海外行き格安航空券が値下がりの傾向

海外格安航空券の料金は原則として販売する旅行会社が値決めするので、その価格は旅行会社によってバラバラだ。それどころか、大手の旅行会社では同じ会社でありながら取り扱い部門で値段が異なるといったこともよくある。
そこで、誰もが一度で多くの旅行会社の航空券料金が比較できればと思うだろう。実際に、「トラベルコちゃん」http://www.tour.ne.jp/や「エイビーロードネット」http://www.ab-road.net/ は多くのエントリー旅行会社が提供する航空券の中から希望条件にあったものを選択する高度な機能を持っており、3都市周遊型の格安航空券を選ぶことも可能だ。
ただし、あくまでエントリー旅行会社が提供するものの中から選ぶことになるので、選択対象となる格安航空券は限定的だ。
上記のようなサイトを巡回すれば格安航空券のボトム価格が見つかるかというと、必ずしもそうではないようだ。というのもインターネット上で公開される価格には、航空会社や航空券の卸元への遠慮が働いたり、ときには供給元から低価格販売への圧力がかかることもあるからだ。
そのため、本当のボトム価格は卸元等の圧力がかわしやすいように読者が限定されるメールマガジンウェブマガジンで流される傾向にある。
 もちろん、目玉商品であるからすべての目的地が安くなるわけではなく、「先着10名様」といった条件付きのものも多い。しかし、比較的時間の自由が利く人なら何種類ものメールマガジンを購読していれば、世界の主要都市へのボトム価格が見つかるだろう。
私は、最近リニューアルされた「CASツアー」http://www.castour.com/index.php3、「アルキカタ・ドット・コム」http://www.arukikata.com/などのサイトから15種ほどのメールマガジンを購読している。しかし、困ったことに旅に出るつもりはなかったのに、魅力的な航空券が目に付いたばかりに旅支度を始めてしまうということが再三起きてしまう。
なお、「CASツアー」は、11月7日に、新サイトAir-Point《エアーポイント》http://www.air-point.jp を既存サイトと並行してオープンした。新サイトでは、正規割引航空券(PEX航空券)、格安航空券の24時間空席確認と予約ができ、支払いもクレジットカードが利用可能という。
 さて、この冬のフライトだが、ヨーロッパ往復+ヨーロッパ域内2フライト付きのもので5万円台前半のものがすでにメールマガジンでは出回り始めている。ヨーロッパ往復に限らないが、料金のほかに成田空港使用料、現地空港税、航空保険料、航空燃料価格高騰に伴う「燃油サーチャージ」などが追加されることになる。ヨーロッパの場合、合計1万円前後にのぼるだろう。
 今まで、メールマガジンで見つけたヨーロッパ往復の最安値は、2001年10月31日発の39,800円(パリ往復−シベリア上空通過途中給油直行便)だった。この冬は、この記録を破る破格値が登場するのだろうか?
会員などに限定した特別価格が出回るのは格安航空券ばかりではない。ホテルにもその動きが見られる。たとえば、オンライン・ホテル販売の大手の一つアップルワールド.com http://appleworld.com/は、10月17日から「会員制サイト」(無料)へと移行した。「会員制サイトとすることで、キャンペーン、特典などを通じて、これまで以上に快適でリーズナブルな料金のお部屋を皆様にご提供させていただきます」とのことだから、格安航空券同様、さらにお得な価格が期待できるのだろう。