北米航空宇宙防衛局ノーラッドのサンタクロース追跡プログラム

 NORAD(ノーラッド)は、日常は北米大陸をミサイル攻撃から守るため衛星やレーダー探査機で探知活動をしている軍事組織だが、毎年、クリスマスにはその“総力”を挙げて、出発準備段階から北極への帰還までトナカイにひかせて飛び回るサンタクロースの追跡プログラムを稼働し、サンタさんの移動映像を大胆にもウェブ上で生中継してくれる。それも、日本語のページhttp://www.noradsanta.org/jp/home.htmで。追跡実況中継のアナウンスも日本語だ。去年からは、“クリスマスイブにサンタさんの様子を3D(三次元)で見れるように、Google Earthをダウンロード”する必要がある。

 Google Earthをダウンロード済みであれば、サイトの「3Dでサンタを追跡」のページ(日本語サイトはバグっているようなので、英語サイトをリンク)http://www.noradsanta.org/en/track3d.htmlのStep2 「Download Norad Tracks Santa file」を開くと、“クリスマスイブより(日本時間24日20:00)、サンタさんが世界中を旅する歴史的な光景を生中継で見ることができる。
 ノーラッドのサンタカメラが、サンタさんとトナカイがすごい速さで旅をする様子を捉えた映像を見ることができるのは、毎年の楽しみだ。時刻が来てから「3Dでサンタを追跡」のページを時々覗いていたが、24日の23:38頃に渋谷にあるわが家の3,000mほど上空を九頭立ての橇に乗ったサンタさんが通り過ぎて、いきなり青森上空に飛び去っていった。

 「NORADについて」の「サンタを追跡する理由」のページhttp://www.noradsanta.org/jp/whytrack.htmlに下記のような愉快な記事があった。“50 年以上にわたり NORAD とその前身である CONAD (中央防衛航空軍基地) は、クリスマス イブのサンタの飛行を追跡してきました。
 この恒例行事は、1955 年にコロラド スプリングスに拠点を置くシアーズ ローバック社が、子供向けに「サンタへの直通電話」を開設したときに、誤った電話番号を広告に掲載したのがきっかけとなって始まりました。サンタにつながるはずのその番号は、なんと CONAD の司令長官のホットラインの番号だったのです。子供たちからの電話を受けた当時の司令官ハリー シャウプ大佐は、サンタが北極から南に向かった形跡があることを部下にレーダーで確認させました。そして、電話を掛けてきた子供たちにサンタの現在地の最新情報を順次伝えたことから、この伝統が生まれました。
1958 年、カナダと米国の両政府は「北米航空宇宙防衛司令部 (通称 NORAD)」として知られる両国が共同運営する北米防空組織を創設しました。そしてサンタ追跡の伝統は NORAD に受け継がれることとなりました。
 それ以来、NORAD の職員とその家族や友人の献身的なボランティアによって、クリスマス イブの子供たちからの電話やメールへの個別対応が続けられています。また、現在ではサンタの追跡にインターネットも利用しています。昨年、「NORAD Tracks Santa」ウェブサイトにはサンタの現在地を調べようと何百万人もの人々からアクセスがありました”とある。


■今日のブックマーク&記事■
□Santa Claus on the Internet http://www.santaclaus.com/
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Catching Santa

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