Google Gogglesでガイドブックいらず?

Financial Timesウェブ版の8月6日記事に“The end of the guidebook?”http://www.ft.com/cms/s/2/3e422f40-a0ed-11df-badd-00144feabdc0.html?ftcamp=rssという刺激的な記事があった。ITの進展で紙のガイドブックが売れなくなっているという記事だが、その中で、Google Goggles http://www.google.com/mobile/goggles/#textが旅人にとってガイドブック代わりになりつつあるという記事が気になった。

Google GogglesはAndroid携帯などで利用できる画像認識検索サービスだ。たとえば、絵画や建物、銅像、風景などをGogglesアプリでカメラに収めると、その情報源として役立つサイトがリンクされて現れるというものだ。
 以前当欄の「バーコードリーダーと携帯で詳細な観光ガイド」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051227という記事で、「2次元バーコードリーダーソフトをケータイにダウンロードしておけば、ホーフブルク王宮の現場で、Wikipediaの説明を閲覧できる」Frickr http://www.flickr.com/photos/tags/semapedia/ について書いたが、Google Gogglesを活用すれば、観光スポットに2次元バーコードを貼ったり、Wikipediaの記事を用意する必要もなく、既存の多種多様な膨大なサイトを画像に結びつけて一覧できるようになるのだ。

6年ほど前に当欄で「チェコ世界遺産都市チェスキ・クルムロフ市のインフォメーション・サイトhttp://www.ckrumlov.cz/uk/i_index.htmの3D Click-sensitive mapsを開くとカラフルな立体地図が開き、しかも一軒一軒の建物をクリックすると建物の写真や解説、関連リンクが開く。『スマートフォン』でこのようなサイトを見ながら観光できれば便利なことこの上ない」と書いたhttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041022が、チェスキ・クルムロフ市のように凝ったマップサイトも存在を知らない人には役には立たなかった。しかし、Google Gogglesが今後進化していけば、そのような高度な情報サイトが真っ先にリンクされていくことになり、旅人には便利なことこの上ないだろう。

 もっとも、それでも紙のガイドブックはなくならないだろう。プロの取材者と編集者の手で練り上げられたガイドブックにはウェブ情報にはない情報精度と旅の演出力が期待できるからだ。ただし、日本語マーケットだけを相手にしている、ぬるま湯につかったような制作姿勢のガイドブックには将来があるとは思えないが。

■今日のブックマーク&記事■


□ネットベンチャーニュース2010年8月9日記事
「旅行にガイドブックはもういらない?」http://www.netventure-news.com/news_nH8PvHqPc.html?recommend 


□Radio Tuna http://radiotuna.com/
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わが青春の国際学連―プラハ1959‐1968

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