ユニークな都市リーグ「世界冬の都市市長会」

旅行博でユニークな都市リーグの展示ブースを見つけた。「世界冬の都市市長会World Winter Cities Association for Mayors」というもので、その日本語サイトhttp://www.city.sapporo.jp/somu/kokusai/wwcam/jp/index.htmの「ごあいさつ」によれば、「私たち、“冬の都市”に住む市民は、『冬』の寒さや雪を大きな試練と考えがちです。確かにそういう側面もありますが、『冬』が我々に与えてくれる恵みも大きいことを忘れてはいけません。たとえば、雪が豊富な水の供給源として、あるいは、冬の観光資源として、“冬の都市”の市民にとって貴重な財産となっているのです。そこで、『冬は資源であり、財産である』というスローガンのもと、気候や風土の似ている世界の北方都市が集まって共通する課題について話し合うことを目的とする北方都市会議を1982年にはじめて札幌で開催し、以降、世界各地の北方都市で継続して開催してまいりました」と提唱者の札幌市長が語っており、「北方地域の都市だけではなく、世界中の“冬の都市”が幅広い視点から『冬』の課題について話し合い、より多くの都市と力を合わせていく必要があると考えております。そこで、2004年2月より、これまでの北方都市のネットワークを世界の冬の都市のネットワークへと強化・拡大し、組織も『北方都市市長会』から『世界冬の都市市長会』に改編することにいたしました」とその新たな展開を紹介している。
 “冬の都市”とは、「積雪または寒冷という気象条件の下でまちづくりを行う都市」のことを指すと定義されており、「1年間のうちで積雪量の最大値が概ね20cm以上となること」、「1年間のうちで最も寒い月の平均気温が概ね摂氏0度以下となること」が目安となっている。
 世界冬の都市市長会会員都市は、 11カ国18都市 で、カナダのプリンス・ジョージ、中国の長春ハルビン、ジャムス、吉林、鶏西、チチハル瀋陽エストニアのマールドゥ、グリーンランドのヌーク、日本の青森、札幌、韓国の太白、モンゴルのウランバートルノルウェーのトロムソ、ロシアのユジノ・サハリンスク、スウェーデンのキルナ、アメリカのアンカレッジがメンバーだ。
ホームページには、「主な活動成果」、「過去の会議一覧」、「広報誌(バックナンバーが閲覧可能−英語)」、「(メンバー都市への)リンク」などがある。「冬の旅」の計画作りの参考にしてはいかがだろうか。