そろそろカセットデッキを確保しておきたい

当欄の「カセット再生機器が市場から消えていく」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070910カセットデッキが市場から消えていっている話を書いたが、そのときから3年半が経つが、記事で紹介したパイオニアのT-D7 http://www3.pioneer.co.jp/product/product_info.php?product_no=00000254&cate_cd=034&option_no=0も生産終了し市場から消えてしまった。今売られているのは、ダビング向けのダブルデッキぐらいで、性能は今ひとつのものが多いようだ。

中古オーディオ店やインターネット上では、Nakamichiなどかつての名器が高額で売り買いされているが、修理の打ち切りやコンデンサーなど基幹部品の経年劣化が気になる。

 手持ちのカセットテープをデジタル化して保存したいという人には、TEAC系列のTascamの業務用CDレコーダー/カセットデッキCC-222SLMKII http://tascam.jp/product/cc-222slmkii/などがある。
 また、末尾に挙げたようにカセットからMP3やWAV型式のデジタルに変換する機器も売られているが、クチコミを見ると使い勝手に問題のある商品も出回っているようだ。

1,000本ほどあるカセットテープをデジタル化する作業も面倒だし、CD化したものがカセットテープ自体よりも長持ちするかどうかも疑問だ。ビデオテープも同様で、ビデオやカセットテープの方がDVDやCDよりも長持ちしそうだという専門誌の記事も見かけた。

 実際、手持ちの40年ほど前のカセットテープも劣化は気づかない程度だ。もっとも、久しぶりに人間ドックに行って分かったのだが、当方の耳も性能劣化が激しく8000ヘルツ以上の高音がほとんど聞こえなくなっていた。音は耳だけで感じるものではないが、気がつかないうちにカセットテープほどの音域でも不満は感じなくなってしまっていたのだ。


そこで、欲しくなったのが、再生専門に特化した高性能カセットデッキだ。録音機能を省けば、磁気ヘッドなどのメカもシンプルにできるし、コストダウンも可能だろう。
「懐かしのカセットテープ博物館」http://homepage2.nifty.com/camuse/など、カセットテープに愛着を持つ人々のサイトも少なくないので、市場ニーズは充分あるのではないだろうか。


オーディオに関しては、近い将来インターネット・テレビやインターネット・ラジオ、パソコン、記録装置などが融合した全く新しいマニア向けの機器(セットボックス?)が出現するだろう。
 すでに、Stereo http://www.ongakunotomo.co.jp/magazine/stereo/などのオーディオ雑誌では、外国製品を中心に最新デジタル技術を取り入れた「オーディオプレーヤーの新しい潮流」が続々と紹介され始めている。 残念なことに、日本勢は音楽著作権の問題を恐れてか、優れた技術力はありながらも大幅に出遅れてしまっているようだ。


当欄関連過去記事:
「旅の思い出を甦らせる音のアルバム」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051206
「フルデジタルステレオアンプの衝撃」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060905
「旅行関連のラジオ番組やCDを旅先に携行するための便利な機材」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070330
「旅行や語学のラジオ番組の録音に便利なSONYのネットジューク」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20071211
「旅に欠かせなくなったデジタル・ウォークマンhttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20100410
「“海外旅行の効用”でオーディオの泥沼から脱出」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050207


■今日のブックマーク&記事■

□Tnooz http://www.tnooz.com/ 
 Talking Travel Techという副題が付く旅行業関連のニュース、市場分析、コメントを集めたサイト。

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