長崎・唐津 旅行レポート その5

「旅行レポート」の最終回は長崎・唐津の「食」についてふれよう。帰京翌日の日経新聞夕刊に「長崎 ミルクセーキは食べるもの」という記事を見つけた(関連記事:http://weekend.nikkei.co.jp/kiko/20040812sp78c000_12.html)。長崎に住んだ人間としては「今更なにを」と思ってしまったのだが、東京のミルクセーキは飲むものだったということに改めて気付かされた。そう、長崎のミルクセーキはシャーベット状で食べるものなのだ。長崎県観光連盟のホームページ「知っとかんば長崎」のスウィーツのページhttp://www.ngs-kenkanren.com/magazine/2005autumn/02.htmlにも紹介されていた。「長崎Webマガジン」の「食」のページhttp://www.at-nagasaki.jp/nagazine/hakken0302/index3.htmlにも、他の長崎名物の食べ物とともに紹介されている。
長崎のあまり知られていない名物としてはトルコライスもある。これは、スパゲッティ(主にナポリタン)、ピラフ(もしくは焼き飯)、トンカツをひと皿に盛り合わせた料理で、ヴァリエーションとしてハンバーグやコロッケ、メンチ、目玉焼きなどを乗せたものやドライカレー、ミートソースを使ったものもある。右上の写真は長崎のビストロ「ボルドーhttp://www1.powerzoo.net/~bordeaux/index.htmlで今回食べた「トルコ風ライス」(1,050円)だ。
トルコライスについては、下記のサイトが参考になるだろう。
「viva la トルコライスhttp://www.geocities.co.jp/Foodpia/3439/
トルコライス マニアックス」http://turkishrice-maniax.ks-depots.com/
トルコライス共和国」http://www.nanet.co.jp/turkey/ 
もうひとつ、長崎の旧居留地辺りの住人が昔食べていた朝食を紹介しておこう。ベーコン・エッグのほか自家製ニシンの燻製とゆで卵をみじん切りにしたものを具とするサンドイッチ、自家製のソーセージなどヴォリュームたっぷりなものだ。昔、長崎ではパンは新聞のように毎朝宅配されており、イギリスパンを届けてくれる店もあった。そして、パンを取っている家には、クリスマスに特製のパウンドケーキが無料で届けられるというよい習慣もあった。ところで、このヴォリュームたっぷりな朝食のルーツが旅先であっけなく分かってしまったことがあった。スコットランドを旅しているとき、泊まる宿ごとに出てくる朝食が“長崎居留地風”だったのだ。そこで、思い当たったのはグラバー氏を初め、居留地にはスコットランド出身者が少なくなかったことだ。スコットランドの朝食については、「スコットランド紹介」(スコットランドの朝食)http://www.shayla-roko.com/sl.html、「らくだの食中心生活−スコットランド旅行ダイジェスト朝食編」http://blog.vita.ciao.jp/?eid=282074でイメージすることができるだろう。 
 以前にも当欄で取り上げたが、長崎には、「一生長崎人」http://www.nagasakids.net/index.htmという、Uターンを誘うようなサイトがある。このサイトには、2ちゃんねる掲示板「長崎ちゃんねる」http://www.nagasakids.net/n_ch/ というコーナーがあり、「殺伐とせずに、マターリやってくれるとうれしいです」と書き添えてあった。「長崎の住宅事情」、「長崎のテーマパーク」、「長崎を活性化させるためのスレ」、「県内の祭り」など50ほどのスレッドが立っており、郷里を離れてしばらくたった人間が裏事情を覗くにはもってこいだ。
 ちょっと、脱線するが「一生長崎人」では、「長崎名物皿うどん、細麺・太麺ウマイのはどっちだ!?」という論争が湧き上がっていた。以前当欄に書き込んだように、私は長崎の中華街の真ん中にある三栄製麺http://bb.bidders.co.jp/chanpon/の「特製細麺」のファンなので、もちろん細麺派に一票を投じる。
 長崎については、当欄の「港町長崎に関連するホームページの探し方」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050822も参考にしていただきたい。
 長崎の「食」については、“あなたが選ぶ長崎ぐるめランキング”「ながさきのした」 http://neji.honesto.net/rank/gourmet.htmlや長崎弁で語る酒の肴のレシピを中心とした、なるべく簡単に美味しいものを作って食おうという「ぷちぐる」http://oisiso.com/も面白い。
長崎と唐津の食事処は、食べログ.com >長崎 http://r.tabelog.com/nagasaki/食べログ.com >唐津伊万里・有田も参考になるだろう。
唐津の食については、豪快なあらの姿煮などが並ぶ「おくんち料理」が知られている。なにしろ、3ヶ月分の生活費を3日間で使い果たすと言われているほど豪勢なものなのだ。唐津の老舗旅館「洋々閣」のホームページにもおくんち料理料理についてふれたページhttp://www.yoyokaku.com/sub7-20.htmがあった。
 Amazon http://www.amazon.co.jp/で「唐津料理」と検索しても該当する本は見つからなかったが「和書 詳細サーチ」でトピック欄に「唐津料理」と入れて検索すると検索結果一覧に挙がる本に「唐津料理の本書中の引用ページについてはこちらをご覧ください」という項目が各書に付記される。その「こちら」をクリックするとなかなか面白い記事が出てくる。これは、唐津料理に限らず、膨大な出版点数の書籍の中から求める記事を探すのに有効な方法だ。
最近の唐津は「寿司」が注目を浴びつつある。そう言えば、03年9月18日号のDIMEで「佐賀に寿司職人憧れの港 唐津あり」という特集記事があったのを思い出した。目の前の玄界灘から取れる豊富な魚やウニ、サザエ、アワビなどネタには困らないし、なによりも唐津焼の器がそれを引き立てる。今回は、福岡在住の友人から紹介された「つく田」http://www.tsukuta.com/で賞味させてもらったが、そのあまりの美味しさに寿司だけを理由に唐津に戻り住んでもいいと思ったほどだ。
 唐津寿司店マップは「Googleローカル(地図)唐津駅付近の寿司」 http://www.google.co.jp/local?num=50&hl=ja&lr=&cr=countryJP&rls=GGLD,GGLD:2005-16,GGLD:ja&q=%E5%AF%BF%E5%8F%B8&near=%E5%94%90%E6%B4%A5%E9%A7%85%EF%BC%88%E4%BD%90%E8%B3%80%EF%BC%89&sa=X&oi=local&ct=titleで見ることができる。
 長崎と唐津に限らず、ふるさとの味や物産を東京などで味わいたいときは、、(財)都市農山漁村交流活性化機構が運営する「ふるさとアンテナショップガイド」 http://www.kouryu.or.jp/antena/tokyo_office.htmlというサイトが役立つ。「首都圏のアンテナショップ」、各県の「東京事務所」などのリンク集がある。ここから、長崎県東京事務所(長崎県観光物産センター)http://www.pref.nagasaki.jp/tokyo/のページを見つけ、「首都圏での長崎グルメ」、「Uターン者等相談コーナー」などのページにたどり着いた。
 最後に、地域の魅力や美味しい味覚、観光関連企業・団体が日本全国から集まる「旅の総合見本市」日本観光協会主催の「旅フェア2006」http://www.tabifair2006.com/を紹介しておこう。千葉の「幕張メッセ」で4月21日から23日の3日間開催され、入場料は当日券で500円だ。日本観光協会が発信しているホームページ(「全国旅SODAN」http://www.nihon-kankou.or.jp/index.html)を初め、「地域の情報を活用するためのデジタルツールや、デジカメ写真の簡易編集ツールなど、『旅を楽しむ』デジタル技術を集めたコーナーを会場内に展開し、ご来場者にデジタルを活用した新しい旅の提案を行います」とのことだ。

長崎料理―百花繚乱ふるさとの味

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唐津焼の研究

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