで注文した。2019年11月に比べ値段は2割強高くなっていた。円換算するとユーロが120円から165円の円安になっていたこともあって8割ほどの値上がりだ!
   レストランのメニュー価格の比較は、当連載でもう一度取り上げようと思う。実は、行きつけのワインレストランのメニューを1970年代から、行く度にお断りした上でいただいてきている。


 2019年当時この店で、店内表示メニューにはあったグルテンフリーのハンバーガーをタッチパネルで注文しようとすると、その画面が見当たらず、しかたなく口頭で注文した。すると、奥から店長らしき人が出てきて、数人がかりでタッチパネルにグルテンフリー画面がないかと調べ始め、結局ないことが分かると店長らしき人が「少数者の注文にこそこたえるべきデジタルテクノロジーが対応できていないなんて、我が社の技術者たちはなにを考えているんだ」と憤っていたのを見て少し感動したことがあった。さすがに、この4年で立派に改善されていたので、クレイムをした甲斐があった。
   21時半にホテル帰着。昼間に買っておいたワインとグリーンサラダを加えてマックとの懐かしい思い出に乾杯しながらしみじみと味わった。グルテンフリーのマフィンも悪くない。
  ちなみに、ホテルIndigoにもレストランと軽食を出すバーがあるのだが、いずれも早仕舞いなので演奏会後の食事には間に合わない。
  そのせいもあってか、ホテルはテイクアウトの持ち込みに鷹揚なようで、昼夜を問わず見るからにテイクアウトという包みを下げて戻る客が目立って多い。


10月8日(日) 旅行開始から5日目  

 

   朝は10時半にホテルを出て、ホテルの最寄り駅Pilgramgasseから5駅目のSchwedenplatz駅まで地下鉄に乗り、そこから、「ウィーン旅の雑学ノート」で取り上げた旧市街の散歩道のケルントナー通りの東側のシェーンラテルン小路、ブルート小路、とその周辺を散策。ベートーヴェンも住んでいたことがあるとされる美しいバル小路に、中華のファストフードの店やタイ屋台料理の店のケバケバしい看板が出されていたのには驚かされた。

             

バル小路の中華のファストフード店

 14時にはホテルへ戻り、旧市街で買った野菜と玉子の炒飯のボックスランチ€4.9と買い置きのグリーンサラダで昼食。食後は、翌日からの3泊4日ブダペスト旅行に備えてホテルに預けていく荷物と旅行用の荷物を仕分ける作業を済ませてから、入浴と昼寝。

   18時半頃には、Pilgramgasseから1駅目の、Kettenbrückengasse駅まで地下鉄に乗って、ナッシュマルクト市場を散策。夜は、昼間の生鮮市場から一変して、アジアや中近東、海鮮の料理店などが集まった食堂街の色彩が濃くなる。

   結局、市場から歩いて5分ほどの何度か訪れたことのあるヴェトナム料理店Saigon https://www.saigon.at/で食事をすることにした。店は混んでいたが、先に待っていた人には申し訳ないが、幸い1人席が空き、すぐに案内してもらえた。入店してすぐに気づいたのだが、店の雰囲気は以前と比べ大きく変わっていた。照明が暗くなり、インテリアもシックなアジアンテイストに模様替えされ、ウェイターの人数も増え、メニューも品数が豊富になり、ヴェジタリアンやヴィーガン向けのものも多くなっていた。食器やワイングラスも上質なものに変えられていた。
   席数の多い大型レストランがコロナ禍で閉店を余儀なくされていたのが目についたが、大型店舗で有りながらこの店のように、マーケットニーズの変化に素早く対応した店は生き残れたようだ。
   この日は、パパイヤと海老のサラダ€8.5、海鮮玉子炒飯€18.9を日本でも飲んでいたGrüner Veltliner Kamptal Saxのボトル白ワイン€ 24.5でいただく。昼もテイクアウトの炒飯だったがこれは炒飯というより焼き飯、こちらは海鮮が美味でまったくテイストが異なったので問題なし。サービス料が含まれない勘定書きだったので、Sony Bank WALLETで支払ってから、チップをキャッシュで€ 5置いた。
 なお、2018年10月のウィーン旅行のメモを見ると同じ店の海鮮玉子炒飯は€ 13.8だった。5年で37%の値上がり。円建てでは67%の値上がりとなる。

   

パパイヤと海老のサラダ

   21時にホテルに戻ってから、フロントで、Sony Bank WALLETによるユーロ預金口座からの支払いを確認するためと(すなわち€1が165円でなく、120円であることの確認)、翌朝のチェックアウトをスムーズにするための荷物預けなどの確認のついでに、領収書を受け取っておいた。このホテルは、請求しないと正式な領収書は出ないシステムだった。
      

今回の旅程

●2023年10月4日(水)~10月25日(水)「秋のウィーン・ブダペスト22日間の旅 その1 」オーストリア航空  長崎→成田 ジェットスター(成田1泊)→成田 オーストリア航空→ウィーン(4泊)→ブダペスト(3泊)→ウィーン(12泊)オーストリア航空→成田→ジェットスター→長崎


Youtubeアルハンブラアメリカン・ホテル~ある潜伏キリシタンの実話~」

 10月25日に長崎帰着後からの「長崎日記」は、来年に持ち越しとさせていただく。ひとつ、当ブログ5月の記事 https://europedia.hatenablog.com/entry/2023/05/31/154750の後半で紹介させていただいた、わが家の長崎側(母方の)のルーツのファミリー・ヒストリーに関するお知らせを。ルーツに関して「ルイザとアルハンブラアメリカン・ホテル」という本にまとめていただいたバークガフニ名誉教授が、長崎浦上のキリシタン資料館https://www.facebook.com/urakamicm/で12月2日に、NPO法人アジェンダNOVAながさきhttps://www.facebook.com/AgendaNovaNagasaki/主催で市民セミナリヨアルハンブラアメリカン・ホテル~ある潜伏キリシタンの実話~」という講演をしてくださった。その模様がYoutube https://www.youtube.com/watch?v=7QZEM1fLnBsにアップされたのであらためて紹介させていただきたい。なお、山口サクは私の曾祖母で、ルイザは私の祖父の妹に当たり、大叔母という関係だ。以下は、アジェンダNOVAながさきによる講演の概要だ。

  “山口サクという勇敢な元潜伏キリシタンとその混血の娘ルイザは、大正期から昭和初期にかけてアルハンブラアメリカン・ホテルを経営していました。ルイザは、無国籍という特殊な家庭環境で育ちながらも、長崎居留地の開放的で多文化的な社会の中でのびのびと成長しました。その美貌と明るい性格で、ホテルを訪れる船員や旅行者の間で人気を博し、その後、妻として、母として太平洋戦争の時代を生き抜きました。
 一方、戦後の開発の中で忘れ去られ、取り壊しの危機に瀕していた旧アルハンブラアメリカン・ホテルは、姿を消した後もその残像を長崎の歴史の中に刻みました”



■今日のブックマーク&記事■

□CNN Travel  November 30記事“The world's most expensive cities in which to live in 2023”
https://edition.cnn.com/2023/11/30/travel/the-worlds-most-expensive-cities-to-live-in-for-2023/index.html

□CNBC Make It  Dec 9 2023記事
“These are the most exciting travel destinations for 2024, according to National Geographic”
https://www.cnbc.com/2023/12/09/national-geographics-most-exciting-travel-destinations-for-2024.html

□National Geographic Travel   https://www.nationalgeographic.com/travel/

□スジ鉄marucchiの備忘録  https://ameblo.jp/marucchi0/
    ○ヨーロッパ鉄道 最新情報の記事
     https://ameblo.jp/marucchi0/entry-12825557423.html?frm=theme
  ○オーストリア連邦鉄道 2024年ダイヤ改正概要(プレスリリースより)
      https://ameblo.jp/marucchi0/entry-12825557423.html
  ○ヨーロッパの鉄道(TEE)の記事(62件)
        https://ameblo.jp/marucchi0/theme-10116091144.html
 (Trans Europ Express(TEE)を、当時のトーマス・クック鉄道時刻表のから振り返る)

タイムアウト東京7月27日記事“旅行の裏技「スキップラギング」には要注意”
   https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/think-again-about-skiplagging-072723

□Trvlwire 12月11日記事“米人気旅行誌が編集者のおすすめ旅行アプリ8選、割り勘やファッション提案も”   https://trvlwire.jp/?p=35475

□Trvlwire 12月15日記事“欧州の鉄道充実、ベネツィアリュブリャナ間で路線検討-オーストリアの新型夜行列車も”https://trvlwire.jp/?p=35489

□トラベルボイス12月26日記事“2024年の世界の旅行トレンド予測発表、一部のみラグジュアリー旅行や、偶然旅行など”https://www.travelvoice.jp/20231226-154759

□“2024年1月1日ウィーン楽友協会Wiener Philharmoniker New Year's Concert 曲目”
   指揮:Christian Thielemann
  https://www.wienerphilharmoniker.at/ja/konzerte/new-years-concert/10466/