生きるを考える雑誌「モメントまたはクロニクル」創刊

 当欄の「ヴェランダ栽培からクラインガルテン耕作へ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050107で、「ウィーンに住んでいた頃、アパートの回りを散歩しているとクラインガルテンと呼ばれる週末の小屋と自家菜園が並ぶ一角によく出くわした。これは、市が土地を市民に安い値段で貸し、週末を菜園の手入れで過ごすという制度に基づくもので、30年前は80平米ほどで年間5千円に満たない地代だったと記憶している。このクラインガルテンは戦中戦後の食糧難の時代には貴重な食糧補給拠点となったそうだ。ウィーンの人々が見てくれの良い野菜や果物よりも滋味豊で自然な味わいのものを好むのもこのクラインガルテンのおかげで都会生活をしながらも、自ら農産物の生産者でもあるという立場に起因している気がする」という記事を書いた。

記事は、「私の今年の目標は、今までのヴェランダでのハーブ栽培から脱皮して、ヴェランダでのトマトや茄子、胡瓜などの水耕栽培を試みることと、どこか近くでクラインガルテンを借りて自ら耕してみたいというものだ。順調に進み始めたら改めて報告させていただきたい」と締めくくったが、実は、そのクラインガルテンを実現させて「晴耕雨読」の暮らしを始めようという準備をやっと本格的に始動することができるようなった。

 ちょうど、自家菜園などの勉強を始めたタイミングに、昔お世話になった先輩たちが“生きるを考える、ライフスケープ・マガジン”「モメントまたはクロニクル」http://www.mocjapan.com/という雑誌を1月31日付けで創刊したことを知った。

 その創刊号では、「いのちを食べる特集」を組んでおり、「鷲田清一さんに聞く『食』について考えること」、「柳田邦男さんに聞く 食から見えてくるもの」、「米山義男さんの 週末農夫 食と農をめぐる」など、食と農に新たに取り組もうというものにとって、目から鱗の記事が満載されていた。

 最後に、「モメントまたはクロニクル(Moment or Chronicle)」(略してMOCモック)の「自己紹介」から引用させてもらおう。

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さまざまな物事が複雑に入り組む現代で、人はどんな「幸せ」をイメージし、実践できるのか。
「幸せに生きたい」。なら、どうすれば幸せに、「充実した暮らし方」が出来るのか。

それを、「いま(モメント)」と「時の流れ(クロニクル)」という二つの視点から立体的に考えてみよう。
そんな想いから、誕生しました。

MOCは、「良く生きる」ことを目指している人と出会い、対話します。

MOCは、「良く生きる」「生きる充実感を味わう」ためのイメージを集め、提案します。

MOCの、小さくて、ささやかな試みが、みなさんの「良く生きる」ためのヒントになればと思っています。

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当欄関連過去記事:
ロハス」ならぬ「ロハデス」の暮らしを http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060104
「アウトドアの知恵が得られるボーイスカウトのページ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050712
「都市をエコロジカルな視点で捉えるグリーンマップ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050225
「海外のガーデニングや花・緑・庭に関するホームページ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040526


■今日のブックマーク&記事■

□「日本クラインガルテン研究会」http://homepage3.nifty.com/jkg-ken/

□「サカタのタネ」 http://www.sakataseed.co.jp/


モメントまたはクロニクル 1(2011.1)―Life Scape Magazine 特集:いのちを食べる

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いのちの種を未来に

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野菜の種はこうして採ろう

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