当欄の「東京吉祥寺の旅の本屋『のまど』を知っていますか?」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050204で紹介した「のまど」が一旦閉店となり、“雇われ店長”だった川田正和さんが、旧オーナーから店名を譲ってもらい、新たに“旅の本屋 のまど”http://www.nomad-books.co.jp/を西荻窪に開いた。
ホームページの「DIARY−店長の苦悩の日々日記」やスタッフの旅の話、おすすめ本やお店の紹介をしている「BLOG」、「EVENT」を見るとその活動ぶりがうかがえる。
ホームページの「ABOUT」によれば、“海外では、街なかに普通の本屋さんに混じって「旅の本屋」が点在している風景をよく見かけます。旅好きな人たちが、旅に出る前や、旅の途中、旅の後などにそういった「旅の本屋」で旅への想いにふけり、心豊かに店を後にする、そんな文化・習慣が海外では日常生活に根付いています。また、そういう「場所」を大事に育んでいるのです。ところが、日本ではなぜかそういった「旅の本屋」はほとんど存在しませんし、そういった「場所」もないのが現状です。
「旅の本屋のまど」は、そんな日本人の旅の現状を少しでも変えたいという想いから誕生しました。
現在、当店では「旅」というキーワードをお店の大きなコンセプトにすえて、大きく2つの点を特徴に品揃えを心掛けています。まず、新刊本、古本を区別することなく同じジャンル、同じ作家の棚に並べています。また、文庫、単行本といった分け方もしていません。これは「旅」をテーマに棚を作る際に、従来の「新刊」「古本」といった分け方は棚作りのさまたげになると考えました。そこで、当店では新刊本の隣に古本が並ぶといったユニークな棚になっています。
また、本のセレクトに関しては「旅の本屋」だからといってガイドブックや地図、旅行記といった本だけに限定していません。一見「旅」とは無関係にみえる文学や音楽、映画、思想、料理、スポーツ、政治、宗教などもどこかで「旅」と関連しています。
そこで、当店ではさまざまなジャンルから「旅」を感じさせてくれる本をセレクトし、「旅」への好奇心を抱けるような陳列、展示を心掛けています”とのことだ。
私の経験でも、ウィーンやパリ、ロンドン、ブリュッセル、ジュネーヴ、チューリッヒ、ミュンヘンなどの大都市には旅行書を専門とする書店があり、古書やミニコミ風のガイドブックを置いているところもあった。中には、旅行部門を併設しているところもある。日本の個人旅行者にも役立つと思うので、いつか、こういう書店のリンク集を作ってみたいと考えてはいる。
当欄関連記事:
「旅の本屋「BOOK246」が東京青山一丁目にオープン」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041228
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