8月の長崎と家庭菜園

 今年は、除草剤を一切使わなかっこともあり、夏の間の雑草の繁茂が凄まじかった。草刈り機で雑草を刈っても1週間で元に戻ったようになる。芝生も2週間に一回は刈り込みが必要になる。まるで、シジフォスの神話のような作業を晴れた日にはやり続けることになった。しかし、昆虫や蝶、鳥が目に見えて増えてきた。また、昨年までは、レタスやサラダ菜などの葉ものは必ず虫にやられ、食べられる部分はほとんど残らない有様だったが、今年は土壌が回復したせいか、ニンジンや二十日大根、トマト、キュウリなどを加えて毎朝8種類ほどの野菜のサラダを食べ続けることができた。新たに、芽が出てきている葉ものもあるので、9月いっぱいは緑豊かな朝食が楽しめそうだ。
果物は、パッションフルーツが豊作で、新たに苗植えしてグリンカーテン風に設えた分からも収穫が始まり200個以上の収穫になりそうだ。有り難いことに1日3〜4個が熟して自然落果するので、こちらも9月いっぱいは毎日新鮮な果実をおやつのヨーグルトに加えることができる。去年はワインコンポートにしたイチジクも豊作だ。

失敗もあった。ズッキーニは人工的に受粉させなければならないことが分かったので、当初は大きな実がなったのだが、すぐに、雌花の開花が見られなくなり立ち枯れ状態になってしまった。間引きなどの手を加える必要があるのだろうが、来年までに勉強し直しておく必要がある。

 オリーヴも一部で枝の先端から枯れる梢枯病と呼ばれる病害が起こった。防除剤を噴霧したり、風通しが良くなるように枝を払ったりしているが、まだ、完治はしていない。3年目に入ったのでそろそろ実を付け始めてもいいのだが、ほんの少ししか実を付けていない。今年の春に結実を促進するために異なる種類のオリーヴを2本植えたので、来年に期待したい。本にも、結実が本格化するのは4年目からだと書かれていた。また、パッションフルーツ同様に人工授粉も効果的だそうだ。

付近一帯で、枇杷などの果物が不作だと以前書いたが、わが家は枇杷以外にも甘夏やレモンがほとんど実を付けていない。甘夏は、200個あまりの実を遅れて3月に収獲したので、不作年に加えて樹木自体に負担がかかり実を付ける余裕がなくなったようだ。

花の方は、ハイビスカスやブーゲンビリア、ラヴェンダー、アメリカンブルー、コスモス、ロシア・ヒマワリなどが咲いている。花の周りも除草剤を使っていないので、雑草抜きが大変だが、名も知れぬ野生の花がいつのまにか咲いていたりするので、楽しみだ。

助かったのは、今年は雨がほぼ一週間に2回以上降ってくれたことだ。わが家は、風対策もあって屋根に雨樋がない構造で、雨はコンクリートの細長いテラスの中央に設けられたV字溝に集めて地下の1トンの容量の雨水タンクに貯める構造になっている。昨年までは、晴れの日が続くと雨水では足りなくなり真水を使い水道代がバカにならなかったが、今年はタンクを0.5トン増設したのと、コンスタントな降雨のおかげで真水を使ったのは二日だけで済んだ。

観光シーズンの夏は長崎港へのクルーズ船寄港も盛んで、7月の19隻に続いて8月も20隻が寄港した。7月に続いて再訪した「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」(16万8千トン)の夜の出航風景をカメラに納めたが、フェリーニの映画「アマルコルド」の名シーンのようには撮れなかった。

8月15日には、恒例の伝統行事 精霊流しhttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20130821 も見物。相変わらずの凄まじい爆竹と打ち上げ花火が鳴り響びく極楽浄土への送り出し行列で、以前航空会社からもらった耳栓が大いに役立った。





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