ヨーロッパ周遊旅行に役立つMichelin Red Guide Europe

 Europe, Main Citiesというサブタイトルを持つMichelin Red Guide Europe Hotels & Restaurants は、ヨーロッパの18カ国68都市をカバーしているレストランとホテルのガイドブック。言わばミシュラン・レッド・ガイドの欧州総集編だ。ユーレイルパスなどを使って大都市周遊食べ歩きの旅をする人には実に便利な本だ。
 レッド・ガイドのMain Cities of Europe2002年版には4ページに渡って日本語の「ご紹介」という利用方法ガイダンスが付いていた。日本人にも愛読者が多い証拠だったが、2003年版からはその日本語解説が消えてしまった。
 ミシュランに掲載されるような老舗レストランの中には、日本人を敬遠する店も多いのではと思う向きもあるようだが、そのような心配をする人には「JCBカードマークの付いた店なら少なくとも貴方のサイフは歓迎されている」と答えることにしている。
 近頃は、ミシュランのレッド・ガイドやそのウェブ版のViaMichelinを使って、星なし・1本フォークあるいは“手頃な値段でおいしい料理”マークの付いたコストパフォーマンスのよいレストランを専ら食べ歩いている。ミシュランはこのクラスでも厳しくチェックしているので、期待はずれは少ない。
レッド・ガイドには、イギリスの「食事もできる伝統的なパブ」やスペインの「タパス・バー」など居酒屋的食堂も出ているので、堅苦しくないところで軽めにすませたいという人にも役立つ。
臆せず有名レストランを利用するとっておきの手は、レストランとして有名で予約待ちが数ヶ月という店で、ホテルも兼ねているところを狙う手だ。レッド・ガイドのレストラン欄を見ると、高い評価を受けた店の中に「6rm」といった表示が出ていることがある。これは、「お泊めできる部屋が6roomあります」という意味。部屋数が少ないせいもあってホテルとしての評価は3つ星程度のものが多い。しかし、2食付き、3食付きといったアレンジもできるはずだから、予約待ちの食事客を飛び越えて優先受付してもらえる公算が大きく、宿泊客向けの優待コースを用意している店も少なくない。
 ミシュラン・レッド・ガイドの2006年フランス版の内容については「グルマン・ピュスのレストラン紀行」の「ミシュラン2006年度フランス版速報」http://www31.ocn.ne.jp/%7Ekiln/yukino/miche06.htmのページに詳しく解説されている。 
また、「ミシュランの“Magazine”は旅のアイデアの宝庫」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060306で紹介したミシュランメールマガジン最新号の連載PORTRAITS OF CHEFS では、パリの凱旋門近くにレストランStella Maris http://www.stellamarisparis.com/を構え、今年星ひとつを得た吉野建さんが“Tateru Yoshino: the Samouraï of French cuisine”http://www.viamichelin.com/viamichelin/gbr/tpl/mag4/art20060315/htm/gastronomie-yoshino.htmというタイトルで紹介されていた。
ついでに、もうひとつの日本人経営レストランHiramatsu http://www.hiramatsu.co.jp/lang_french/index.html も紹介しておこう。右上の写真は、サン・ルイ島にあったHiramatsuだが、現在は右岸のトロカデロ広場近くに移転している。
 ヨーロッパの有名レストランや食に関するホームページは「食が語る欧州史リンク集」http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/5894/shoku.htm にも数多くリンクが張られている。ただし、リンク切れも多い。
参考過去記事:「100年前のミシュラン・レッドガイド」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050617

Michelin Red Guide Main Cities of Europe 2006: Hotels & Restaurants (Michelin Red Guide: Europe, Main Cities)

Michelin Red Guide Main Cities of Europe 2006: Hotels & Restaurants (Michelin Red Guide: Europe, Main Cities)