旅の思い出に“音楽・演劇鑑賞記録”を作ろう

旅先で、音楽や演劇を鑑賞したらその鑑賞履歴を作っておくと良い旅の思い出になる。そのためにも、旅先で“音楽会鑑賞メモ”をノートなどにつけておくとよい。入場券や公演プログラム、イベント・カレンダーなども後々資料として役立つので保存しておこう。

最近は、コンサート会場やオペラハウス、公演主催団体などのホームページに過去の公演記録が掲載されているケースも多い。そのページからコピー&ペーストで自分の鑑賞履歴をワープロで書き上げていくと楽だ。

 情報源となるホームページを見つけるには、世界のオーケストラ、音楽会場、音楽祭、プロモーターのリンク集ORCHESTRAL NEWS http://www.jwoollard.freeserve.co.uk/が便利だ。COUNTRIESの項に主要オーケストラへのリンクと都市名が並び、都市を開くとFestivalsなども含んださらに詳しいリンク集が開く。CONDUCTORS の項には小澤征爾氏など世界的指揮者の名前が並び名前を開くと各指揮者の公演予定が並ぶ。残念ながら情報更新に遅れが目立つが、オペラに関するリンク集は多数あるがコンサートに関するものは皆無に近かったので貴重な存在だ。

 オペラハウスのホームページは、世界中の400以上のオペラ・ハウスのスケジュールや140にも上る夏の主要音楽祭のスケジュールが検索できるサイトOperabase http://www.operabase.com/の左フレームにあるMapからオペラ・ハウスを探し、オリジナル・ホームページへのリンクを見つけるとよい。ホームページがありながらリンクが張られていないケースもあるので、その場合は正式名称をGoogle等で検索するとよい。

ウィーンの公演会場に関しては、日本語サイト「ウィーン観光情報」http://wien-jp.com/ のリンク集にある「■滞在情報 音楽(会場含)」http://wien.main.jp/link/musik.htmlが頼りになる。

過去の公演記録をすぐに消してしまうようなホームページもあるが、その場合は、以前取り上げたことのあるInternet Archive http://www.archive.org/Wayback Machineという機能の出番だ。検索ボックスに見たいホームページのURLを入れると、なんと、世界中のほとんどのホームページの過去の状態がそのまま保存されており、閲覧が可能なのだ。下層ページや画像ページなど一部見られないケースもあるが、失われたコンサート情報等を調べたいときには実に便利なタイムマシンだ。

 実は、このゴールデン・ウィークの間に、もう30年前に遡るが3年間に渡るウィーン滞在中に鑑賞したコンサートの鑑賞記録を“復元”してみた。滞在中につけていた“音楽会鑑賞メモ”と入場券や公演プログラムを参照しながら、公演会場のサイトで演奏者や演目などでデータを拾って、ほぼ完璧な記録を作り上げてみたのだ。
情報源となったのはウィーン・フィルの本拠でもある「楽友協会」 http://www.musikverein-wien.at/の日本語ホームページの「絞込検索」http://www.musikverein-wien.at/suche/sucheErweitert.asp と、ウィーン交響楽団の本拠である「コンツェルトハウス」 http://konzerthaus.at/のDatenbanksuche(データバンク検索)http://konzerthaus.at/archiv/datenbanksuche/ページだ。ピンクフロイドルー・リードなどクラシック以外の公演も入っている。
 作業をしているうちに、バーンスタインカラヤンベームムラヴィンスキーショルティ錚々たる巨匠の生演奏に接することができた時代が鮮明に甦ってきた。
 残念ながら、オペラ、オペレッタはインターネット上のデータベースが見つからなかったので、先送りしたが、いずれ作るつもりだ。
興味のある方は、下記ページをご覧いただきたい。
「1976年9月〜1979年10月ウィーン音楽会鑑賞記録」
http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040201 

ウィーン・フィル 音と響きの秘密 (文春新書)

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