海外発着のユニークなヴァカンスパックを調べてみよう

ヴァカンス先進国の長期休暇型パッケージ商品には中身が充実していて信じられないほど安いものがある。欧州各国ではヴァカンス制度が定着しており、旅行インフラが整っているからだろう。今日は、実現できないかもしれないが、いつかは欧米人並みの夏のヴァカンスを取ってみたいという人に、そのイメージと予算を把握できるサイトを紹介していこう。
 海外発着のヴァカンスパックに注目したきっかけは、2000年の初夏に旅行関連会社を経営するチェコの友人に、「ボヘミアの田舎かアドリア海に面したリゾート地ドブロヴニク(クロアチア)かのいずれかでヴァカンウを過ごしたいのだけど、お知恵を拝借したい」と話すと、「私の国に興味を持っていただいてありがとう。チェスキ・クルムロフなどボヘミアに点在する世界遺産都市を訪ねてみては。ドブロヴニクに行くのならプラハから安いチャーターフライトやヴァカンスパッケージがたくさんあります。チェコ国民にとってクロアチアは日本人にとってのハワイのようなもの。価格も安く、パック旅行も豊富です。つまり、プラハを拠点とすればご希望の2カ所でヴァカンスを過ごすことも難しくありません」とのことだった。
その手があったかと目が覚めた思いがした。というのは30年ほど前にウィーンに住んでいたときも、ウィーンの若者向けの旅行会社STA Travel Reisebüros http://www.statravel.at/(旧Oekista)の格安航空券やパッケージをよく利用していたのだ。参加はしなかったが、ツールドフランス自転車レースを自転車で“追っかけ”するツアーや入手困難なヴェローナのオペラ祭を2泊3日で観に行くバス旅行などユニークなツアーが格安でそろっていた。
 また、現地の旅行会社のツアーでは日本から予約するのは難しいと思われるかもしれないが、82年末から翌新年にかけて新宿の飲み屋のお姉さんたち(当時)を引き連れてSTA Travel のツアーに参加し、格安のワインツアーを体験したこともある。各国の若者向け旅行会社は国際学生旅行連盟(ISTC)http://www.istc.org/のホームページのTravel Officeのコーナーで探し出すことができる。メンバーの会社のサイトには、学生向け(一般の参加もたいていOK)のヴァカンス・パッケージ情報も多い。
なお、上記ワインツアーを四半世紀前のメンバーで再度行おうという無謀な試みがお姉さんたち(当時)の間から湧き上がっており、現在計画を練っているところだ。実現できるかどうかは、お姉さんたち(当時)もお兄さんも酒量が激減しているので心許ない。

 さて、欧米のヴァカンス・ツアーを催行している旅行会社のサイトを紹介していこう。ヨーロッパでは、スイスのKUONI http://www.kuoni.ch/ やドイツのNeckermann http://www6.neckermann-reisen.de/、Del Mundo Reisen http://www.delmundo.de/ フランスのNouvelles-Frontieres http://www.nouvelles-frontieres.fr/チェコのFischer http://www.fischer.cz/ といった旅行会社が代表的なヴァカンス・ツアー催行会社(ホリデイ・メーカー)だ。各社のホームページを見るとLast Minutesというコーナーがあり出発直前の特別ディスカウント商品が並んでいる。
 アメリカのオンライン旅行サイトも最近はVacation Packagesに力を入れている。Orbitz http://www.orbitz.com/やExpedia http://www.expedia.com/、Travelocity http://www.travelocity.com/といったサイトも覗いてみるとよいだろう。 
こういったヴァカンス・パッケージは、航空券に4つ星のホテル(2食付き、海の見える部屋)と空港からの送迎を組み合わせた1週間(7泊8日)のパッケージは約6万円(2000年当時)だった。フランスやフィンランド、英国の旅行会社も調べてみたがどこも判を押したように6万円前後だった。現在でも7〜8万円前後であるようだ。
これは、ヨーロッパのほとんどの国が1ヶ月単位で夏休みをとる伝統があり、夏休みやクリスマス休暇に集中する多量のヴァカンス客に対応できる安価な交通手段や宿泊施設が整っているという理由にもよる。
 もっとも、国やツアーによっては、自国居住者に参加資格を限定していることもあるのでチェックが必要だ。また、ヴァカンス・パッケージは現地語でしか“旅のしおり”を作っていなかったり、帰りの飛行機の予約の再確認を少なくとも英語でしなければならないといった言葉のハンディもある。さらに、チャーターフライトは早朝や深夜の時間帯の発着が多く、しかも、直前の変更も多といった問題もある。私の場合は、現地に協力者がいたのでうまくいったと考えるべきなのかもしれない。

 夢をふくらましたついでに、世界の豪華ヴァカンスを知るための情報源も取り上げておこう。
 ビジネス情報誌Forbes http://www.forbes.com/のサイトでには富裕層向けの“Travel Like A Billionaire 2006”という豪華ヴァカンスを扱う会社や機関を紹介するリンク付き記事があった。
 “Luxury Travel Magazine”を発行しているLuxury Travel Media社のLuxuryTravelMagazine.com http://www.luxurytravelmagazine.com/は、一部有料だが、トップバーに並ぶSpas、Gourmet(& Wine Regions)、Adventure、Golf、Ski、Villas、Yachts、Cities、New Hotels、Secret Placesといったカテゴリーに分けた代表的おすすめホテルは会費を払わなくても閲覧可能だ。とくに、日本では未だ紹介されていないような宿が並ぶNew Hotelsは一見の価値有り。会員になればAustriaのGourmet+Wine RegionsでChateau Hotelに滞在し、Music Packageも楽しめるといったような提案を受けることもできる。また、その地域のエキスパートであるDestination Specialistsを紹介するシステムもある。
 five-star Alliance http://www.fivestaralliance.com/は、豪華ホテルのみを1000軒以上紹介するサイトだ。The World's Best Luxury Hotels、Featured Luxury Destinationsなど目に毒なコーナーがある。

ついでに、「表参道国際未来空港」http://futureairport.jp/のサイトも紹介しておこう。今日から28日まで10日間、東京・表参道で新生・成田空港を表現するイベントの案内サイトだ。表参道はかつて滑走路だったという縁もあって、イベントを開催するそうだが、その滑走路の歴史を調べてみたが諸説あるようだ。ひとつは、「戦時中、滑走路として臨時使用された」という節だが、明治天皇を祭る神社の表参道をそのように使用するなど“不敬”なこことが許されたのだろうか。もう一つの説は、「米兵が表参道を滑走路に見立て、飛行機の離着訓練を敢行した」という説だ。DO+:同潤会青山アパート再生 http://www.doplus.org/のサイトにその説を紹介するページhttp://www.doplus.org/funny/contents/omotesando.htmlがあった。私の記憶でも昭和30年代前半の頃、表参道は近くの米軍住宅施設ワシントン・ハイツの米兵と家族の城下町といった趣があった。もっともその当時は、平屋のキディランドと東京ユニオン教会、同潤会青山アパートぐらいしか目立った建物はなかったので、いたずら半分で滑走路にしてしまうということも、それ以前の20年代ならあり得ない話ではないだろう。
☆写真は ボヘミア世界遺産都市チェスキ・クルムロフhttp://www.ckrumlov.cz/uk/i_index.htm

Luxury Hotels: Asia / Pacific

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