枇杷・ジャガイモ・胡瓜の収獲とヒマワリ・コスモスの開花

*[長崎日記]枇杷・ジャガイモ・胡瓜の収獲とヒマワリ・コスモスの開花


        

 芳香を放つカサブランカ

 

   5月の末から始めた茂木枇杷とジャガイモの収獲が、6月に入って本格化した。友人が親子三代で収獲を加勢してくれたり、ご近所の友人が何回かに分けて収獲を手伝ってくれたお陰で、6月10日頃には、収獲を完全に終えることができた。

梯子を伸ばして枇杷を収穫



   枇杷は、100キロ以上収獲できたと思うが、100キロほどは手の届かない高さにあったり、鳥などのエサになっていたりして傷つき、枝に残ったままだったが、梯子を伸ばしてなんとか友人に刈り取ってもらい、ついでに来年の収獲を大粒にするための剪定も済ませてもらった。鳥の格好のエサとなった枇杷は、わが家周辺の公道にまで食べかすが散乱していた。この食べかすの種からわが家の庭でも新たな枇杷の木が育つ可能性がある。実際、現在、一番育っている4メートルの高さの2本の枇杷の木は、先に植えた枇杷の種から生まれたものだ。

 今年は、例年怠っていた、11月上旬の枇杷の開花前に行うべき花芽を摘み取る摘房(粗摘果作業-摘蕾とも言う)作業や3月上旬の枇杷の摘果(間引き)作業もしっかりおこなっていたので、いつもより粒の大きい枇杷が実っている。以前も書いたが、わが家では4年ほど前から枇杷の房に袋を掛けるのを止めている。鳥の被害がそれほどひどくなかったせいもあるのだが、陽の光をたっぷりと浴びさせた方が味が良くなるのではと言う素人考えからだ。食べるだけでは、消化しきれないので友人たちはジャムなどに加工して処理してくれたようだ。

   

例年より大粒に育った枇杷


 

   2月26日に、メイクイーンと男爵の種芋を植え付けたジャガイモの畝からは、4つの畝で、40キロの収獲が目標だったが、ジャガイモの大きさにバラツキがあり、20キロほどの収獲にとどまった。土寄せや施肥を怠ったせいもあるが、天候の不順も影響したようだ。

   

収穫したジャガイモ


 

   茂木枇杷が終わった後は、3年前に植えた2本のブルーベリーのうち1本が、よく実り収穫期を迎えた。量は少ないが昼食代わりのフルーツ大盛りヨーグルトの格好の材料になっている。これも、早めに取り終わらないと鳥のエサになってしまいそうだ。

   収獲を終えたジャガイモの4つの畝は、周辺の雑草を手で抜き、土を耕してから、有機石灰、油粕を散布し、倉庫に残っていた牛ふん堆肥、腐葉土、培養土で盛り土をおこなった。6月10日には南側の4メートルほどの畝に二十日大根とベビーリーフを種まき。6月14日には残りの3本の畝にベビーリ-フ、二十日大根、サニーレタスの種まきをおこなった。
 残念ながら、暑すぎる気候のせいと、虫の被害で、一部の二十日大根が発芽したほかは、まったく収穫が望めない状況だ。このまま休耕状態で雑草取りをおこない、秋になったら、再度ジャガイモを植え付ける計画だ。


 7月末現在でも収獲が続くのは、ハーブガーデンやプランターに種まきして育てたバジル、イタリアン・パセリ、ミント、それにホースラディッシュなどの虫に強いハーブや野菜ぐらいだ。新顔では、4月末に種まきした、フェンネルの収穫が続いている。同じ時期に種まきした6種のパプリカのうち4種類ほどが育っており、実をつけ始めたものもある。
   パプリカには無数の小さな虫がとりついていたが、気づくのが早かったので、ベニカベジフルという虫除けの薬剤を噴霧し、事なきを得た。人参も種まきしたのだが、間引く作業を怠ったために、大きく成長させることができなかった。

   港側の庭に4月末に植え付けた、夏すずみというキュウリの8つの苗は、順調に育ち、5月末には収獲が始まり、現在は一日5~6本程度収獲が出来ており、累計140本の収穫量に達している。
   港側の庭には、もうひと畝を準備し6月25日に“うどんこに強い胡瓜”と“早生節成胡瓜”の2種類を種から育て始めた。7月末現在、新たに張ったネットに勢いよくツタを絡ませ始めており、8月中旬には収穫が始まるだろう。先行する畝からの収穫が8月中旬には終わりそうなので、ちょうど良いタイミングでのバトンタッチとなりそうだ。

               

種から育てた胡瓜の畝

   果実類では、新旧合わせて9本ある甘夏の木は古い方の2本と新しい方の1本が、今年は不作年のようで、ほとんど実が付いていない。他の6本は順調なので、平年作並の600個前後の収穫が見込めそうだ。

 植えて6年目のシークァーサーは、今までにないほどの数の青い実を付けている。収獲は9月以降になるだろう。わが家のシークァーサーは小粒だが、料理や泡盛に添えるのには充分だ。
   昨年大豊作だった2本の柚子は、今年は実の付き方が芳しくない。しかし、柚子胡椒や料理に使うのには充分な収穫量となりそうだ。

       

豊作が期待できるシークァーサー

   レモンも新旧2本あるが、こちらは3年連続で不作だったが、今年は、20個ほどの収獲が期待できそうだ。

   何度かの台風被害で、消滅寸前だったイチジクの木も樹勢を取り戻して高さ2メートル以上に復活し、枝は4メートル以上に広がった。すでに大きな実が付いており、来月には色づき収穫となりそうだ。

       

樹勢を取り戻したイチジク

   夏になると、庭仕事の大部分を占めるのが雑草の処理作業だ。例年6月から9月までは、シルバー人材センターにお願いし、月に2回、2人の方に雑草刈り作業をしてもらっている。草刈り機を使っての作業は、自分でも行うことがあるのだが、充電式のため30分で電池交換が必要だ。しかも、夏は10分ほどでオーバーヒートしてしまうので休み休み使わなければならない。シルバーさんはエンジン式のため効率よく刈ってもらえる。

   年々雑草が目立つようになっているた30坪ほどの芝生の部分は、なんとか自力で月に2回ほど、電動芝刈り機を使って処理している。今年は、雑草の量が多かったので4月18日の植木屋さんの“春の剪定”の際に、エンジン式の芝刈り機を持ち込んでもらい一挙に刈り込んでもらった。また、その1週間後には芝生の間に生えてくるイネ科を中心とした雑草に効く除草剤を噴霧してもらった。こちらの方はあまり効果がなく、雑草の勢いは止まらなかった。
 そこで、6月6日に初めての電動芝刈り機を使っての処理を行い、引き続き、7月2日と7月19日にも芝刈りをおこなった。いずれも2時間ほどの作業で間に30分ほどの休憩を入れているが、毎回、熱中症寸前の状態に陥る。いつまでこの作業を自力で続けられることやら。

   植木屋さんの“春の剪定”で、枯れたオリーヴの太い枝をチェーンソーで効率よく切断してくれたのを見て、わが家でもチェーンソーを調達しておいた方が良いと思い、amazonで“マキタ 電気チェンソー ガイドバー350mm  AC100V コード5m”を購入した。オリーヴの枝のほか梅や無花果枇杷、甘夏などが台風で倒れたときの処理にも活躍すると思ったからだ。自分で試すのはちょっと怖かったので、材木の専門家の友人に“試し切り”してもらった。その作業を見ていて、自分では危なくて当分は使いこなせないと思った。友人は、チェンソーで器用にオリーヴの太い枝から、コースターや鍋敷きを作って見せてくれたのだが。

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 この季節の雑草処理に次ぐ庭仕事は、水撒き作業だ。芝生への水やりのほか、果樹や花、家庭菜園を広げたせいもあって、雨水利用の1.5トンの地下タンクや大きな野菜洗い用の水桶やポリバケツにも雨水をためており、風呂水などの生活排水も活用しているのだが、それでも晴れた日が4日も続くと水が枯渇して水道水を使うことになる。
   幸い、梅雨の季節は水が枯渇することはまずないが、8月、9月には数回は水道水を利用することになりそうだ。

                  
   初夏の季節から庭を賑わすのは、ロシアヒマワリと混合種コスモスの花々だ。ロシアヒマワリは、種まきの予定地の雑草や小石の除去などの準備作業が遅れ、例年より10日ほど遅れて5月11日 に種まきを終えた。公道に面した港側の60メートルほどのフェンス沿いに200カ所に種まきをしたが、発芽したのは150カ所ほど。
 6月中に3回ほど、風雨の強い日があり、30cm以上に伸びていたヒマワリの茎の半分ほどが、なぎ倒されたり、傾いたりした。多くは立て直すことができたが、この被害と施肥を怠ったこともあり、例年なら種まきから90日後に2メートルほどの高さに育ってから大輪の花を開くのだが、今年は60日後に50~70センチほどで開花を始め、しかも一斉の開花ではないので、以前のようなヒマワリ並木の壮観さは望めなくなった。

             

不揃いのロシアヒマワリ


   混合種コスモスの方は、落とし種から育ったコスモスが開花を始めており、5月初めに新たに種まきした分も順調に育っている。コスモスは種まきから70日ほどで開花するとのことなので、そろそろ開花し始めるはずだ。

          

開花を待つ混合種コスモス

   新顔の花としては、昨年12月に球根を植えておいたユリ科カサブランカが7月18日に開花し、芳香を放っていた。カサブランカを翌年もきれいに咲かせるためには、花を切落とし、球根に栄養が集中するようにする必要があるそうで、枯れ始めた開花1週間後の7月25日に切り落としておいた。

   花と言えば、2019年に友人が奄美大島から持ち帰った蘇鉄の種から育てた苗を植えたのだが、今年の春に植木屋さんが下枝を剪定してくれたところ、急に成長が加速し始めた。
   6月に入ると中央部から溶岩ドームのように細長い円柱状のものが成長を始めた。調べてみると、これは蘇鉄の雄花で花粉錐とも呼ばれ、花粉を散らした後は、枯れて折れてしまうそうだ。7月末現在、肌色だった雄花は茶色く変色し、傾いてきた。このまま、倒れて枯れていくのだろう。下枝を剪定したおかげで背が伸びてきたので、近い将来に隣りにある、この土地に昔から育っている、高さ2メートル半、幅3メートル半ほどに広がった蘇鉄の木と同じような大きさになるのではと期待している。そうなれば、防風林としても役立ってくれるはずだ。

           

蘇鉄の中央から伸びてきた雄花

   庭仕事の合間を縫って、7月8日から3泊4日で、今やわが家の海の別荘の観がある長崎港外の伊王島http://www.ioujima.jp/にある温泉付きリゾート・ホテル「アイランドナガサキhttps://www.islandnagasaki.jp/で、サマーヴァカンスを楽しんだ。
 伊王島の海水浴場“コスタ・デル・ソル”の海開きが7月6日だったのと、5月上旬の宿泊時にもらった“前回宿泊より3ヶ月以内のご宿泊は50%引き”という「Back To i+Land」というクーポンを使って、3連泊の空室があるのがこの時期だけだったので、5月の中旬に予約をしておいた。
 長さ340メートルの白い砂浜が広がる海水浴場がコスタ・デル・ソルスペイン語で「太陽の海岸」)と名付けられたのは、1989年に、現在のホテル・アイランドナガサキが、スペイン村として開発された当時の名残りでもある。当時、フラメンコ舞踊団が常駐し、スペインからシェフを招いていたことを記憶している。バブル期に日本全国で4つほどスペイン村が作られていたが、今残るのは、志摩スペイン村https://www.parque-net.com/ぐらいだろう。
   “コスタ・デル・ソル”では、未だ、学校の夏休みが始まっていないせいもあって人出は少なかったが、おかげで、ノンビリとシュノーケリングを楽しみ、亜熱帯の魚を見つけては追いかけて遊ぶことができたが、今回は、防水カメラを持参しなかった。

    

人影がまばらなコスタ・デル・ソル



     

客室から眺めた長崎港に向かうクルーズ船 The World ( 43,188トン)



  

夕食の刺身盛り合わせ「玉手箱」

 7月27日と28日は“長崎の海と港に集い、経済・文化の振興発展を願う”「ながさきみなとまつり」https://www.minatomatsuri.com/が水辺の森公園で開催された。ステージイベントや飲食店などの出店が多数有り、終日賑わっていた。メインイベントは打ち上げ花火で、27日は7000発、28日は3000発が打ち上げられた。わが家では、友人たちを呼んでワイン片手に庭での花火鑑賞会が恒例となっている。

      

庭から見た「みなとまつり」の花火


   28日の昼間には、わが家の真下の長崎港を舞台に「長崎ペーロン選手権大会」https://www.at-nagasaki.jp/dmo/summary/peronが開催された。
 ペーロンとは、14mほどの長い舟に30名の漕ぎ手が乗り、往復1150mでドラや太鼓の囃子に合わせ、「ヨーヤーサー」という掛け声をかけて22チーム、総勢800人で繰り広げられる対抗競技だ。「ペーロン」は、中国の白龍(パイロン)が語源とされる。1655年に難破した唐船を弔うため、長崎在住の唐人たちが競漕したのがこの大会のルーツで、長崎の夏の風物詩となっている。  

            

 長崎ペーロン選手権大会


■今日のブックマーク&記事■

 

□トラベルボイス7月04日記事
「ホテルの『アーリーチェックイン』の支援サービスが続々登場、顧客満足度は向上、ホテルは増収に」 https://www.travelvoice.jp/20240704-155718

 

ミシュランガイド「全国のミシュランキーホテル発表」
  https://guide.michelin.com/jp/ja

 

□トラベルボイス7月19日記事
https://www.travelvoice.jp/20240719-156012  
ANA、欧州路線を大幅拡大、ミラノ、ストックホルムイスタンブールに新規就航、日本人の海外旅行の復活後押し”