ウィーン・フィルをインターネットでライヴ中継

ウィーンで3年ほど過ごして1979年に帰国してから、遠い将来実現するといいなと思っていた夢があった。そのひとつは、ウィーンの大衆紙Kurier http://kurier.at/を数日遅れでもいいから毎日購読することだった。とくに、広告を読んで物価や新商品を見るのが切なる願いだった。しかし、これは数年前にウエブですべての記事や広告が読めるようになったので解決した。今は、毎日届くHTML形式のKurierメールマガジンを楽しみにしている。
 もうひとつの願いは、ウィーンのFM放送を聴くことだ。インターネットによるストリーミング放送で世界中の放送局が聴けるようになりつつあることは知っていたが、以前調べたところオーストリアの公共放送ORF http://www.orf.at/は行っていなかった。
以前のパソコンではストリーミング放送も途切れがちで聴こえたので、その後チェックをするのを怠っていたが、昨日の記事で紹介し忘れていた世界のラジオ局を集めたポータルサイトRadio-Locator http://www.radio-locator.com/ を久しぶりに見て、ORFをチェックすると、OE1http://radio.orf.at/というウィーンでよく聴いた局もストリーミングでステレオ生放送さていることが分かった。すぐに接続してみるとWindowsMediaPlayer10で鮮明に聴くことができた。当欄の10月11日付け記事に書いたように最新のパソコンのおかげもあって途切れることもない。
 もちろん、サイト上に番組表もある。そういえば、音楽シーズン中は月に2回ほどウィーン・フィルhttp://www.wienerphilharmoniker.at/定期演奏会があり、日曜日の現地時間11:00からはFM中継があったはずと思いつき、調べてみると明日の11:03(日本時間19:03)からゲルギエフ指揮ウィーン・フィルワーグナーの「タンホイザー序曲」やチャイコフスキーの第五交響曲などが楽友協会大ホールから生中継されることが分かった。11:03からというのに思わず笑ってしまった。というのはウィーン・フィルの演奏会はいつも3分以上定刻より遅れて始まるからだ。ウィーン・フィルのホームページは部分的に日本語となっている。そのカレンダーを見てみると、ゲルギエフ指揮のウィーン・フィルが11月11日から来日公演をすることも分かった。
そう言えば、ウィーン国立オペラhttp://www.staatsoper.at/Content.Node2/intro.phpの初演(プレミエ)もFM中継されていたはずだ。国立オペラのホームページで調べてみると、次の初演は12月12日のコルンゴルトの「死の街」(Die tote Stadt)とあった。聴き逃さないように早速Yahoo!カレンダーhttp://calendar.yahoo.co.jp/のリマインダーを使って、メールで自動通知されるようにしておこう。
こうなると、ストリーミング放送を録音したくなる。昔、「ストリーミングを録音するソフトがある」という雑誌記事があったのを思い出し、Googelで「ストリーミング 録音」で検索をかけてみた。これまた、思わず笑ってしまったのだが、検索結果の冒頭には「Googelで『ストリーミング 保存』または『ストリーミング 録音』で検索すると見つかります」http://www.worldvillage.org/net/basic/stream.htmlという記事が見つかった。
その記事を読めば、ソフトを利用しハードディスクに保存する方法と並んで、パソコンのヘッドフォン端子から録音できるほか、デジタルオーディオ出力端子があればそこからデジタル録音できることも分かった。幸い新しいコンピューターにはその端子があったのでCDレコーダーを接続すれば録音もOKだ。
☆写真はウィーン・フィルが本拠を置く楽友協会http://www.musikverein-wien.at/startseite.asp(日本語)