旅先で見つけた個性豊かな「旅日記帳」

旅先の本屋や土産物屋でその国らしい「旅日記帳」を探しておみやげにすることがよくある。30年も前にフィレンツェパーパー・ショップで買ったマーブル模様の紙で美しく装丁された「Hotels and Restaurants」というミニサイズの手帳は今でも現役で、驚いたことに同じ店で同様の製品を現在も売っていた。スペインで買ったダイアリーは旅日記を書くページに小さく1点の写真やイラストが配されており、絵日記を書いている気分にさせてくれた。私がワイン好きであることを知っている友人からは、旅行用のワイン・テイスティングノートもいくつかプレゼントされた。その中でもフランスの「Le Gastronote」というものはヴィンテーチャートやフランスワインの主要産地なども掲載されていて実用的であるばかりでなく、カバーがワインにちなんでコルク製という凝った作りだった。
右の写真はロンドンで20年近く前に買った「Travel Journal」という名の「旅日記帳」で、Before Leavingの章には備忘録や事前の注意、旅行計画表、事前読書計画、チェック・リストなどが並んでいる。Travelingの章にはお気に入りのホテルやレストラン、ショップの書き込み欄のほか、家に持ち帰りたい料理レシピ、旅先でできた友達リストなど帰国後も楽しめる仕掛けがいっぱいある。巻末には、旅行や航海の用語集、通貨・度量衡・衣服サイズの換算表、気象情報、応急治療法などの充実した付録もある。
驚いたことに、この手帳に記載されていたISBN番号0681400501を米Amazon http://www.amazon.com/のAdvanced Searchで検索するとUsed(古書)扱いで$5.59の値段で何冊か売られていた。
日本でもこのような「旅日記帳」がないかと探していたら、文藝春秋のホームページhttp://www.bunshun.co.jp/book_db/html/3/67/51/4163675108.shtmlで「空欄を埋めるだけで、自分の旅が『作品』に!」という「旅行手帳」(945 円 128ページ 判型 小B6判並製カバー装)がこの2月に出されていたことが分かった。「内容紹介」によると「旅行中、日記や毎日の食事、支出など空欄を埋めていくだけで、貴方の旅が一冊の本に生まれ変わる。楽しい旅の足跡を形に残そう」とあり、「やっともらった休暇。ガイドブックを読み込み、念入りに計画を立てて、旅に出る。めいっぱい楽しんできても、時間がたつにつれてそのときの思い出は風化してしまいます。本書は空欄を埋めていくだけで、自分の旅を手軽に『本』にしてしまう書き込み式の手帳です。毎日、日記や朝昼晩の食事、おこづかい帳を記入。そこへ、チケットの半券やお気に入りの写真を貼り付けたり、イラストを描いたり、雑誌の切り抜きを入れたりとお気に召すままにアレンジを加えれば、旅の終わりには世界で一冊だけの紀行書のできあがり! ページをめくるたび、旅の思い出がよみがえります」とあった。
 参考過去記事:
「旅日記の代わりに小遣い帳をつけることをすすめる」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050210

旅行手帳

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