定期高速路線バスのお株を奪う“ツアーバス”

 旅行関係の友人から、定期高速路線バスのお株を奪う“ツアーバス”なるものが人気急上昇中だと聞いた。これは、旅行会社が観光バス会社などのバスをドライバーごと借り上げて“募集型企画旅行”の商品に仕立て上げ、バスの足を含むパックとして売りながらも、バスの部分のみでも販売するというものだ。片道もあるので、周遊旅行などに使うこともできる。国土交通省の認可を得て、自前のドライバーを用意し、運行管理にも強い規制のある定期高速路線バスに比べ、柔軟な仕入れが出来て競争原理が働くツアーバスは、当然ながらローコスト。東京→大阪片道が3,000円前後という“キャンペーン価格”もあるようだ。その代わり、定期高速路線バスのように座席間スペースを広く取ったリクライニングシートやトイレの付いた豪華バスが使われることはまずない。
 言ってみれば、海外格安航空券が団体パック用の包括旅行航空運賃をエアー・オンリーで売っていたものを長距離バスに応用したものとも考えられる。
「日経Trendy」8月号http://www.nikkeihome.co.jp/2f/trendy/index.htmlにも「乗って分かった長距離ツアーバス」という特集記事があった。
 「楽天トラベル」も、ツアーバスなどを扱う「高速バス予約サービス」http://travel.rakuten.co.jp/bus/のページを昨年11月末に特設している。
HISも国内旅行の「夜行バスプラン」http://nippon.his.co.jp/special/bus.htm で、オリオンツアーhttp://www.orion-tour.co.jp/の“ツアーバス”商品を販売しており、東京→大阪3,500円、東京→山口7,000円といった料金が並んでいる。
 HIS扱いのもので個人的に興味があるのは、東京から伊豆・白浜&弓ヶ浜に行く、路線(片道3,300円 往復6,200円)だ。行きは夜行なので疲れが気になるが、21:00頃新宿帰着の帰りだけでも利用できるようだ。
 ツアーバスについては、貴重な暮らしの節約ヒントを紹介する「SWA の Web ページ」 http://www.swa.gr.jp/ の「交通費節約のヒント」http://www.swa.gr.jp/fare/index.htmlに、「首都圏・関西間の各ツアーバス比較」http://www.swa.gr.jp/fare/osa_tour.htmlなど、その仕組みと価格を解説した頁があり、ツアーバスの実態やメリット・デメリットを知るのに役立つだろう。
☆右上の写真は南伊豆 妻良港外の海岸
「妻良のダイビング総合案内」http://merablue.com/