*[長崎日記] ジャガイモや枇杷の収穫と植え替え

*[長崎日記] ジャガイモや枇杷の収穫と植え替え

        

収穫の済んだジャガイモの畝から飛び立つ鳶

   5月から、収獲の季節が続いている。増産体制に入っていたジャガイモは50~60kgの大豊作だった。
   キッチンの小窓から、収獲を終えたジャガイモの畝のあたりを覗いていたら、作った覚えのない150cm幅で60cmほどの高さの土の盛り上がりが見えた。眼鏡をかけて、よく観察すると翼を広げた鷹のような大きな鳥だった。慌ててカメラを取ってきて撮ったのが、上の畝から飛び立つ姿だ。鷲、鷹、鳶(トンビ)に明確な区別の基準はなく、ざっくりと大きさで分けられているそうだが、どうやらこの鳥は鳶のようだ。と言うのも、敷地内の電柱の上に止まって、あたりを睥睨しながらピーヒョロロロと鳴く鳶の姿と同じだったからだ。
   この鳶のおかげで、昼間は小動物やカラス、蛇などの姿をあまり見なくなった。しかし、このガードマンが不在の夜は、アナグマなどが跋扈しているようで、エサのミミズを掘った跡と思われる15cm前後の深さの穴が庭のあちこちに見られる。
   一昨日は、港側の9メートルの長さの畝の1/3近くが掘り崩され、収獲中の二十日大根が露出していた。二十日大根自体は食べられていないところから、これもミミズ狙いの小動物の仕業だと思われる。
 夜警をしてくれるフクロウやコウモリをリクルートしたいところだ。

 ジャガイモに劣らない収穫物は茂木枇杷だった。大きなバケツで6杯分ぐらい穫れたので、粒数で言えば3千個ぐらいだろうか。友人たちに引き取ってもらったが、食べきれないのでジャムなどに加工して保存してくれているようだ。穫りきれなかった分は、鳥がきれいにかたづけてくれた。
   枝垂れ桃も、きれいな実を選んでバケツに1杯収獲した。洗浄後、水を拭き取り冷凍し、後日、果実酒にする予定だ。

 

             

茂木枇杷の収穫

 キュウリもこれから豊作が見込めそうだ。すでに、40本ほど収獲済みだが、来週からは一日5~8本ほどの収獲ができそうだ。
 掘り崩しの被害に遭った畝の無事な2/3ほどからは、時無し五寸人参、レタスサラダミックス、イタリアンパセリ、バジルが芽を伸ばしてきており、虫などの被害に遭わなければ7月中には収獲できそうだ。

 裏庭の更地今年新たに設けた2つのハーブガーデンでは、バジル、イタリアン・パセリ、サニーレタス、サラダ・ミックスの収獲が続いている。ベビーリーフやルッコラは虫にやられて収獲できない状態だ。サニーレタス、サラダ・ミックスも間もなく収穫期を終える。収獲を終えた跡には、コリアンダーやそら豆、エンドウ豆などを植える予定だ。

   更地に並べた6つのプランターにもベビーリーフやサラダ・ミックス、バジルを育てていたが、バジル以外は虫の被害で収獲不能な状態となり、引き抜いて移動した。プランターは、土を再生してから虫に強いハーブ類を種蒔きする予定だ。

 ブロックで囲んだ昔からあるハーブガーデンは、イタリアン・パセリやコリアンダーなどから種を取り終えたので、刈り取って、他の枯れ草と一緒に更地の堆肥置き場に積み上げ、堆肥となるのを待っている。
  このハーブガーデンの西側1/3は、雑草を抜いて耕した後、有機石灰や油粕、牛ふん堆肥などを加えて1週間ほど寝かせてから、サニーレタス、バジルを種播きした。

         

収穫済みのジャガイモとキュウリ

 収獲を終えた5メートルの長さのジャガイモの畝2本は、雑草を除去しながら耕した上に、有機石灰や油粕、牛ふん堆肥などを加えて、次の種蒔きに備えた。ジャガイモはサツマイモと違い、同じ畝での連作が効かないので、ほかの作物を育てざるを得ないのだ。
   再生を終えたジャガイモの畝の1本には1週間弱の間を置いて、DAISOで買ってきた2袋で100円の、つるありインゲン、つるあり平さやインゲン、つるなしインゲンの3種類計3袋を種播きし、肥料散布の上水撒きをした。
   残る1本の畝には、昨日、地這キュウリ、サニーレタス、レタス・サラダミックス、丸オクラをそれぞれ1袋ずつ種蒔きした。

   例年同様、5月初めに、ロシアヒマワリの種を総延長60メートルほどのフェンス沿いに蒔いておいたが、すでに一部は開花し始めている。大風で倒れることがなければ、7月下旬には2メートルほどの高さに育って咲きそろうだろう。今年は、昨年の石垣工事で港側の庭に新たに設けた60センチほどの高さの石垣の段差の上と合わせて3列、200本ほどのヒマワリ並木となる見込みなので、ウクライナを舞台にした映画「ひまわり」を思わせるような光景が再現されればと願っている。
 ふと気づいて、ロシアヒマワリの種の産地はウクライナではと思って種袋をよく見てみると中国産だった。

   港側の庭には5月中旬に混合種コスモスの種を50カ所ほどに蒔いたが、すでに70センチ以上の高さに育ったものも有り、少しずつ開花し始めている。
   ヒマワリは種蒔きから90日、コスモスは70日ほどで開花するとのことなので、7月下旬にはヒマワリとの競演が一斉に始まるはずだ。
 
      

開花を待つロシアヒマワリとコスモス


 長崎は、6月11日に梅雨入りしたと思ったら、6月28日には梅雨明け宣言が出された。わずか17日間の梅雨で、これからは庭の水撒きが大仕事だ。家庭菜園を拡張したので1.5トンの雨水タンクも3~4日で空になる。昨年は、雨が分散して降ってくれたおかげで、水道水を使った水撒きは4日ほどだけで済んだが、今年はどうなることやら。

   予報では、今年の台風の発生は少なくなるようだ。長崎地方の夏の雨量は平年並みか少なくなるとの長期予報だ。先月書いたように、友人の協力で石垣の上部に入っていた10メートルほどの長さのひび割れは、セメントで埋めてもらった。新たに発見した、1センチ弱の7メートルほどのひび割れにもコーキング剤を注入してもらった。
 まとまった雨が降った後を観察してみると、工事のおかげでうまく水が流れ落ちているようでひと安心した。
   後は、懸案の台風時の飛来物対策だ。わが家は雨戸のない大窓が4つもある。強化複層ガラスなので、一定の強度はあるのだが、大型の飛来物にはひとたまりもない。ご近所の話しでは、わが家を建てる前の空き地の上を物干し台が飛び越えていったこともあったそうだ。
   とりあえずの対策としては、大型台風が接近したときには、厚手のプラスチック・段ボールを窓のサイズに切って、緊急補修用の強力粘着テープで貼り付ける準備をしている。


   さて、海外旅行に関しては、日本の海外からのパックツアーの受け入れが始まり、日本発の海外へのパックツアー催行も7月から本格化しているようだ。
   TRVLWIRE (日本と世界を近くするメディア)によると、「入国者に対してワクチン接種、検査、隔離のいずれも求めないでコロナ前と同様の入国要件を取り戻した国と地域の数が68となった」https://trvlwire.jp/?p=27916  とのことだ。

   しかし、旅行会社によっては「新型コロナのワクチンを3回接種済み」を参加条件にしているところもある。また、今のところ日本帰国時の「現地出国前72時間以内の陰性の検査証明書」も必要だし、(健康フォローアップのために)入国者健康居所確認アプリ(MySOS)を利用できるスマートフォン等の所持も必要となる。
   入国時の手続きについては厚生労働省のサイトの「新型コロナウイルス感染症について」の「日本へ入国する皆さまへ」のページ      https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html   で確認できる。

   旅行会社ごとの催行状況や新型コロナ対応を見比べるには、「旅行リンク Travel Page」の「日本の旅行会社」https://www.ryokolink.com/travel/company.htm日本旅行業協会の「JATA会員リスト」http://www.jata-net.or.jp/kaiin/index_mem.aspxなどが便利だ。

   海外旅行のハードルを高めているのは新型コロナだけではない、フライト便数や路線の削減で、目的都市への直行直帰のスムーズな旅程が組みにくくなっている。
 欧州行きの場合シベリア上空経由ができなくなっているため、飛行時間と燃料費が増加して航空券の実勢価格がコロナ以前の3倍前後になっている。

 さらに、燃油の高騰と円安もあって、燃油サーチャージが過去最高水準に引き上げられている。2022年8~9月発券分の日本発欧州往復燃油サーチャージは、ANAの場合、9万8千円、JALは9万4千円だ。パックツアーには、サーチャージが取られないか、比較的安いカタール航空など産油国系の航空会社を利用する旅行会社も増えている。

   追い打ちをかけているのが、夏の需要急増と人手不足で、世界の航空会社と空港に混乱が見られ、各地で運航の遅延や欠航が多発。チェックインや出入国管理の長い行列や、ロストバゲージも旅行者の悩みの種となっている。

   円安の痛みは、2年ぶりに海外に出かけてみれば痛感せざるを得ないだろう。とくに、インフレが進む欧米ならなおさらだ。
   米ドルは、年初115円だったが、6月30日16:00現在では約136.4円。半年で、16%ほど円安が進んだことになる。

   日経新聞の6月28日の記事「『出口』探る円預金 個人金融資産2005兆円 止まらぬ円安・低金利に対応、年度末最高」によると、2021年度末の個人の金融資産は2005兆円で、そのうち現金・預金が1088兆円だそうだ。


   もし、この現・預金がすべて円建てだったら、米ドルに換算すると半年で、1兆5000億ドル弱、減価したことになる。多くの国民は、日本円建てでしか現・預金を持っていないだろうから、米ドル換算で(つまり、ほぼ国際基準で?)自分の資産が16%も価値を損じていることに気がついていないのではないだろうか。

 同記事では、「物価高と止まらぬ円安進行を背景に、円預金に資金を置き続ければ、実質的に資産価値が目減りする。個人マネーは外貨建ての預金や投資信託に流れ、『貯蓄から投資へ』の山が動く兆しが強まっている」とも書いている。

   個人的には、「外貨建ての預金や投資信託」や米ドルが将来も安泰とは思えないが、日本円の生活圏に安住しているだけなら、世界経済の急速な動きに取り残されてしまう恐れがあるのではないだろうか。

   海外に出ることは、日本の世界経済における立ち位置や、デジタル技術活用で急速に生活やビジネスが変容しているDX(デジタルトランスフォーメーション)の現状を見る上でも意義があるだろう。


■今日のブックマーク&記事■

□米旅行業界メディアSkift 6月15日記事
“The 10 Best Designed Tourism Websites in the World 2022”
 https://skift.com/2022/06/15/the-10-best-designed-tourism-websites-in-the-world-2022/
          
□MUO(technology publications on the web)5月31日記事
 “5 Travel Planning Apps With Live Maps to Plot a Trip Itinerary”
   https://www.makeuseof.com/travel-planning-apps-live-maps-trip-itinerary/

□ 鉄道ニュースサイト「鉄道プレスネット」5月29日記事
  「パリ~ベルリン『7時間』独仏の首都結ぶ国際高速列車、来年末にも運行へ」
          https://news.railway-pressnet.com/archives/40329

□トラベルボイス6月20日記事
価格.com、旅行一括比較サイトに参入、旅行9サイトの国内宿泊プランを集約、こだわり条件からの検索も可能に」
  https://www.travelvoice.jp/20220620-151476?tvm

□トラベルボイス6月22日記事
「解禁したはずのインバウンド旅行、数々のハードルの実態を聞いてきた、入国者健康確認システム登録からビザ取得、添乗員付きツアー条件まで」
  https://www.travelvoice.jp/20220622-151477?tvm

□トラベルボイス6月25日記事
「欧州の空港で起きている人手不足の大混乱、1週間で2000便欠航、旅行需要の急増に追いつけず」
  https://www.travelvoice.jp/20220625-151514?tvm

□THE WALL STREET JOURNAL 6 月 22 日記事
「世界の空港、人手不足で長蛇の列 遅延・欠航も多発」
https://jp.wsj.com/articles/airports-around-the-world-battle-long-lines-canceled-flights-11655858148

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