日本の大手旅行サイトが新たな海外情報コンテンツを導入

現段階で、オンライン・ガイドブックでもっとも充実しているものは当欄の「英語のウェブ・ガイドブックで昔の旅を“復元”その2」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051216でも取り上げたwCities.com http://www.wcities.com/ではないだろうか。wCitiesの旧ヴァージョンは乗換案内のジョルダンのタウン情報http://www.jorudan.co.jp/towninfo/ のページで見ることができるが、充実度が遙かに高い新バージョンの日本語版は未だ登場していない。以前にも書いたが限られた日本語マーケットでは翻訳のコストを負担しきれないのだろう。
ジョルダンは新たな「海外情報」のページhttp://abroad.jorudan.co.jp/も公開しており、こちらはwCitiesとは異なる日本語情報を使用しているようだ。しかし、世界各国の通貨や渡航書類、気候等の「世界まるごと200カ国」の海外情報が掲載されており、出入国カードの記載例・空港アクセス等、旅行前に知りたい情報も多数収録されている。
一時期、全日空も「海外観光地ガイド」でwCitiesの旧バージョンを使っていたが、「ANA国際線都市情報」https://www.ana.co.jp/int/airinfo/travel/index.htmlを久しぶりに開いてみると、当欄の「日本の高機能デジタル・マップ・ガイドTravela」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040628で紹介したTravelaのコンテンツを部分的に利用しているようだ。内容は、都市基本データやアクセス、市内交通、モデルプラン、観光スポットなどで、Travelaの優れた高機能デジタル・マップやレストランやショップなどの豊富なコンテンツとリンクなどは利用されていない。
 ヨーロッパでは、フランクフルト、パリ、ロンドンなどANAの就航都市のほか、グラーツインスブルックリンツベルファストグラスゴーマンチェスターがラインアップされているが、どういうわけか共同運航便が就航しているウィーンは欠落している。
 Travelaに興味のある方はTravela http://tvl.travela.net/のサイトでパリ版が無料で試験公開されているので試してみるとよいだろう。
一方、「エイビーロードネット」http://www.ab-road.net/はオーストラリアに拠点を構えるShoestringシリーズ等で有名な出版社Lonely Planet http://www.lonelyplanet.com/の基本情報を部分的に日本語訳した「ロンリープラネットの国・都市情報」http://www.ab-road.net/travelinfo/lp/を新たに開設した。
☆写真は 旅の本屋「BOOK246」http://www.book246.com/index.htmlの店内風景

Lonely Planet Europe On A Shoestring

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ベスト・オブ・トリノ (Lonely planet (C-03))

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