クルーズ商品の横断検索ができるKayak

 最近、アメリカでもクルーズ人気が高まってきているようだ。背景には、アメリカでもベビーブーマーがリタイア時期を迎えたことと、アメリカ経済の好調があるようだ。
当欄の、「横断型ホテル・航空券価格検索エンジンの新顔」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050517などで取り上げた横断型旅行商品検索ポータルKayak http://www.kayak.com/に、本格的なクルーズ商品横断検索機能 http://www.kayak.com/?tab=cruisesが追加された。価格だけではなく、旅程、空き状況も検索できるようだ。
クルーズ検索画面を見ると、カリブ、南太平洋、ヨーロッパ、エキゾティック・アジア、世界一周などのデスティネーション別の選択やクルーズ運航会社別、出発時期別、航海期間別などの検索ができる。55歳以上を対象とするシニア割引の有無も検索できる。
Kayakで世界のクルーズを検索して、あらためて日本発着のクルーズと価格を比較してみると“国際相場”がずっと割安に見える。もちろん、日本独特の細やかなサービスや施設の充実もあるのだろうが、クルーズ選びの際に国際相場との比較も試してみるとよいだろう。
 もちろん、日本発でもHIS系のクルーズプラネットhttp://www.cruiseplanet.co.jp/やジャパングレイスが運営するピースボートhttp://www.peaceboat.org/index_j.htmlなどユニークなクルーズ取扱会社や企画も誕生しており、価格的にも決して“国際相場”とかけ離れていないクルーズが徐々に増えてはいる。
 そう言えば、1年以上前に、ある記事で KayakのCEOが自宅からオフィスまでヨットで通勤していると書かれていたことを思い出した。その記事では、当初広告収入が思うように上がらなかったことを皮肉って、「いつまで優雅な通勤が続けられるだろうか」と締めくくっていたが、Kayakもどうやら巡航速度に乗ったようだ。
なお、当欄の「内外のワンストップ旅行サイトを目指す動き」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20061115 で紹介した旅行商品横断検索ポータルSideStep http://www.sidestep.comも本格的なクルーズ商品横断検索機能を近々公開するとのリリースが1月の初めにあった。今日現在で立ち上がっていないようだが、もし公開されればKayakのよいライバルとなるだろう。
 クルーズに関しては当欄の下記の記事もご参照いただきたい。
「長崎・唐津 旅行レポート」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060412
「クルーズ中のインターネット環境は?」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060310
「クルーズの旅を計画中の人に役立つホームページ 」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040316

■今日のブックマーク&記事■
防災科学技術研究所 http://www.bosai.go.jp/
 “防災に関するさまざまな基礎研究や技術開発を通じて,国民に奉仕する活動を続けてきた”独立行政法人防災科学技術研究所のサイト。高感度地震観測網 http://www.hinet.bosai.go.jp/のページでは最新の震源速報と震源マップが掲載されている。
□U.S. Geological Survey Earthquake Hazards Program http://earthquake.usgs.gov/
アメリカの地質調査所が運営する世界の地震情報を伝えるページ。
□京都上七軒お茶屋「市」舞妓ブログ http://ichi.dreamblog.jp/
 京都上七軒お茶屋「市」舞妓ブログ京都五花街のうち一番古い歴史を持つ花街 上七軒。その中にあるお茶屋「市」のホームページ。

DK Eyewitness Travel Guide: Cruise Guide to Europe and the Mediterranean

DK Eyewitness Travel Guide: Cruise Guide to Europe and the Mediterranean