観光局サイトをフルに活用しよう その1

観光局のサイトは、各国の最新情報や旅行トレンド、地方都市の情報などを知るのに一番頼りになる情報源だ。最近は、ホテルなどの予約サイトや美術館などの外部サイトにリンクを張ったり、ストリーミング動画放送を取り込んだりと多機能なものも増えてきている。
しかし、政府観光局のサイトはURLの変更や日本語ページのリンク先変更などが多いせいか、網羅性と更新頻度の高さを兼ね備えた完璧なリンク集というものが意外にも存在しない。
 その中で健闘しているのが「世界観光Web」http://www.sekaikankou.com/world/top.htm ではないだろうか。「世界観光Web」のトップページ中央には国名一覧があり、国を選択すると政府観光局をはじめ、ローカル観光局や海外在住者の個人サイトに至るまでリンクを張っており網羅性に非常に優れ、更新頻度も比較的高い。左フレームには「大使館・観光局」というページへのリンクもある。
観光局サイトのリンク集としては、地球の歩き方http://www.arukikata.co.jp/、タビプラスhttp://www.tabiplus.com/link/index.html、アップルワールド.com http://www.appleworld.com/toppage.html、東方観光局 http://www.eastedge.com/ なども比較的充実したサイトと言えるだろう。
 最近は、政府観光局の公的共同ポータルも続々と誕生している。当事者が運営に参加しているだけに頻繁に起こりがちなリンク切れに遭遇することも少なく、ひとつひとつの観光局を自らいちいちブックマークしておく必要もない。 
 また、地域全体の位置関係や移動アクセスの把握も容易で、周遊スケジュールに合わせたイベントやキャンペーン等を掌握するのにも役立つ。さらに有り難いのは共同ポータルにおいては、競争原理が働き各観光局が他局に負けじと競って最新情報やキャンペーンを掲載するようになっている点である。
 日本に観光局を設けていない国はTourism Offices Worldwide Directory http://www.towd.com/で世界中の現地支局も含めた1,421の観光局が検索できる。このサイトでは「ニューヨークにあるジャマイカ政府観光局のオフィス」といった見つけ方も可能だ。
 もうひとつ、海外の観光局を探すのに便利なサイトを紹介しておこう。OfficialTravelGuide.com http://www.officialtravelguide.com/は、International Association of Convention & Visitor Bureau(国際コンベンションビューロー協会 本部:ワシントン)の協力の元で運営されている観光局公式サイトなど公的観光促進機関のリンク・ポータルだ。リンク数は1,250以上に及ぶ。トップページの世界地図から大陸を選び、国・地域、都市と選択を進めていくのが基本だが、国・都市によってはサイト内に現地機関のポータル・サイトが開くものもある。公的機関が支援するポータルでアルだけにメンテナンスが頻繁に行われておりリンク切れが少ないのも特徴だ。最新のイベント情報やレストラン、ホテル、注目の観光スポット、地図、現地発パッケージツアーなどを見つけ出す入り口として大いに活用できるだろう。
☆写真は ラトヴィアの首都リーガ市の観光局