こうすれば旅行中の洗濯も苦にならない

拙著「ヨーロッパ個人旅行マニュアル」で「こうすれば旅行中の洗濯も苦にならない」という項を設けて、節約旅行中の洗濯のコツについて書いたが、今回はその記事を思い出しながら“洗濯”にまつわる話をしたい。
旅行中の洗濯は、日頃やりなれてない人には厄介に思えるかもしれないが、こまめに洗えば苦にならないはずだ。なお、ホテルによっては客室内での洗濯を禁止しているところもある。
 洗い方を3つほど紹介すると、
①バスタブにつかりながら石けんで洗う→汚れ落ちや泡切れがイマイチ
②バスタブや洗面台に洗剤を入れお湯をため数時間つけておいてからモミ洗いしてすすぐ
③厚手の大き目なビニール袋にぬるま湯と洗剤、汚れものを容量の半分くらいに入れ、口を縛ってしばらく置き、外側から揺すり洗いしてからすすぐ→手が荒れたりしないのがメリット。容器と洗剤をセットにしたものも、旅行用品販売サイト「グリプトンドットコム」の「どこでも洗たくぱっく」http://www.griptone.co.jp/pitem/53808634に紹介されていた。

 乾燥は、スチームが入っている季節であれば、その上に乗せておくと簡単に乾くし、部屋の空気の乾燥を防ぐのにも役立つ。スチームがなければ、バスタオルなどに挟んで固く絞ってしばらく置いてから、風呂場などにひもを張って干すと乾きが速い。
スーツやドレスなどのアウターはホテルのランドリー・サービスを利用するのが簡単。備え付けのビニール袋に入れ、係を呼んで渡すことになる。渡す前に自分の出発時までに仕上がることを確認しておこう。休日や土曜日はサービスを休むホテルもある。
 大ホテルでない限りドライクリーニングは近くのクリーニング屋に下請けさせているようだ。当然ながら自分でクリーニング屋に持ち込めば安く済む。ただし、扱いが手荒く服を傷つけるような業者も少なくないので要注意だ。

 ジーンズなどの汚れものがたまったら、街のコインランドリーを利用するとよい。10キロ以上洗える大容量のものが多いので、何人か旅仲間を誘い合って利用すれば経済的だ。チップをあげると乾燥まで仕上げておいてくれるところもある。Slow Travel Italy というサイトの「How to Use an Italian Washing Machine」http://www.slowtrav.com/italy/instructions/laundry_howto.htmには、イタリアのコインランドリー利用法が書かれていた。国ごとに利用方法は微妙に違うようだ。
 以前取り上げた「初めての海外一人旅」というサイトの「海外旅行中の洗濯方法」http://www.tabig.com/way/laundry.htmlというページも参考になるだろう。

スーツケースの中の荷物の整理には洗濯ネットが軽量で中味もすぐ分かり便利だ。色違い、大きさ違いを組み合わせたセットも売られている。
長旅をしていると衣類の使用済みと洗濯済みのものとが紛らわしくなることがある。そういうときは、スーパーなどのポリ袋を裏返したものに使用済みを入れるといったふうに決めておけばよい。
日本貿易振興会(JETRO)のホームページの「個人輸入情報ページ」http://www.jetro.go.jp/basic_trade/private/には衣料品のサイズ対照表や色彩の英語表現、洗濯等の取り扱い表示http://www.jetro.go.jp/basic_trade/private/info/info-6.html、国際電話のかけ方、世界のメールオーダー業者一覧、関税率についてなどの記事があり、海外旅行の準備に役立つだろう。

 最後に、ドライブ旅行中の洗濯の悩みを解消する珍発明を見つけたので紹介しておこう。「Travel Washing Machine」http://www.totallyabsurd.com/travelwashingmachine.htmというページで、車のホイールに取り付ければ走行中に自動的に洗濯を済ませるという“画期的”な発明が紹介されていた。そういえば、TOTO TRAVEL WASHLET http://www.washlet.com/portable.aspというサイトもあった。
あまり参考にならない当欄過去記事:
「旅に欠かせぬ哲学の小部屋トイレットに関するサイト 」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050125

ヨーロッパ個人旅行マニュアル (地球の歩き方 旅マニュアル)

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