1€=150円超時代の両替テクニック

今週に入って1ユーロが150円を超えてきているようだ。ヨーロッパを昔から旅していた者としては、1ユーロが100円であれば旅もしやすいのにと思う。しかし、ユーロ高で苦しんでいるのは、外国人旅行者ばかりではなく、現地の住民もユーロ導入とその後のユーロ高騰に伴う現地物価の“切り上げ”に悩まされているようだ。物価が上昇しても、旧東欧の崩壊と多くの国のEU加盟や産業のIT化等により、経営者側から見ると労働市場は余剰人員が多く、したがって給与はいっこうに上昇しないのだから。
 三井住友銀行http://www.smbc.co.jp/のトップページ最下段の「マーケット情報」→「外国為替情報」を開き→PDFの「主要外国為替相場のお知らせ 公表相場一覧」を開くとExchnage Quotationsが現れ、Euroの「SELLING T.T.S(電信売相場)」でトラヴェラーズ・チェックに適用されるレート、「CASH SELLING」で現金購入のレートが分かる。30日現在でユーロのT.T.Sレートは151.30円。クレジット・カードは作成に通常1%の手数料がかかるので実質約152.8円だ。現地で現金化するときはこれにさらに手数料を取るところもあるので要注意。CASH SELLINGの方は153.90円となっていた。
現地で旅行者に適用される両替レートやクレジット・カードの引き落とし予測レートは「The Currency Site OANDA.com 」http://www.oanda.com/ のForeign Exchange Tables for travelersで知ることができる。30日現在でユーロのTypical credit card rateを見てみると1ユーロは152.645円と出てきた。
 しかし、当欄でも「ユーロを少しでも安く調達するには」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060612などで取り上げた「アルキカタMasterCard」 http://www.arukikata.com/card/index.htmlを上手に利用するとMasterCard取扱加盟店で買い物や飲食、宿泊に利用すると、利用金額の5.55%がキャッシュバックされるので、1ユーロが144.25円ほどですむ。これだけユーロ高が進むともっと注目されてよいクレジット・カードなのではないだろうか。もっとも、クレジット・カードの利用限度額は最初は10万円程度に設定されるようなので、大きな買い物を予定している人にはすぐに枠が足りなくなるだろう。

ヨーロッパ個人旅行マニュアル (地球の歩き方 旅マニュアル)

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