ヨーロッパの巡礼街道を実際に歩く

街道を実際に歩くルートで世界的に人気なのは、ロマンチック街道よりも、むしろ、世界遺産でもあるピレネー山脈からサンティアゴ・デ・コンポステラへ向う800kmに及ぶスペインの巡礼の道かもしれない。9世紀にサンティアゴで12使徒の1人聖ヤコブの遺体がみつかってからというもの、サンティアゴ・デ・コンポステラへ向うヨーロッパ各地からの巡礼者の群はひきもきらず、多いときには年間50万もの人たちが、同地めざして歩いたといわれる。このルートについては「スペイン900km巡礼旅日誌」http://www.remus.dti.ne.jp/~ja3eup/junrei.html が参考になるだろう。
沿道にはアルベルゲと呼ばれる、自炊可能な巡礼宿が整備されており、馬や自転車での巡礼も認められているという。スペイン政府観光局のホームページにはモデルコースも掲載されている。ちなみに、和歌山県にある平安の昔から熊野三山への参詣者が列をなしたと言われる世界遺産熊野古道サンティアゴ街道は98年10月に“姉妹道”として提携したそうだ。
スペインの巡礼の道以外にも、フランスのルルドポルトガルのファティマ、イタリアのアッシジ周辺など、ヨーロッパには歴史的な巡礼街道が多数存在する。Peter's Little WalkのOther pilgrimage routes http://www.peterrobins.co.uk/camino/others.html というホームページを見れば、各巡礼街道の関連ホームページへのリンクも見つかるだろう。
 また、街道全般に関してはEUROPEAN RAMBLERS ASSOCIATION http://www.era-ewv-ferp.org/の European Long Distance Paths から多数の関連サイトを訪問することができるはずだ。