日本から手ぶらで海外のホテルにチェックインできれば....

海外へ個人旅行をする際に煩わしいのがスーツケースなどの荷物運びだ。とくに、日本から到着した空港から一泊目のホテルまで運ぶのは長旅で疲れているだけに辛いものがある。そういうときに便利なサービスが欧米にはある。
Flymycase.com http://www.flymycase.com/は、ヨーロッパと北米、香港間などの旅行荷物を運んでくれるサービスだ。ニューヨークの自宅からロンドンのホテルまで15キロのスーツケースを運んでもらう場合、細かな条件によっても異なるが同サイト上で見積もってもらうと片道€143.55と出た。往復割引、複数個頼む場合の割引なおもあるようだ。アナカンと呼ばれる別送航空手荷物は、確か昔は、ファーストクラス航空運賃の1%が1キロ当たりの料金だった。今は、もっと安くなっていると思うが、それでもこちらの方がずいぶん安いはずだ。
 ちなみに、航空会社の機内預託荷物の方は超過した重量1キロ当り、超過手荷物切符の発行日に有効な最も高額のエコノミークラス普通大人直行通し片道運賃の1.5%が標準だそうだ。最近は、昔と違って厳密に超過料金を取っている航空会社も多い。
このサービス日本でもどこかがやってくれないだろうか。Flymycase.comのうたい文句は、ロストバゲージもなく、空港で待つ必要もなく、スーツケースの破損もなく、ホテル等へ先送りされるので空港からのアクセスも手ぶらでできます」というものだが、そのほかにもメリットは多い。
 まず、航空保安のチェックが容易になる。そして、到着空港からホテルまでタクシーなどを使わず公共交通機関で済むから安上がりだ。とくに、駅や空港で非合法・合法を問わず法外なタクシー料金を請求するような都市では精神衛生上非常によろしい。スキー板やダイヴィング・バッグ、ゴルフ・バッグなどはもちろん、私の場合ロード・レーサーも飛行機用の輪行バッグに入れて運べそうなので海外サイクリングにもよいはずだ。
もちろん、機内預託荷物とは別枠なので、その分、おみやげや食材、ワインなどをたっぷり買い込むこともできる。帰りのチェックインで預ける荷物のない人を優先させる空港もあるので荷物のない人は楽かもしれない。
Flymycase.comは世界最大の国際物流企業FeDexと提携しているようだが、日通あたりでチャレンジしてくれないだろうか。

安全・快適 旅の道具事典 (地球の歩き方―旅マニュアル)

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