マイクロソフトのポータルサイトMSNに新検索エンジン

 マイクロソフトポータルサイトMSN http://www.msn.co.jp/home.armxは、自社開発を行った新検索エンジン「MSN サーチ」の正式版の運用を6月25日から開始した。また、WebやPC内の迅速な検索を可能にする、「MSN サーチ ツールバー with Windows(R) デスクトップ サーチ」の日本語版http://desktop.msn.co.jpの無料ダウンロードも6月24日より開始した。(プレスリリース http://press.msn.co.jp/836526.armx
MSNサーチhttp://search.msn.co.jp/では、世界最大規模のオンライン百科事典エンカルタ(約80万件)のコンテンツが検索結果に表示されるようになった。さらに、ニュース検索、辞書検索、コンピュータ用語検索など豊富なカテゴリ検索をメインの検索エンジンに統合し、検索がスムーズになった。
私は、CD版のエンカルタを2年ほど使っていたことがあるが、当時はドライブへいちいちCDを入れる必要があったため、使うのが面倒だった。Googleなどの検索エンジンの進化によって「エンカルタ」を買わなくてもさほど困らなくなったということも「エンカルタ」離れに繋がった。しかし、毎月百科事典の「月報」のようにオンラインで情報が更新されたり、記事中にリンクが張り巡らされている点など捨てがたいものもあった。
その「エンカルタ」の記事が、無料で読めるのだから有り難いことだ。「ウィーン」や「ハプスブルク」、「杉原千畝」といった知りたい事項を入力し、[エンカルタ] をクリックすると、オンラインの MSN エンカルタ 百科事典から、膨大な記事が出てくる。旅行先の地名や歴史的事件、観光モニュメントなどの背景情報を知るのには極めて便利だ。
MSNサーチ」によれば、「期間中は、MSN サーチからMSN エンカルタ リンクをクリックすればいつでも MSN エンカルタ 百科事典http://www.microsoft.com/japan/reference/ers/default.mspxを 2 時間無料でご利用いただけます」とあるが、検索するたびに「2 時間無料」なのだから実質無料で使い放題だ。「期間中」というのも「好評なら無期限」の含みと勝手に解釈してしまった。もっとも、「無料」版では、地図機能や Web リンク、イラスト・写真・音声・ビデオなどのマルチメディアは無料では閲覧できない。
一方、世界のMSN(英語)http://www.msn.com/worldwide.ashxで、アメリカを選び英語で「Habsburg」などと検索すると、英語版「エンカルタ」の結果が表示された。ブリタニカの英語版が有料化された現在、これは個人的に非常に助かる。
なお、2001年5月にメールマガジン「海外個人旅行・特別講座」79号で「パソコン上に“旅行事典”を築いて情報収集自由自在」という記事を書いた。興味のある方は「ユーロペディア」の「バックナンバー閲覧はこちらへ」http://www.geocities.jp/euro747/euroback.html  からご覧いただきたい。
☆右上の写真はリトアニアカウナスにあるナチス強制収容所として使われた第九要塞博物館http://muziejai.mch.mii.lt/Kaunas/forto_muziejus.en.htm にある「命のヴィザ」の杉原千畝記念展示コーナー