異国のチャイナタウンを紹介するサイトと本

異国でチャイナタウンを見つけるとほっとすることがある。和食より安価な東洋の味に出会えるのも魅力だ。とくに、昼のランチは割安なことが多い。また、地元のレストランと違い、食事時から外れた時間帯でも営業しているところが多いので、食事が不規則になりがちな旅行者には便利だ。
最近は、中国商人や華僑の「中欧」進出が盛んで、ブダペストにはチャイナタウン的なビルができたと言うし、ベルリンにもチャイナタウンが誕生したそうだ。

中華街のある長崎で育ったせいか、外国でチャイナタウンを見つけると探訪してしまう癖がある。ガイドブック作りをしていた頃の習性でイラストマップの下書きを作ってしまうこともたびたびだ。そうやって作った下書き地図のいくつかはメディアに掲載されたこともある。手元に引っ張り出してきた1987年10月2日発行の「ぴあ」には、パリ市内南東部のPlace d'Italieから広がるチャイナタウンの懐かしい手作りストリート・マップが載っている。

 「清海老師の研究室」http://www.sakura.cc.tsukuba.ac.jp/~yamakiyo/は、チャイナタウンや華人社会の研究を行っている筑波大学大学院教授 山下清海先生が運営するサイト。旅先でふと訪れたくなる異国のチャイナタウンに関する豊富な情報や画像に導いてくれる。とくに、現地発のフレッシュな情報へのリンク集「もっと知りたいチャイナタウン・華人社会」と「写真で見る世界のチャイナタウン」が充実している。文献・図書情報も華人の持つ日本人観や世界観の勉強に役立つ。地図/地理/旅行 サイトなどへのリンク集も設けられている。
その山下清海先生が出しておられる「チャイナタウン―世界に広がる華人ネットワーク 」(丸善)という本を図書館から借りてきてみた。チャイナタウンの地域差・共通性を浮き彫りにし、海外華人の築いた社会を考察する名著だ。
目次を紹介すると....
はじめに チャイナタウンのイメージ
プロローグ 華人社会とチャイナタウン
1 華人華人経済
2 チャイナタウンの景観と食文化
3 チャイナタウンの社会と華人のふるさと
4 日本のチャイナタウン…三大中華街
5 東南アジアのチャイナタウン
6 アメリカ・カナダのチャイナタウン
7 ヨーロッパのチャイナタウン
エピローグ いま世界のチャイナタウンは…オーストラリアの考察から

チャイナタウンに関しては日本語のWikipediaの「中華街」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%B3や英語のWikipediaの「Chinatown」http://en.wikipedia.org/wiki/Chinatownにも詳しい解説とリンクがあり、下記のようなサイトにリンクが張られていた。
横浜中華街オフィシャルサイト http://www.chinatown.or.jp/
長崎新地中華街 http://www.nagasaki-chinatown.com/
New York Chinatown  http://www.nychinatown.org/
☆右上の写真は 長崎新地中華街の入り口

チャイナタウン―世界に広がる華人ネットワーク (丸善ブックス)

チャイナタウン―世界に広がる華人ネットワーク (丸善ブックス)

華人社会がわかる本

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