精霊流しと台風の季節の到来

*[長崎日記]精霊流しと台風の季節の到来
           
   

爆竹を鳴らしながら進む精霊船

   先月末に、「1.5トンの雨水タンクの水は使い切ってしまったので真水の出番となりそうだ」と書いたが、幸いなことにその日の夜に雨が降って、水道水を使わずに済んだ。なにしろ長崎は、斜面地が多いせいもあって揚水などに費用がかかり、水道料金は東京よりも高いのだ。
   8月7日にも雨水タンクが枯渇したが、このときは風呂水などの生活排水を集めて9日の降雨までなんとか凌ぐことができた。
   昨日(8月30日)も少し降雨が有り、今日も雨が降ったので、このまま行けば、今年は、水道水を使わずに済むかもしれない。

   昨年までは、年数回は水道水を使っていたのだが、このところ使わずに済んだのは、やりくりがうまくできたからばかりではなく、水撒きの量が減っていたからでもある。
 使用量が大きいのは芝生の水やりだ。11年前に引っ越してからしばらくは芝生を定着させるために散水機を使って水撒きをしていたのだが、ここ数年は散水機も使っていなかった。

   前にも書いたが、水撒きを怠りがちなのは、30坪ほどの芝生の半分ほどは雑草が優勢になってきて、半ば諦めているからでもある。それでも2週間に1回の芝刈り作業で刈り込まれた雑草は、わが家を見下ろす鍋冠山への遊歩道から眺めれば、手入れされた芝生のように見えているようだ。
   芝生が優勢な半分には、2ヶ月に1回ほど有機肥料を撒き、しばらく降雨がなかったときはホースで水撒きをするなど最低限の手入れは行っている。


   ロシアヒマワリも、美しく並木を作ろうと水を充分に撒いていたのだが、一昨年あたりからは、それも怠りがちで、ホースが届きにくい奥の方への水撒きは怠っている。

   新聞記事によると、ヒマワリの生育不良は雨不足から全国的におこっているようで、背丈が半分ぐらいになったり、花が小ぶりになったりという現象が多く見られるそうだ。
 わが家の庭のヒマワリも、元気なものは2メートル近くに伸びているが、半分ぐらいまでしか伸びていないものも半数ほどあり、花も小ぶりだったり、ひとつの茎から複数の花が開いたりといった異常が見られる。

                  

ロシアヒマワリ


 さて、我が家の家庭菜園では、現在、胡瓜、白ウリ、イチジク、バジル、ローズマリー、ミント、ホースラディッシュなどが収獲できている。
   胡瓜は、今までの累計で170本ほどの収穫量に達した。新たな畝からも収獲できるようになれば、さらに上乗せ出来そうだ。

   これから豊作が見込めそうなのは、甘夏、シークァーサー、柚子などの果樹類で、いずれも青々とした実を数多く結んでいる。甘夏は年末からの収獲となるが、シークァーサー、柚子は実が熟す前の青切り状態で来月には収獲できるようで、料理の薬味や焼酎の水割りなどに使えそうだ。

            

青々と実った柚子

 7月21日に、大型プランター6つに、新たにサラダミックスと京水菜を種まきしたが、猛暑のせいか、結局発芽しなかった。
  ジャガイモの収穫を終えた3つの畝にも、早生節成胡瓜、黒田五寸人参、早生枝豆を種まきしたが、早生節成胡瓜が2カ所から発芽しただけで、ほかは発芽のきざしもない。ご近所の自家菜園でも同様の現象が見られるので、これもおそらく猛暑のせいだろう。
   もっとも、胡瓜や早生枝豆などは、本来ポットで苗を育ててから、畝に移植するのが常道なのだが、わが家では手抜きして直播きしているので、無理があるのかも知れない。

   何度かの台風被害で、消滅寸前だったイチジクの木も樹勢を取り戻し、収穫期を迎えている。すでに20個ほど収獲したが、それと同じ数を鳥に横取りされている。完熟する前に収獲するしかなさそうだ。

 北側のオリーヴは昨年の台風で、3メートルほどの高さのオリーヴの樹4本が吹き飛ばされ、2本が大きく傾き、1本の太い枝が吹き飛んでしまい、無傷なのは若木1本だけだった。花が咲き実が付いたのはその若木ともう1本だけだったが、若木には実が付いているものの、もう1本の方は、気がつかないうちに実が枯れ、葉も黄変して枯れ始めていた。また、天敵のオリーヴアナアキゾウムシにやられたかと思って、ゾウムシに効く薬剤を噴霧したが、通常噴霧後に幹の穴からぞろぞろと出てくるゾウムシが見られなかったので、別の原因で枯れたのかも知れない。


 8月、9月は長崎も台風シーズンで、その間は、家を長く留守にするわけにはいかない。そのため、夏休みは、6月下旬から7月中旬までにとるのが恒例となっている。今年は、7月中旬の4泊5日の、わが家からも遠望できる、長崎港外の伊王島http://www.ioujima.jp/にある温泉付きリゾート・ホテル「アイランドナガサキhttps://www.islandnagasaki.jp/でのショートヴァカンスしか楽しめなかったが、代わりに秋には長めの休みを取る予定だ。もっとも、それも燻り続けるコロナや自分の体調次第なのだが。

   長崎に接近した今年の最初の台風は、8月9日の20時頃に五島市の南約70kmを975hPaで通過した台風6号だった。
  7日から台風対策を始め、まず公道に面している樹木やコスモスなどの花を剪定し、一部は針金などで倒れないように固定した。さらに、万一のために倉庫からブルーシートや工事用のロープなどを持ち出し、室内に置いた。
  8日には友人2人の協力を得て、雨戸のない大窓3面にプラスチック段ボールを耐水性の強力粘着テープで貼る作業を行い、8面ほどある小窓には飛散防止の為に外側から養生テープを貼った。
  テラスを囲む繊維強化プラスチック(FRP樹脂)製の素通しのフェンスは風圧で飛ばないように結束バンドやひもで固定してもらった。
   8日の夕方には、内開きとなっている玄関のガラス扉の下の隙間から雨が流れ込まないように、扉の外側に土嚢代わりに、培養土の入った袋を積み上げたりして防水対策を行った。

   台風通過後の10日の朝、庭を点検してみると、薔薇の大枝が1本折れていたり、プラスチック段ボールが10センチほどの屋根のスレートの破片と思われるものを跳ね返した跡があったりという程度で大きな被害はなかった。吹き戻しの風が治まった昼過ぎには、小枝や枯れ葉が飛び散った公道を掃除し、落ちていた小石やスレート片を拾い集めた。

   昨年9月の台風11号五島列島の西200kmほどを950hPa.で通過し、それに続く14号は、福岡県柳川市付近に上陸し、長崎市に最接近時は11号と同程度の950hPa.ほどで通過した。このときの庭の被害は甚大で、3メートルほどの高さのオリーヴの樹4本が吹き飛ばされ、2本が大きく傾き、1本の太い枝が吹き飛んでしまい、無傷なのは若木1本だけだった。元々根が浅い3メートルの高さのミモザもなぎ倒され、再起不能の状態となった。

   今日、8月31日現在、台風11号と12号が九州に近づいてきているが、進路次第では、もう一度、プラスチック段ボールを貼るなどの対策を行わなければならないだろう。

        

プラスチック段ボールを貼った大窓


 長崎の8月の風物詩は、15日の旧盆に催される「精霊流しhttps://www.at-nagasaki.jp/event/51798だ。精霊流しと言うと、しめやかに行われる盆送りの行事と思う人が多いようだが、長崎の精霊流しは中国の影響を受け、流し場までの道行では「魔除け」と精霊船が通る道を清めるために派手に爆竹が鳴らされ、禁止されているはずの打ち上げ花火を上げる者までいる。以前、「日本の爆竹の8割は長崎のお盆で消費される」と書いたが、旧盆期間中は深夜まで墓や自宅の庭で爆竹や打ち上げ花火が鳴り響く。長崎っ子は、これがないと寂しくて寝られないようだ。
   精霊船自体も、2メートル前後の長さの小型のものから10メートルの長さのものを2連結、3連結したものまである。長崎新聞によれば、今年の市内の精霊船の数は1,491隻だったそうだ。以前は、3千隻前後だったと記憶するので、人口減や産業衰退の影響だろうか。
                 

珍しい神輿型の精霊船

 


■今日のブックマーク&記事■

□Johnny Jet August 12記事“How to Pack a Bottle of Wine Safely When You Fly”
  https://johnnyjet.com/how-to-pack-a-bottle-of-wine-wineskin/

□トラベルボイス8月21日記事 “JAL燃油サーチャージを値上げ、ハワイ線は再び片道2万円台、北米・欧州線は3万円台に、2023年10~11月発券分”
     https://www.travelvoice.jp/20230821-154062

□Travel + Leisure(アメリカの旅行雑誌。紙版とWeb版がある)
https://www.travelandleisure.com/ 
  Web版のAIRLINES + AIRPORTSの項には、以下のような興味深い記事があった。
 11 Tips for How to Sleep on a Plane                              https://www.travelandleisure.com/airlines-airports/how-to-sleep-on-a-plane
 33 Tips for Making a Long-haul Flight More Comfortable
  https://www.travelandleisure.com/airlines-airports/33-ways-to-survive-a-long-flight

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□トラベルボイス8月29日記事 “国交省が推進する「サイクルツーリズム」とは? インフラ整備からデータで読み解く新たな旅の形態まで”
    https://www.travelvoice.jp/20230829-154121

AFPBB News 8月27日記事“夜行列車、欧州で復活 温室効果ガス排出量の低さに脚光”        https://www.afpbb.com/articles/-/3475090

 

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