花盛りの庭と果樹・野菜の収穫

*[長崎日記]花盛りの庭と果樹・野菜の収穫


種まきや植え付けの準備を済ませ小浜温泉

 3月末には、2月26日に植え付けたジャガイモの畝で発芽しなかった部分にメイクイーンの種芋を5個ほど追加で植え付けた。
   また、同じ頃、5個の大型プランターの雑草を抜いて、培養土や腐葉土、油粕、有機石灰を加えて種まきの準備をおこなった。
   庭に畝を作らず、わざわざプランターを使うのは、小動物による被害が比較的少ないのと雑草の処理が容易だからだ。とくに、二十日大根やルッコラなどに効果的だ。

     

トンビと枝垂れ桜  トンビはカラスや小動物に睨みを利かせてくれるので助かる

 

小手毬

   種まきや植え付けの準備を済ませ、畝やプランターの2週間ほどの土の養生期間には手が空いたので、4月3日から雲仙市小浜温泉へ3泊の小旅行に出かけた。家庭菜園の農作業にいそしむ素人ファーマーの農閑期の湯治という気分だ。
 行きは友人2人が花見がてら車で送ってくれるというので、ついでに、かねてから行ってみたかった小浜温泉手前の千々石町の、畑の中にある旧知のシェフが腕を振るうイタリアン・レストランLocanda del Campo https://www.locanda-del-campo.com/にも寄ってもらった。
 雲仙地域で育つ伝統野菜を使ったイタリアンは滋味豊かな味で、友人たちも大満足。最近は、雲仙市のあちこちに、伝統野菜や地元で穫れる魚介・肉などの素材にに惹かれた首都圏などのシェフたちが移住してきて、レストランや料理自慢の宿ができてきている。興味のある方は「雲仙 伝統野菜」などと検索してみては。
                 

   小浜での宿は、これまでに5回ほど利用している、全客室にプライベート温泉を完備したオレンジ・ベイ・ホテル https://orangebay.jp/。ホテルの名前は、目の前に広がる橘湾の橘(ミカン類の総称)から来ている。今回は、2年ほど前にオープンした“小浜温泉で1番海に近い温泉付きの離れ”に泊まってみた。“専用の中庭を眺めながら入れる温泉掛け流し式展望露天風呂”と海を独占するかのような部屋からの景色には大満足。とくに、なにも遮るものがない夕日が沈む光景は感動的だった。湯量豊富な小浜や雲仙の温泉の熱源は、この目の前の橘湾の地下深くにあるマグマだまりだそうだ。
   小浜温泉旅館組合https://obama.or.jp/のサイトには「現在でも全国の温泉の中で熱量・温度とともに一位を誇り、町に30カ所もある源泉は温度100度の湯を一日に15,000トンも湧きだしています」と書かれていた。

 宿では、部屋まで運んでもらえるヴォリュームたっぷりの大きなバスケット入りの朝食セットもリラックスできて美味しかった。
   このホテルは夕食の提供が廃止になったので、夜は、近くの海鮮料理店やフレンチ・レストラン“シャトープラージュ”https://obama.or.jp/insyoku/chateau-plage/などで日没を眺めながらとった。
   滞在中は、温泉三昧だったが、バスで山の中腹に広がる嶮山(とけんさん)公園の裏手まで登り、そこから公園の桜並木や温泉街と橘湾の展望が素晴らしい生目八幡神社を見物しながらハイキングがてら町まで降りてきたりして楽しんだ。
         

離れの展望風呂



    

ツツジと桜 背景は橘湾

シャトープラージュからの夕日

 

朝食セット

ジャガイモの芽かきと“春の剪定”

   小浜温泉から帰ってからは、4つの畝で15センチほどの高さに成長していたジャガイモの芽を間引きする芽かきという作業を行った。こうすることにより、ひとつひとつのイモを大きく育てるこ とができる。

 

芽かきをおこなって3週間後のジャガイモの畝

   4月9日には、枇杷も実を大きく育てるために間引きの作業を友人たちの手を借りておこなった。3メートル以上の高さがあるため、梯子を使って作業する必要があるため、友人の協力が欠かせない。共同作業の終了後は恒例の打ち上げワイン会となる。
 
 間引き作業の数日後には、種まきの準備を済ませておいた5つのプランターにバジルや二十日大根などの種まき作業をおこなった。幸い、猫などの小動物の被害もなく、後日、順調に芽が出てきた。

   毎年、ゴールデンウィークの前後には、植木屋さんに頼んで“春の剪定”をおこなってもらっているが、今年は、自力でおこなう機械による草刈りを怠っていたこともあり、雑草の繁茂が半端な量ではなかった。そのため“剪定”というよりも雑草処理の比重が大きくなりそうなので、早めに作業依頼することとなった。
   下見に来てもらったところ、作業量が例年より多いので、4月18日から開始し、場合によっては翌日にかかるかも知れないとのこと。とくに、2メートル四方のブロックで囲まれたハーブガーデンや石垣とフェンスの間30メートルほどの長さの雑草取りが機械が使えないため、手間がかかりそうとのこと。また、数年前から天敵のゾウムシの被害に遭って、回復の見込みのないオリーヴの枝はすべて切ってもらい、40センチほどの長さの薪にしてもらうことになった。オリーヴの薪は、友人が自宅の薪ストーブに使いたいとのこと。オリーヴの幹は脂分が残っているようで、よく燃えるそうだ。

   作業は、4月18日から開始し、場合によっては翌日にかかるかも知れないとのことだった。作業をスムーズにおこなってもらうため、残しておいて欲しいタチアオイホースラディッシュ、花などの、周りの雑草を引き抜いて、目印の支柱を30本ほど立てたり、庭に立てていた30本ほどのソーラーランプを移動するるという事前準備の作業をおこなった。


           

開花し始めた木蓮

   4月18日からの剪定作業は、6人の職人さんが朝8時半から取りかかってくれた。エンジン式の草刈り機はもちろん、芝刈り機、チェーンソーまで持ち込んでの作業は実に手際よく、見る見ると庭がきれいに整えられていった。
   オリーヴは枝ばかりではなく、太い幹も回復不能とみられた部分は切り取られていった。柚子やレモンも容赦なく刈り込まれていき、こちらが心配になるほどの展開だ。切り取ったオリーヴの樹の根元からは、ひこばえ(樹木の切り株や根元から生えてくる若芽)が伸びてきているので、その成長で再生していくのを待つことになる。

 二日がかりを覚悟していた作業は、16時にはほぼ終了し、翌日は、樹木の消毒・防虫剤噴霧の作業だけで済むことになった。刈り込んだ芝生の間に残っている雑草は、3週間後にある程度生長してから、芝生を痛めずに雑草だけに効くという除草剤を撒いてもらう手はずだ。         

      

             剪定の終わったオリーヴの樹とクィーン・エリザベス号の出航


ハーブガーデンやキュウリ畑からの収穫開始

   剪定作業が終わった翌日からは、新たな庭仕事が待ち構えている。まず、30坪ほどの芝生に専用の有機芝生肥料を10キロほど散布した。これで、一挙に眠っていた芝生が目覚め青々と育ち始めるはずだ。
   次に、伸び放題だった雑草を除去してもらった2メートル四方のブロックで囲まれたハーブガーデンに有機石灰、油粕を散布の上、腐葉土、培養土などを追加し、地ならしをした。1週間ほど養生期間を置いてから、ハーブなどの種まきを始めた。
   まず、先行させて真ん中ひと筋にバジルの種を撒いた。これは、周囲に種まきするサラダミックスなどの葉ものの虫除け効果が期待できるからだ。

   4月末までにハーブガーデンには、ガーデンレタスミックス、レタス・サラダミックス、時無し五寸人参、コリアンダーパクチー)、6種のパプリカ、フェンネルなどを種まきした。5月末現在、パプリカ以外は順調に育ち、レタス・サラダミックスなどの葉ものは早くも収穫の最盛期を迎えている。サラダミックスなどの葉ものは、梅雨に入ると虫の被害が増えてくるので、いつまで収穫できるか少々不安ではある。

    

収穫期を迎えたレタス・サラダミックス

   4月から5月初めまでの欠かせない家庭菜園の作業は、4本のジャガイモ畝の土寄せだ。育ってきたジャガイモが地上に顔を出して緑変し、毒素が発生するのを避けるため、土を足す作業だ。


   4月末には、夏すずみというキュウリの苗を8つほど購入し、あらかじめ油粕や有機石灰、培養土などで養生しておいた港側の日当たりの良い場所の畝に植え付けた。芽が出始めてから、胡瓜のつたを絡ませるネットを張った。また、葉が広がってきてからテントウムシなどの被害が出始めたので、ベニカベジフルという虫除けの薬剤を噴霧したら効果てきめん、虫が姿を消した。
   5月末には収獲が始まり、現在は一日2本程度。6月に入れば最盛期には一日5~6本の収獲となる見込みだ。次の収獲に備えて、近々、港側にもうひと畝を準備しなければならない。
             


マリリス芍薬フェイジョアタチアオイの開花

   5月に入ってから、花壇のアマリリス芍薬が開花。カサブランカの球根からも2本の緑色の太い茎が40センチほどの高さまで伸びてきている。6月末には開花するものと期待している。
   

マリリス



    

芍薬の花

 1昨年の台風で吹き飛ばされた3本のオリーヴの跡地には、昨年1月に中南米が原産でニュージーランドで品種改良されたフェイジョアというグアバに似た果物を実らせる高さ35センチほどの苗木を2本植えたが、5月に入って初めて薄桃色のエキゾチックな花を咲かせた。秋には果物を実らせるはずだ。ジャムや果実酒としても利用できるようなので、楽しみだ。
   ジャムと言えば、庭に2本ある、ジュンベリーの木の実も収穫期を迎えている。未だ、ジャムにするほどの収穫量ではないので、昼食代わりの“フルーツ山盛りヨーグルト”に加えている。  

フェイジョアの開花

   5月に入ってからは、毎年の楽しみのタチアオイが開花した。12年前に引っ越して来た際、東京から移植したタチアオイは、裏庭の1カ所に数本しかなかったタチアオイだが、現在は、港側の庭も含め10カ所ほどに広がり、100本以上の花が競い合って咲いている。
   タチアオイは、梅雨入りの頃に花が咲きはじめ、一番上まで花が咲き上ると梅雨が明けるといういわれているが、温暖な長崎では5月に入ると花が咲きそろい始め、5月末には、一部は、一番上まで花が咲き上がっている。


ロシアヒマワリとの混合種コスモスの種まき

    庭でタチアオイが賑わいを見せた後、夏を彩るのは2メートルほどの高さまで育つロシアヒマワリの並木だ。毎年、公道に面した60メートルほどのフェンス沿いを中心に200本ほどの並木を出現させるのだが、ここ数年は、強風や雨不足などの天候不順により以前のように咲きそろうことは難しくなってきた。
    例年、ゴールデンウィーク前にはヒマワリの種まきを終えるのだが、今年は、種まき予定地の雑草や小石の除去などの準備作業が遅れ、5月11日 に、ロシアヒマワリの種を3~4づつ、200カ所ほどに種播きし、肥料散布の上、翌日に、天敵のナメクジ除けの粒剤を撒いた。5月末現在、150カ所ほどから複数の芽が出てきたが、まったく発芽しないカ所もあるので、これから再度、種まきをする予定。

   夏の庭を賑わすもうひとつの花が混合種コスモスだ。今年は、昨年秋のコスモスの刈り込みを遅らせたせいか、落とし種から夥しい数の発芽があり、気の早いものは既に開花している。この分では、例年より1ヶ月早く、7月中旬には一斉に開花するだろう。おかげで、雑草を機械で刈る作業ができずに困っている。
 例年、6月から9月にかけては月に2回ほどシルバー人材センターに頼んで、雑草処理をしてもらうのだが、今年は、コスモスを避けて手作業で雑草を抜いてもらうという手間のかかる作業をお願いすることになりそうだ。
   シルバーさんの作業が終われば、混合種コスモスやロシアヒマワリの種を追加で撒く予定だ。

 

伊王島と福岡へ小旅行

       
   庭仕事の合間を縫って、5月7日から3泊4日で、今やわが家の海の別荘の観がある長崎港外の伊王島http://www.ioujima.jp/にある温泉付きリゾート・ホテル「アイランドナガサキhttps://www.islandnagasaki.jp/で、ショートヴァカンスを楽しんだ。
   この時期に出かけたのは、前回12月中旬の利用時に「前回宿泊より3ヶ月以内のご宿泊」は50%引き、6ヶ月以内は35%引きという「Back To i+Land」というクーポンをもらっていて、その6ヶ月以内の期限が迫ってきたのと、“春の伊勢海老 美食会席”という地元で穫れる伊勢海老料理三昧のプランに心惹かれたからだ。私は、1泊だったが、同じく伊勢海老好きの友人2人に声をかけたら1泊付き合ってくれるというので、一緒に出かけることになった。
   今回もチェックアウト時に、「Back To i+Land」クーポンをもらったので、戻ってから3ヶ月以内の夏休みの予約を入れておいた。

          

伊勢エビの玉手箱



          

伊王島灯台

   伊王島から戻ってからは、ヒマワリの種まきや雑草の手抜きなどの庭仕事を続け、穏やかな日々を過ごしていたが、5月16日の未明に予期せぬ大嵐に見舞われ、2メートルほどの高さに育っていたポール・マッカートニー種の薔薇が大破。根本から別れていた枝1本のみが残った。ほかにも、南高梅モッコウバラの枝が何本か折れ飛んでいた。幸い、咲き始めたばかりのタチアオイは、何本かが傾いたが、おおむね無事だった。もう少し遅い時期の襲来だったら芽が伸び始めた時期のロシアヒマワリはひとたまりもなかっただろう。今年の夏の異常気象の予兆のような気がして、今後の台風や大雨が心配だ。

 5月19日は、日頃から親しくしてもらっている幼稚園・小学校時代の同級生2人の誕生日。そこで、わが家で誕生会を開くことになった。5人でスペインの発泡酒Gavaやポルトガルの白ワインなどを、地魚の刺身や鰹のたたきなどをオードヴルに飲み始め、メインはわが家定番の大皿に盛った自家製皿うどん。久しぶりに作ったが大好評でご満悦。
 

大皿の皿うどん

  5月25日には、久しぶりに福岡へ出かけた。主目的は、1970年代のウィーン滞在中にお世話になった青木敏郎画伯の個展https://www.mistore.jp/store/nihombashi/shops/art/art/shopnews_list/shopnews0172.htmlが福岡天神の三越にある画廊で開かれていたからだ。



   長崎に戻ってからは、南高梅枇杷、ジャガイモの収穫が始まった。今年は、例年怠っていた、11月上旬の枇杷の開花前に行うべき花芽を摘み取る摘房(粗摘果作業-摘蕾とも言う)作業や3月上旬の枇杷の摘果(間引き)作業もしっかりおこなっていたので、いつもより粒の大きい枇杷が実っている。以前も書いたが、わが家では4年ほど前から枇杷の房に袋を掛けるのを止めている。鳥の被害がそれほどひどくなかったせいもあるのだが、陽の光をたっぷりと浴びさせた方が味が良くなるのではと言う素人考えからだ。  いつもより粒が大きいだけに、6月に入れば、鳥との収獲競争になる。

 枇杷やジャガイモの収穫については、来月また報告したい。昨年の「秋のウィーン22日間の旅 その6」以降も来月に再開したいと思っているのだが......。

       

     

■今日のブックマーク&記事■

□TRVLWIRE 5月14日“オーバーツーリズム対策最前線、世界共通の課題に四苦八苦”
     https://trvlwire.jp/?p=35843

□トラベルボイス5月25日記事
“予測不可能な航空機の「乱気流」事故、航空会社の遭遇は増加、数十年で3倍の可能性も”https://www.travelvoice.jp/20240524-155676

大韓航空“2024年9月よりポルトガルの首都リスボン週3便 新規就航”
  https://www.koreanair.com/jp/ja/promotion/list/2024/2405-lis