福岡・唐津・長崎の旅 8月18日

09:00長崎駅前発のバスツアー「そとめ潮風コース」http://www.nagasaki-bus.co.jp/kanko/index.htmlに参加。遠藤周作の代表作「沈黙」の舞台となった外海地区を巡る所要4時間15分のバスツアー(2,990円)だ。
 当欄の「長崎の教会群を世界遺産に」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050120で取り上げた「長崎の教会群を世界遺産にする会」http://www.heritage-nagasaki.jp/が推進している「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」は、文化庁ユネスコに提出する世界遺産登録の暫定一覧表に入ることが決定された。外海地区には、その対象となる教会がいくつか存在している。

まず、市内の山王神社と原爆による被災で一本柱となった鳥居を持つ山王神社http://isidatami.sakura.ne.jp/heiwa5.html浦上天主堂http://www1.odn.ne.jp/uracathe/、如己堂http://park10.wakwak.com/~cdc/nagasaki/nyokodou/などを車窓から見物して、一路、外海地区に向かう。
 赤煉瓦造りの黒崎教会http://www1.odn.ne.jp/tomas/kurosaki.htm、漆喰塗りの白い出津教会http://www1.odn.ne.jp/tomas/sittu.htm、フランス人宣教師ド・ロ神父の記念館http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/bunkazai/sisetsu/doro.htmlなどを見学して、最後に、遠藤周作文学館http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/endou/index.htmlに向かった。文学館の近くの「沈黙の碑」に「人間がこんなに哀しいのに主よ、海があまりに碧いのです」という言葉が刻まれているのが見えたが、“あまりに碧い海”を文学館からしばし眺めることができた。

バスは、昨日も通った長崎市の西の海辺に沿った通りを遠回りし、女神大橋を通って市内に戻り、長崎港ターミナルのある大波止で降ろしてもらった。ターミナルに急いで行くとちょうど13:30発の「軍艦島クルーズ100分間」(3,000円)http://gunkan-jima.com/  が出航するところ。ぎりぎりで間に合った。

  「軍艦島」は長崎県長崎市高島町にある端島の俗称。旧帝国海軍の戦艦「土佐」に島影が似ていることから名付けられた。戦時中に間違って米軍潜水艦の魚雷攻撃を受けたこともあるそうだ。大きさは、南北約480m、東西約160m。三菱が島全体と鉱区の権利を買い取り1890年から海底炭坑として本格的な採掘が行われるようになった。1916年には、日本初の鉄筋コンクリート造り高層集合住宅の建設が始まり、軍艦のような外観を形作り始めた。
 1974年に閉山し、今は立ち入り禁止の無人島となっているが、早ければ来年にも一般観光客の立ち入りが認められそうだ。
 こちらも教会群同様、世界遺産の登録を目指す動きがあり「軍艦島世界遺産にする会」http://www.gunkanjima-wh.com/も活動している。

軍艦島クルーズ」には、多くの“廃墟マニア”が参加しており満員に近い混みようだった。
「廃墟デフレスパイラルhttp://home.f01.itscom.net/spiral/ というサイトには、「端島 軍艦島と呼ばれた岩礁の都市」http://home.f01.itscom.net/spiral/hashima/hashima001.htmlというページがある。また、「軍艦島オデッセイ」http://www.gunkanjima-odyssey.com/GS11-01.htmには多数の写真が掲載されている。

女神大橋をくぐって、港に帰着した後、中華街に隣接したところにある地元の人に人気の店「喜楽園」http://r.tabelog.com/nagasaki/rstdtl/42000065/で遅めの昼食に大好物の「特製細麺」の皿うどん(800円)を食べる。
 帰り道に、中華街の真ん中にある顔なじみの三栄製麺http://www.chanpon.co.jp/で喜楽園で使われている「特製細麺」とチャンポン麺、皿うどん専用ソースなどを購入。いつものように自宅に送ってもらえるよう依頼した。


遠藤周作と歩く「長崎巡礼」 (とんぼの本)

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記憶の「軍艦島」

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軍艦島海上産業都市に住む―ビジュアルブック 水辺の生活誌 (ビジュアルブック水辺の生活誌)

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