「ウィーン・ブダペスト15日間の旅 その4」

ブダペストからウィーンに列車で戻った10月7日の夜は、用事もあったので僧院の地下にあるワイン・レストランPiaristenkeller http://www.piaristenkeller.at/japanese/index.htmへ。昔、チターの生演奏を目当てによく通っていた店だ。

 8日は、朝一番にスペイン乗馬学校へ12日(土)の公演のチケットを買いに行った。白馬の舞踏会とも呼ぶべき華麗なショーの入場券は、バルコン最前列で89 Euro。
9日のオペラAidaのチケットもプレイガイドで天井桟敷の席を12 Euro+手数料23 Euroで購入。到着翌日に見つけた手数料なしの128 Euroの席を買った方が良かったのか微妙なところだ。

その後ウィーン大学に足を伸ばし、購買部で珍しい文具やセール中のTシャツを購入。

 この日の昼は友人と、最近オーストリア人がオープンした和風居酒屋Mochi http://www.mochi.at/でランチ。そぼろ丼(9.5 Euro)と華やかな白ワインGelber Muskatellerに満足。器を褒めると「オーストリア人の陶芸家が焼いたもの」だそうで、陶芸家の名刺をもらっておいた。食事中、Aidaのチケットの話をすると、偶然にもその友人が合唱のメンバーで出演するとのことだった。
昼食の帰り道、友人に誘われ高層ホテルSofitel http://www.sofitel.com/gb/hotel-6599-sofitel-vienna-stephansdom/index.shtml の展望レストランに昇り、ウィーン市街のパノラマを堪能。シュヴェーデンプラッツ駅の立ち飲みでこの季節の風物詩、赤ワインの濁り酒(Sturm)を食後酒代わりにして友人と別れる。

 この日の夜は、旅行会社に勤める友人から「同じ日の別のコンサートと重なってしまったので」とプレゼントされたチケットで、楽友協会ホールのウラディーミル・ユロフスキ指揮、ロンドン・フィルブリテンの「戦争レクイエム」を鑑賞。ウィーン少年合唱団も公演に加わっていた。なかなかの名演で、隣の若い女性はあまりの感激のせいか終演間際から泣きっぱなしだった。

10月9日朝は、シュテファン寺院に面したワインショップVinothekでワインを54本購入。この詳細は「番外編」で詳しくレポートさせてもらう予定だ。

ワイン購入の後、新刊本とCDのディスカウント・ショップHintermayer http://www.hintermayer.at/で、オペラやオペレッタのCD、歴史書料理本、画集などを購入。10枚組のCDが12.99 Euroという安さだ。このチェーンの会員カードを持っているのでさらに3%引きとなった。

昼食は、ウィーンに来ると必ず寄るレストランHedrich http://www.restauranttester.at/hedrich.htmlへ。ここのオーナーはスター・シェフの地位を返上して、Beislと呼ばれる家庭的な食堂をこじんまりと営む道を選んだ人物。“星”を維持する不毛な営業活動に嫌気がして家族経営の食堂に戻ったシェフを何人か知っているが、どこも厳選された素材から生み出される飽きの来ない素朴な料理を格安に提供してくれるので、普段着で美味が味わえ気が休まる。ここでは、好物のウィーン風ハンバーグステーキButterschnitzel(8Euro)を季節の白ワインの濁り酒(3Euro)とともに味わった。

夜は、オペラAidaへ。天井桟敷から望遠鏡で出演している友人を探したのだが東洋系の人が何人もいたせいもあって特定できなかった。
 帰りに、オペラ座近くの前述のVapianoでフィレ肉とルッコラの生パスタ(9.5 Euro)をグリューナー・ヴェルトリーナー種の白ワインで味わう。よく考えてみると、お昼の名シェフの料理より高いのだ。

10月10日の朝は、露店が立ち並ぶナッシュマルクトの生鮮食品市場を散策。チーズやソーセージ、生パスタ、ピクルス、オーストリア独特の野菜などを眺めているうちに、もう一度この街に住んでみたいという思いがふつふつと湧き上がってきた。SatsumaやKaki、Nashi、Hokaido(なぜかカボチャのこと)など日本語がそのまま呼び名となっているものも多い。

市場から歩いて旧市街の中心にあるオークションハウスDOROTHEUM http://www.dorotheum.com/へ向かう。1階と3階に即売コーナーがあるので観光客にもお勧めだ。DOROTHEUMは、18世紀初めに国営の質屋としてオープンし、近年、民営化された由緒あるオークションハウスだ。ここには、ウィーンらしいアクセサリーや陶磁器、絵画、楽器、アンティーク・カメラなどのおみやげを買う穴場であり、免税手続きもできる。私は来るたびにここで、アール・ヌーヴォーの小物を買っている。
 今回は、ヴェネツィアを背景に大きなガレー船が描かれた19世紀末の彩色版画を26 Euroという信じられない値段で購入した。ウィーン幻想派の画家Hutterの版画集もあったがスーツケースに納めきれない大きさだったので諦めた。

昼は、ホテル近くのスーパーBilla https://www.billa.at/で、地元でFaschiertesと呼ぶハーブ入りのハンバーグを温めたものをSemmelという丸いパンに挟んでもらい(2.24 Euro)ホテルに持ち帰って昼食とした。大手チェーン店のハンバーガーよりも安くて遙かに美味しい。

夜は、ウィーン在住の友人等と地下深いワイン酒場Zwölf Apostelkeller(12使徒ケラー) http://www.zwoelf-apostelkeller.at/で飲み会。16世紀のバロック建築の地下が4層になっており、ローマ時代の城壁や井戸の跡も残っている。
 ウィーンのワイン酒場の常で、ここでは1/4リットルのジョッキーでワインを飲むことになる。1/4 で3.1 Euroから、ボトルでとっても15.2 Euroからと値段は手頃。ツマミには名物のとろけるような牛タンのハムに西洋わさびを添えたもの(Zunge mit Kren 6.60)や卵入りのお団子をスライスして炒めサラダを添えたもの(Eiernockerln mit grünem Salat 7.2)、チロル風のポテトとベーコンなどを炒めた料理(Tiroler Gröstl mit Krautsalat 8.6)、ウィーン風肉まんじゅう(Fleischknödel mit Speckkrautsalat 9.3)などがある。

■今日のブックマーク&記事■

□IT Business Net記事“Travel Expert Rick Steves Offers Money-Saving Tips for Cruising Northern Europe” http://internet.itbusinessnet.com/article/Travel-Expert-Rick-Steves-Offers-Money-Saving-Tips-for-Cruising-Northern-Europe-2902588

ITmedia記事“快適に海外渡航するためのオススメ旅アプリ17選”
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1310/15/news024.html

□Tnooz記事“Insights from Japan travel market – top websites and user engagement”
http://www.tnooz.com/article/online-travel-japan-top-websites-time-spent-user-engagement/

□Business Insider記事 “These Fascinating Maps Show The Origin Of Words We Use All The Time”
 http://www.businessinsider.com/european-maps-showing-origins-of-common-words-2013-11

□日刊トラベルビジョン11月13日朝刊記事
 「ルックJTB、初の1人参加専用商品、潜在需要の掘り起こしも」
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=59531

 
Geheimnisvolle Unterwelt von Wien: Keller - Labyrinthe - Fremde Welten

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