*[長崎日記]わが家の庭は花盛り、旅にも出たいのだが....

*[長崎日記]わが家の庭は花盛り、旅にも出たいのだが....

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庭の立葵

 1ヶ月前に、「長崎市では、未だに市民の間で新型コロナウィルス感染者が見つかっていない」と書いたが、今日現在も、市民の間での感染者発生は報じられていない。
 港外の香焼造船所に停泊中の、623人の乗組員から148人の感染者が見つかったクルーズ船コスタ・アトランティカ号も本日正午前にフィリピンに向かって出航し、わが家からも女神大橋越しに、その姿を眺めることが出来た。

 わが家の庭は、一年で最も華やかな季節を迎えている。立葵タチアオイ)や薔薇、花水木、紫陽花、アマリリスなどが咲き誇っている。とくに、立葵は庭の10数カ所ほどから立ち上がっており、まるでクリムトの風景画のようだ。

 

 4種類ある庭の薔薇の中では、フランスで生まれた「ポール・マッカートニー」が大きく育っている。

 

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ポール・マッカートニー

 15本のオリーヴの樹も細かな花吹雪を庭に撒き散らした。4年前に植え替えた異なる種類のオリーヴも今年初めて花を咲かせたので、最初の植樹から8年目にして初めて本格的なオリーヴの実の収獲が期待出来そうだ。

 家庭菜園では、レタスなど10種類ほどの食べきれない量の葉ものやハーブ類、枇杷が収獲できている。友人たちに引き取ってもらっているが、梅雨に入れば葉ものの虫の害がひどくなって、虫が嫌うバジルなどのハーブとキュウリや茄子、芋類ぐらいしか食用にならなくなるだろう。

 先月まで美しい花を咲かせていた垂れ桃からは、400個あまりの小桃が収穫できた。料理店を営む友人に任せて、一昨年、岡山で味わって感動した名物を真似て、庭のハーブと一緒に酢漬けにしてもらうつもりだ。

 夏に期待できる花は、毎年、通りに面したフェンス沿いに植えている200本ほどのロシア・ヒマワリだ。5月8日に、種蒔きを済ませ、すでに20cmほどの高さに育っている。去年のように台風の被害に遭わなければ7月末には、2メートルの高さのヒマワリ並木が出現するはずだ。

 去年のコスモスの落とし種からは、庭一面に芽が出てきており、これも7月末から咲きそろうことになるだろう。おかげで、他の雑草を草刈り機で処理することが出来なくなり、いちいち手で引き抜かなくてはならなくなった。

 庭でのもうひとつの悩みの種は、夜間に小動物が出没して、種蒔きをしたばかりの畝やプランターを掘り返すことだ。以前に、アナグマハクビシンが出没しているらしいと書いたが、動物の習性に詳しい友人によると、野良猫の仕業である可能性が高いという。

 ソーラーランプを設置しただけでは被害が減らなかったので、電池切れで放置しておいた5台の“音波猫除け器”の電池を入れ替えて設置し直したら、一時的かも知れないが被害は収まっている。

 しばらく控えていた、わが家でのワイン会も三密を避けて、テラスで港を眺めながら行ってみた。梅雨入り前の春風を受けてのワインと地魚の宴はなかなか心地よい。

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テラスでのワイン会

 地魚と言えば、地元の野菜や果物、長崎和牛、地酒、菓子、民芸品なども含めた県産品を3割引で通信販売する「がんばらんば長崎 うまかけん!長崎プロジェクト」 https://nagasaki-campaign.jp/も始まっている。

 旅行でも、長崎県民が長崎のキャンペーン対象宿泊施設を利用する際に、一人一泊あたり5,000円を長崎県の補助で割引する「ふるさと再発見の旅 ~宿泊施設応援キャンペーン~」 https://www.nagasaki-tabinet.com/islands/article/kenmin_ouenが6月1日からスタートする。私も、これを利用して近くの温泉リゾートに出かけてみる予定だ。

 海外旅行に関しては、アジアなど近場から秋以降にツアーが再開されると期待しているが、ヨーロッパ・ツアーに関しては、この秋頃から、旅行事業者やメディアなどに現地を視察してもらうファムツアー(下見招待旅行)から始まり、一般客も含めたモニターツアーがその後に続くと予想する。

 ヨーロッパへの個人旅行に関しては、近親者訪問や調査旅行などは年内にも始まるだろうが、一般の人がコロナ以前のように自由気ままに旅するのは、ワクチンや治療薬が普及し、世界共通の予防接種証明書制度などが整備された後のことだろうから、個人的には2021年後半以降になると思う。

 私が、1973年に初めてパスポートを取得したときには、「黄熱病」などの国際予防接種証明書(通称:イエローカード、黄色い台紙に桜の印が押されたことから黄桜などとも呼ばれた)をパスポートに綴じていたことを思い出した。将来は、パスポートのICチップに追記することもできるのだろうか。あるいは、スマートフォンのアプリとして、感染者位置情報や自分の通過ルート情報などとともに所持が義務づけられるのだろうか。

 国際予防接種証明書に関しては、厚生労働省検疫所の「海外渡航に関するQ&A」 https://www.forth.go.jp/keneki/tokyo/syokai/kaigaitokouQ&A.htmが参考になるだろう。

 外務省の“海外安全ホームページhttps://www.anzen.mofa.go.jp/にも「新型コロナウィルス感染症に関する緊急情報」や「日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国後の行動制限」の項目が設けられている。

 2021年からEUへの渡航には欧州渡航情報認証(ETIAS)http://etias-euvisa.com/が必要となる見込みだが、この認証になんらかの“健康証明”が追加される可能性もあるだろう。EU圏への渡航に関する情報は“EU 最新ニュース”https://etias-web.com/news/が役立ちそうだ。

 海外への観光旅行が再開されるようになっても、コロナ以前とは異なる旅行スタイルが、各国から求められるようになるとともに、旅行する側が求める旅のスタイルも大きく変わることになるだろう。

 地球環境の激変とグローバル化により、今後も新たなパンデミックの発生と急速な伝播は避けがたいはずだ。このため、航空会社や宿泊施設、レストラン、エンターテイメント、市内観光、域内移動手段など、旅行の各要素が供給側からも旅行者側からも再点検され、選択の目が厳しくなるに違いない。

 個人的には、旅のスタイルや目的、費用、旅行意欲などがどのように変わっていくのかに非常に興味がある。これからも情報収集して、未来予測とまではいかないが、頭の中でシミュレーションしていきたいと思う。

 

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□Johnny Jet “Coronavirus (COVID-19) Resource Page for Travelers”
https://www.johnnyjet.com/wuhan-coronavirus-resource-page-for-travelers/