鉄道旅行のルーティングに便利な鉄道電子時刻表

  ルート・プランナーの鉄道版と言えるのが、鉄道電子時刻表だ。紙の時刻表では見つからない直行列車を見つけ出したり、敢えて景勝ルートへの迂回ルートを選んだり、自分が関心を持つ映画や芸術家などを考慮して途中下車や愛称を持つ列車の利用を提案するなど、使いこなせばなかなか楽しいツールだ。
自分の旅行に最適な鉄道電子時刻表を選び出すには国際鉄道連合(UIC)http://www.uic.asso.fr/のトップページ左にあるTimetablesのEuropeanもしくはWorldをクリックするとよい。Europeanを開いて出発と到着国をプルダウンメニューから選び、OKを押すと両国間の列車検索に使える電子時刻表が取扱駅数の多い順に並び、右側に利用可能な言語がアイコンで示される。ほとんどの国が、自国語のほか英語での検索が可能だ。Worldをクリックすると欧州も含めた電子時刻表の一覧が現れる。
  UICのSite Mapを開くとHigh Speed(高速鉄道)やNewsなど業務に役立つ情報が見つかる。とくに、Passenger rail websitesのLinksにはヨーロッパの鉄道パス等の販売に役立つRail Europeや鉄道に関する情報ポータルInforail.comなど関連サイトが多数リンクされている。また、Navigationの項のLinksからはPublic transport(市内交通)や空路、航路などの異種交通機関へのリンクも検索できる。
欧州の時刻表をUICで検索すると、ドイツ以外の2国間の検索にもドイツ鉄道電子時刻表http://reiseauskunft.bahn.de/bin/query.exe/enがトップにリストアップされるケースが多い。欧州のほとんどをカバーする対象の広さと、使い勝手のよさから日本の旅行者の利用も多いようだ。
  英語版のドイツ鉄道電子時刻表Travel Plannerの利用方法を簡単に紹介すると。from:の枠にたとえばLondon、to:の枠にViennaと入れ、経由希望地があればto:の下にあるViaのボタンを押し、出てきた欄にParisと入れSecond Viaのボタンを押して同様にRomeなどと入れる。次にDate:の枠には15.05.04というように日/月/西暦の順に入れる。Time:の枠には05:00以降の列車と入れてみよう。帰路の日時指定を入れれば往復の検索も可能だ。人数や等級の指定もできる。下にあるSearch connectionのボタンを押すと数本の候補が出てくる。最適な候補のチェックボックスを選択し、下にあるDetails for selectionというボタンをクリックすると、選んだ時刻表が現れる。
☆右上の写真はフィレンツェ サンタ・マリア・ノヴェッラ駅正面