管制塔とパイロットの交信をライヴで聴く

 昔、World Aviationというホームページがあり、Flight Trackingでアメリカや(一部)太平洋、大西洋の上空を飛んでいる民間航空機の飛行状況をデジタルマップ上でモニターできたほか、そのLIVE ATCのページをクリックすると北米やオーストラリアの管制塔とパイロットの交信がライヴで聴けた。夜間これを聴きながら仕事をしていたこともあり、気分は“ジェットストリーム”だった。ときおり、急に聞きやすい英語に変わるとこれがJALパイロットだったりした。
 World Aviationが、突然消滅して大きな楽しみが失われていたのだが、Johnny Jet http://www.johnnyjet.com/メールマガジン最新号がLiveAtc.net (Live Aviation Radio)http://www.liveatc.net/の存在を教えてくれた。
 LiveAtc.netのトップページ左上のLive ATC Audio Feedsをクリックし、Feeds(回線?)の右横のAll、HF、USA Class B、USA Class C、USA Class D/Centers、Canada、Internationalなどのページからいずれかを選ぶと、空港と管制塔を選ぶページが現れる。回線が繋がっていない場合はStatus(状態)がDownと表示され、繋がっている場合はLISTENと表示される。
 試しにInternationalで、チューリッヒ空港を選んでLISTENを押すと、Windows Media Playerで音声が流れ始める。左右のステレオだが、これは左右から別の回線が聞こえるようになっている。ちょっと懐かしいスイス・ドイツ語なまりの管制官パイロットの英語のやり取りが聞こえてきた。ときおり、規則違反のドイツ語も聞こえてくる。
2001年に9.11の同時多発テロが発生したときにも、アメリカの主要空港の管制官パイロットの会話をウェブで生中継していたLive ATCを聴いていた。日本時間の9月12日0:30にはいくつかの会話が傍聴できたが、01:00頃には、連邦航空局の飛行停止命令に伴い飛ぶ飛行機もほとんどなくなり、中継は停止あるいは無言状態が続いていたことを思い出した。
参考過去記事:
「インターネットを駆使しフライトを追尾する」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051115
☆右上の写真は、ニューヨークのグランドゼロ(2001年12月撮影)