「日本旅行医学会」の「自己記入式安全カルテ」など

海外旅行者の健康管理、旅行中の身体変化について情報提供を目的とする医師、看護婦、公衆衛生の専門家を中心とした研究組織「日本旅行医学会」http://www.jstm.gr.jp/のホームページを久しぶりに覗いてみると、「ロングフライト血栓症(LFT)」や「自己記入式安全カルテ」の案内がトップページに見やすく整理されていた。
ロングフライト血栓症」のページでは、症状と7つの予防策がイラストと写真入りで解説されている。
「自己記入式安全カルテ」は、一般成人向け、学生向け、小児向けの3種類が揃い、サイト上からFAXの「出版物購入申込書をプリントアウトして申し込むこともできる。
 一般成人向けの説明には、「中高年の方のための海外旅行の準備と心構え、自己記入式カルテ、病院のかかり方と会話集などを簡潔に、そして実際に役立つようにまとめて掲載致しました。『安全カルテ』は、旅行前に正確に書き込んで、海外の病院受付に提示してください。旅行前に是非読んでいただき、海外で安全に快適な旅行を楽しんでいただくために本冊子が役立つことを願っています」とある。
 同サイトの「コラム」には、同学会が医学誌「Mebio」に連載している「糖尿病患者の海外旅行をサポート」「飛行機の中の旅行医学」「障害者の旅行医学」「医療アシスタンス会社から見た旅行医学」「海外旅行保険の旅行医学」など極めて貴重な記事があるがほとんど追加や更新はされていないようだ。

 一方、国土交通省http://www.mlit.go.jp/ は、海外でテロや大規模な自然災害が発生した際、日本人旅行者の携帯電話に危険情報を連絡するとともに、安否を確認する体制づくりに取り組むことを決めたそうだ。ただし、当面はツアー客だけが対象で、本当に必要とする個人旅行客は対象外だそうだ。なんて国民思いのお役所なんだろう。

関連当欄過去記事:
「海外医療を考えてゆくことを目的とした日本渡航医学会」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060131
「海外旅行に行く前に読んでおきたい日本旅行医学会のホームページ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040907

海外旅行医学ハンドブック

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